![]() | 【秘】 規律指揮 スピカ → 黒風白雨 バーナード「悪に食い物にされやすい……。大切なものをなくす……。」 復唱する。あなたの言葉を理解しようと。 もちろん彼女は理解していない。あなたがこの言葉を言うことを許していることを。 それでも彼女は学ぼうとしている。 わからないが答えとされてあなたを見上げ直す。あなたが近づいてくるのを、頭を撫でてくるのをやや緊張した顔つきで見上げた。 反撃はない。そのまま彼女は目を閉じてそれを感じながら答える。 「……。はい、いい子になりたいです。いい子になって、いい子って褒められたいです。」 「そしたら怒られないです。呆れられないです。こうやって撫でてくれるかも」 そんな身の丈の思いを口にした。 「できないのですか?私、バーナード様も頑張れば良い子でなれると思います。頭を撫でるのはいいことですから」 よほど嬉しかったのか、それは無責任な言葉がかけられた。 (-246) 2022/02/23(Wed) 4:26:19 |
![]() | 【秘】 規律指揮 スピカ → 衝撃波 ポルクスたどり着いた先で。 「好きなもの……キーボード……。」 好きなものがわからないのか、言われるがままにキーボードに向かう。そろりと鍵盤の黒を押せば、音が出るのをちょっとだけビクリとした。続いて隣のキー。一緒に押して見る。出てくるのは不協和音。 「こんな簡単に音が出るんですね」 「私、ここに来る前はあまり遊ぶ機会なかったです。だから楽器も初めてです、私今、変なことしていますか?」 この場で浮いてないか心配なのだろう、問いかけながら。 (-247) 2022/02/23(Wed) 4:42:40 |