人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


【人】 夕凪

>>146 鬼走

「……いーえ? もう、平気なことです。
 あのときはわかりませんでしたがどうしようもいことにヤキモチをやいていたのが、いい思い出なんです」

忙しさに気付いたのは本当に最近か、もしかしたらついさっきかもしれない。
甘えたいざかりの小さな子供にとっては、大事で変えがたいあなたの帰省。学業や仕事に追われて来ることのできない大変さを今この瞬間に痛いほど感じている。
拗ねた子供の私たちの文句はこれっきりでしょう。

「餌とお兄ちゃんの教えが良かったんですね!
 もし、焼いて食べるなら、一緒に食べてください。私の初めての成果ですから」

嬉しそうにはにかんで、この一匹目が大切であることを告げる。また次にチャレンジするかと思いきや、聞こえてきた声に反応した。
あなたに、またチャレンジする旨を伝えれば、またたく間に世話やきで少し落ち着かないやんちゃ娘が、せわしなく村に戻る姿が見られだろう。
(156) 2021/08/12(Thu) 3:40:54

【人】 夕凪

>>a93 涼風

「さっきはすぐ離れてごめんね。
 みんなに差し入れを作りたくって、元気だった?こんなに肌白くて日差し大丈夫?」

過保護というよりは嬉しさ余って目についたことをすぐに口に出してしまっている様子だ。
話したいことがたくさんあるのか、どちらにしろ再会を喜んでいる。

「……みんな揃って嬉しいね。
 そうだずっと聞きたかったの。あれ、まだ書いているのかな? 私はずっと絵を描くこと続けていたよ」
(157) 2021/08/12(Thu) 4:08:50

【人】 夕凪

>>158 涼風

「ちょっとたくさんやりたいことをしすぎて疲れてしまったわ。
 だけど花さんがご褒美くれたり、御山お兄さんが迎えに来てくれたから元気いっぱいよ」

お喋りだった夕凪たちを相手にしていた彼らしい丁寧な答え方。
一つ一つが、胸に染み渡って私の気を和らげていく。
あのときは、みんな一緒で同じように見えていたのに。
あなたが、一番驚いてしまったかも。

「あ……そうなの。
 今一番忙しくて、あっという間に過ぎちゃう時期だから、仕方ないのかな」

余計なことを、言ってしまっただろうか。
勉強は学生の本分というが、趣味の時間すらとれないほど忙しいかともどかしく思ってしまう。
どちらにしろどことなくあなたの表情が言葉と似合っていなくて、つられるように眉を下げた。

「二人でコンクールで賞を取ったりして、ちょっと自慢なの。
 大学にはいったら時間の使い方が変わるわよ、あまり気落ちしないで」

私が、続けられていたのは好き、だから。
だけど趣味か、仕事かを選ばなくてはいけない時期、この先――
頭がツキリ、悩みはゆっくりと霧散して泡のようにはじけて消えていった。
(159) 2021/08/12(Thu) 5:36:45

【人】 夕凪

>>161 涼風

「ちょっと甘え過ぎなのを気にしていたんだからやめてちょうだい?
 贅沢な悩みですけど……」

御山洗が七輪の準備をする姿をちらりと伺う。
手伝うために動いても結局は重労働ばかり任せてしまっているからだ。

「適材適所とは言うけれど…、あ…、涼風くんもそう思っていてくれたのね。
 子供の頃の遊びだったのに、ありがとう。ずっと貰いたかった言葉よ」

嬉しかった、昔の遊んだ思い出を覚えてくれているあなたが。忘れないでいてくれたことが、だから―――

「夢を……?」

涼風の言葉にまるで自分の夢も消えていくような錯覚に陥った。
子供の夢。どこまで本気であるかなんて本人次第で。かんたんに移ろうものだとわかっていたはずなのに。

嫌。
……やめるなんて言わないで」

口をついて出た言葉はあなたにとって、どんな重さになるのかわからないまま。
(165) 2021/08/12(Thu) 12:35:53

【人】 夕凪

>>169 涼風

 甘えていいといってくれるあなた。
 頑張ってると認めてくれたあなた。
 夢を見ていられないというあなた。
一瞬悲しい気持ちになってしまったけれど。
私はあなたが変わってしまったと思わないわ。

「謝らないで。
 夕凪たちね、昔からあなたの書いた物語が読みたかったの」

そばにいたわけでもないのにふざけた話だ。
10年も経ち同じ夢を見ている方が珍しいのに。

「あなたが捨ててしまうなら預かっておくわ?
 私たちの願いはあなたの夢がかなった先で叶うのね」

けれど、諦めてしまったあなたがそんな顔をするものだから。つい、わがまま娘が出てしまったわ?

「お医者さんだなんて立派じゃない。
 お父さん思いで優しい涼風くんなら絶対なれる…、だけどそれだけで諦めたりしないで。
 それにまだあの時からたった10年、あなたのファン1号と2号は不変よ。
 私たち、待つことは得意なの」

無茶なことを言っているかもしれない。
本当に後悔をしていないのなら、わたしの話はすぐに蹴れるはず。
確かめるために、ゆっくりとあなたの手を包み込むように手を伸ばす。
安心してほしい。迷っても、怖がらないでほしいから。

今が私たち人生の中で一番夢を見ると決められるときだと思うから。
(173) 2021/08/12(Thu) 16:01:02

【人】 夕凪

>>175 涼風

「困らせちゃったわね、親でもないのにごめんなさい」

残酷な選択をさせているのだと大人になった今、痛いほどわかる。
こうして言葉をすぐに返せないことが、全てだということも。
今私たちは一緒に夢を見てしまっているのだ。

