人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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ポルクスは、眠れない。
(c55) 2022/02/26(Sat) 6:07:51

【墓】 衝撃波 ポルクス

ので。
ギターを背にトレーニングルームまでやって来ました。
扉にはいつだかに申請した『演奏中』の札をひっかけて。

手には適当に申請しておいたシャンメリーの瓶一本と、有害物質のない水蒸気タイプの電子タバコがひとつ。

風景など特に変えないままのトレーニングルームの壁際に瓶を置き、中央へ移動しギターを構えれば、まずははじまりのFの音を鳴らして。かと思えば間髪入れずに音をかき鳴らし始めた。いつもよりは身体の動きも大きめに。足でステップを踏んで。

「…………よーし、久しぶりにやるか」

不慣れな手付きで電子タバコの電源を入れて吸

ゲホッ!
……ゴホッ……うえ……
 やっぱタバコとかムリだよ俺え゛!」

それはそう。慣れてなさ過ぎて咽ました。
だって煙を出す役なんて俺やったことないもん!


気を取り直してテイク2。涙目のままタバコを吸って、吐いて。正直、手軽に煙さえ出せれば何でもいい。
演奏の手はそのままに、煙を
振動に吹きかけていく。
(+90) 2022/02/26(Sat) 6:20:03
衝撃波 ポルクスは、メモを貼った。
(c56) 2022/02/26(Sat) 6:20:56

【墓】 衝撃波 ポルクス

振動に吹きかけられた煙は"それ"に留まり続ける。
演奏によって生み出されている振動は徐々に輪郭を浮かび上がらせ"ひとの形"となっていく。

やがてそれは
ポルクスと同じ背格好をした振動の煙人形に!


用済みだと言わんばかりに口にしていたタバコを床へと吐き捨て落とす。カラン、カラン、と音を立てる振動ですら演奏の音へと塗り替えてしまおうか。

「おーうクラシック、久しぶり〜。
 ……ほら、お客サンにお辞儀は?」

ジャカジャジャン!
と鳴らす音に合わせ煙人形は華麗なお辞儀をしてみせる。
その後はポルクス本体の方を見て首を傾げるような動作をして。

「……なんてな? 今日は俺とデュオだぜクラシック」

能力が使えないと、ギターを持っていないと、煙がないと、お前には会えないからさ。だから今日は気が済むまでお前と舞ってみせようか。
ちょっとした再会と、ちょっとしたお遊びだ。
(+91) 2022/02/26(Sat) 6:37:35

【墓】 衝撃波 ポルクス

「フルスロットルでいくぜ!!」


掛け声に合わせギターは大音量を響かせる。軽快で豪快なロック調の演奏に合わせ、ポルクスの形を模した煙人形は踊り出し。

――なんだか懐かしいな、と感じた。
ホームレス街の外で、金をスるにも飽きた頃合いで。
パフォーマンスとしてよくコイツと踊っていたんだ。
その時には勿論、アイツもいてさ――


ポルクス自身も演奏をする手はそのままに、足だけでステップを踏み、時には跳ねて、ターンをして。
くすくす、からからと喉が鳴る。


観客のいないひとりきりふたりきりのステージで。
ポルクスと煙人形はまるで双子のように。
揃った足並みで踊る。音が鳴る。煙が舞う。

「いいぜ、そのステップ、もう一回!!」

――アイツは今頃どうしてるかな。
何もわからないや。何もわからなくなっちゃったや。
寒さに震えていないかな。お腹を空かせていないかな。
心配されるのはいつも俺の方だったけど。
なんだかんだでアイツも泣き虫だし――
(+92) 2022/02/26(Sat) 6:59:44

【墓】 衝撃波 ポルクス

懐かしさに浸ろうとすると寂しさも押し寄せてくるよ。
――俺らはいつでも一緒だったのに。

こんな力さえなければもう少し違っていたのかな。
――もっと普通に生きれたのかな、なんて。

考えてもどうしようもないと分かっているのに。
――だってもう離れ離れだ。


「…………ッハハ!!」

笑った顔を繕うのは簡単だ。
噓が下手な俺が唯一、偽れるものだ。
だってそうしていないと
どこもかしこもボロボロだから。

出来損ないの機械は音を鳴らせなくなると理解している。
だからボロボロのまま笑みを浮かべて、己の姿をした虚構と力強く舞ってみせようか。

煙人形をアイツの姿にしようと思ったけれど。
思い出の中の空想のそれに会うのはなんか違うなとも思ってやめた。


上手く演ってみせると大口を叩いたからさ。
次に会うのはやっぱ、本物のアイツがいいよな。


不敵に笑みを浮かべたって、満足なんて出来やしない。
それでもギターを鳴らして。踊って。跳ねて。舞って。
振動を纏う虚構も同調して。まるで生を得たように舞って。
俺は生きているよ。ここで生きているからさ。


届かない音を響かせ舞い続けよう。
生を叫び続けよう。俺の気が済むまで。

この振動は続いてく。
(+93) 2022/02/26(Sat) 7:33:03
ポルクスは、己の虚構と踊り続けた。気が済むまで。ずっと。一緒に。
(c57) 2022/02/26(Sat) 7:33:53

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

これは君が都合のいい時間帯の話だ。


囚人は君の姿を見かける。
普段ならば声もかけないしむしろ逃げるくらい。

だって君、知ってるんだもん。
多分同じものを見ている。知っている。

だからこそ、自分を理解する君が少し恐い。

「………
ポルクス、だっけ


彼に聞いた君の名前を小さく呟いた。
翡翠色の双眸は君を見ている。
(-180) 2022/02/26(Sat) 11:03:36

【墓】 衝撃波 ポルクス

これはシャンメリーの瓶を片手にまたラッパ飲みしながらロビーに来てみた男。
周辺を見。音を確認し。
いつも居る顔が居ないと理解し。

「………………、
やっぱマズったか?