「あなたの言葉もちゃんと聞いてないのに、悪いお姉ちゃんね。
 ……ここにいる間だけとかでもいいのよ。

 そうね、ここで綴りたいものができたらいつか形にするなんてどうかしら?
 私、それだったら死ぬまで待ってもいいわ」

どうか私たちに夢を見させて。
目の前のあなたに投げかけたのに、どこかの誰かにつげているかのような不思議な感覚だった。

「暗い顔しないでよ、もうっ!
 ほら、お手製の豚汁作ったから飲んで元気出して頂戴? 楽しい思い出たくさん作って帰りましょう。それが一番よ」

握った手で嫌なほど伝わる苦しさ、辛さ。
しばらく握り続けて、その手が離されるまで少年の成長をしっかり感じることが私の出した答えだ。
(180) 2021/08/12(Thu) 18:53:24
夕凪は、食事をするみんなに豚汁を配った。
(a104) 2021/08/12(Thu) 19:43:49

【人】 夕凪

炭の香りをつられて忘れないように作った豚汁を入れて配る。
あっという間にお腹が膨れてふと視線をあげた。

「……流石に頼めないわね。みんな年頃だし」

少しもの寂しさを感じて誰かと夜語らいたかったのだが、すっかり疲れ切ってしまったことと頼める姉のような存在にも迷惑をかけてばかりだと口を噤む。
同い年同士で話すこともあるだろうと思うと、居場所がないような嫌ではないのに妙な気持ちにさせられた。

「夜、散歩するのは危ないかなあ…」
(186) 2021/08/12(Thu) 20:03:01

【人】 夕凪

「外で給食食べるやつですか? 懐かしいですね。
 って……あれ? わ、私は、食べてますよ〜」

焼いたものをつまんでばかりで自分の作った者には手をつけていないのだが、皆が食べる姿でお腹いっぱいになっていたとも言えず。
本当は豚汁を飲んだ時に違和感があったことも言えず。


「飲み物は欲しいです! お酒も結構飲めるんですよ。
 あ、でも添木くんはまた悪いことをしたりして羽目をはずしすぎないでくださいね? もう大人なんですから」
(189) 2021/08/12(Thu) 20:11:52
夕凪は、チヌが焼けるのを見ていた。大きいですね〜
(a106) 2021/08/12(Thu) 20:12:18

【人】 夕凪

「茜ちゃん、せっかくの可愛い姿が台無しよ。
 もう、風邪引かないように気をつけてね」

咎めるような声ではない、ただ他の少年達よりはうんとかわいがっている証だ。
本当は着せ替えたりヘアアレンジをしたりしたい衝動を抑えて、今はこの時間を楽しんでいる。
(192) 2021/08/12(Thu) 20:22:36

【人】 夕凪

「みんなありがとうございます。
 ……美味しく出来た、と思います」

いつも私が美味しいと感じる味を提供できて嬉しいのに何故こんなに心が詰まっているのでしょう。今はわかりません。

「いいお嫁さんだなんて、他のところはまだまだ未熟です。
 これでも寂しいことに浮いた話は無かったんですよ、夜凪のせいなのかなあ。

 宵お兄さんは、泣かせた女の子がいっぱいいそうなほど格好いいですね、今はフリーですか?」
(196) 2021/08/12(Thu) 20:35:01

【人】 夕凪

>>197 添木

「勉強より遊ぶのが楽しかった証拠ですよ。
 私も、そうでしたから! なんだかんだで、帰るのが名残惜しかったわ」

子供というものはいかに退屈を楽しいに変えるかの遊びを思いつく天才だ。
いつも刺激に満ちあふれていて、慕っていた年上の少年たちについて行くのがいつも楽しみで仕方なかったのを覚えている。

「そーですね、未成年の飲酒もですが……」

思いついた言葉をちょっと目をそらしてから口ごもって。

「若い子達を危ない場所に連れて行くこととかです! あと仲間はずれも、嫌よ。
 気をつけてくださいね」
(201) 2021/08/12(Thu) 20:48:25
夕凪は、お酒に弱い
(a120) 2021/08/12(Thu) 20:49:27

夕凪は、お酒を飲んだらすごい眠そう。
(a121) 2021/08/12(Thu) 20:50:01

【人】 夕凪

「……手を出してくれないんですよ、あら。
 あらあら」

「てっきり宵お兄さんのことですから。
 いない、って言うと思っていました」

くすり、笑みを変えずに返せばそう言えばと言葉を続ける。
本当にいないのならいないと思っていたのです。
この感想は変わりません。

「リクエスト決まりましたよ。
 私、海をテーマにした曲がききたいです」
(204) 2021/08/12(Thu) 20:54:43
夕凪は、鬼走に、釣ったウグイを焼いて食べて貰った。
(a126) 2021/08/12(Thu) 20:56:25

夕凪は、酔ってしばらくしてからスケッチブックを抱いて眠った。
(a129) 2021/08/12(Thu) 20:57:59

【神】 夕凪

一足、二足。

夜の川辺に訪れた夕凪は何処かから物音を聞いた。
それは清流のせせらぎであり、虫の羽音であり、鈴の音であり、葉ずれの音だった。


「あら? ここは」


誰も見当たらない、だけど誰かがいるような気がする。
何処? 誰? 不思議と不安な気持ちになりません。
安心するような、温かいものに包まれて。
恐怖も迷いも、――未練も何もなくなって。
寂しい気持ちに満ちているのに、ちっとも寂しくない。
そんな矛盾を感じながら足を踏み入れました。




―――『夕凪、早く起きて』


小さな声は届かず夢の中に残された。
(G29) 2021/08/12(Thu) 20:59:53