やらかしたな……の顔をしました。
そのまま踵を返してふらっと何処かへ去ってしまった。
(+97) 2022/02/26(Sat) 19:09:04

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

突然だが、この男は寝付きがクソ悪い方だ。

だからきっと今日も、ド深夜にその辺を適当に散歩していたのだろう。行く宛てなどなし、迷子の可能性もあるが。

「……ン、あれ?」

そうして普段は感じる事の少ない珍しい音を感知し首を傾げれば、響いてきたのはあなたの声で。

「おーう、ロベリアじゃん!」

手を振りながらひょこひょこと。
恐れるような音に気付いたとしても。

あなたの近くまで駆け寄るだろうか。
(-220) 2022/02/26(Sat) 19:20:26

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「――――……俺、道覚えるの苦手なんだってば!」


足音をふたつ響かせて。

「――――……なんもないよ、ちょっと用があるだけ」


道が分からなければ部屋の位置など覚えている訳もなく。
レヴァティヘルプが発生しました。道案内されています。
あなたが居るであろう……あなたの部屋まで。

「…………、あー、
あーーー……


扉の前まで来てから今更、緊張を感じ声が掠れ。
ノックをしようとした手が空で揺れ。
レヴァティには何してるんですか、とお小言を呈され……。

あーも、うるさいな
…………、アルレシャ、いるか?」

確かに部屋に遊びに行くと約束はしたかもしれないが。
バタバタしていて時間が取れずにいたらゲームももう中盤過ぎて。
まさかこんな形になるとは思ってなかったな、全く、本当に。


そうして声をかければコンコン、と控えめに扉をノックするだろうか。
(-224) 2022/02/26(Sat) 19:56:54

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーーーノックの音の後。
ガタン!
と一度音がした。

部屋の中の揺れさえも感じられるなら、そう、凄い動揺した音がするだろう。
また、部屋の中には、アルレシャの音しかない。あとは、しても待機状態の端末の音くらい。
異様なほど、静かだ。


少しして、ぱた、とドアに近付く音があった。

「……どうしたの、ポルクス」

まだドアは開けない。
ちょっとまだ心の準備ができていない。
(-229) 2022/02/26(Sat) 20:19:22

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「レヴァティちょっと……あっちいってて……もう大丈夫だから!」


ガタン、と響く音に驚き肩が跳ねる。
大丈夫か……?

扉に身体半分を預ける形で音を確認して。
防音機能付きの部屋の振動はどうにも感知しづらい。
集中すればできなくはないけど……


扉付近へ来るあなたの音を、なぞるように手が動き。

「あー、いや……いつもロビーにいるアンタの姿が、見えなかった、から……」

心配事は。

「…………、
嫌いになった?
 
俺の、こと……


もうひとつあって。
また困らせるようなことしてるんだろうな、俺。
(-232) 2022/02/26(Sat) 20:41:19

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

感知しづらい、ということすら分からない、程度には。
さほど貴方をよく知っているわけでもないのに。


けれど、貴方の声を、言葉を、二つ目までしっかり聞ききって。
ガッ、と勢いよくドアを開いた。
もしかしたら貴方がバランス崩すかもしれないけど、今そんなこと考えていられない。


現れた顔は、そりゃもう困惑やら動揺やら、色々複雑なものが混じっていて、いつもの笑みなど作っていられずにいる。
聞こえる音も大体そうだろう。

「……お前のことが嫌いって音は、聞こえるかよ」

きっと一つも聞こえないはずだ。
お前を凹ませるくらいなら、俺が多少恥かいた方がマシだ。
(-242) 2022/02/26(Sat) 21:22:07

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

ドアノブに手が掛かる音がした。
目を閉じて音を拾う事に集中していたからそこまでは理解できた。が、集中に力を割いていたせいで身体を退かすタイミングが出遅れた。

「お、
…………っ、」

ほんの少しバランスを崩し、それでも予測したからコケる程ではない。
鮮明になったあなたの音を改めて心臓で受け止めて。
あなたの顔を見て。ばつが悪そうに俯いて。

「…………、…………、」

首を横に振った。音は聞こえないかもしれない。
自分の心の臓に響く音を信じている、はずなのに。
あなたの事になると信用しきれなくて不安になってしまう。
……身体が上手く動かない。
(-243) 2022/02/26(Sat) 21:51:21

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

近づいてくるその姿に少し目を細める。
けれど逃げることも後退することもなく。

「…犬みたい」

この感想はどうなんだ?
自分でも思うが、感じてしまったからつい。

君はその第六感を、煩わしく思わないのだろうか。
(-246) 2022/02/26(Sat) 22:06:33

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

バランスを崩した貴方を見ても、咄嗟に謝れる精神状況ではなかった。
バツが悪そうな様を見れば尚更だ。

「……嫌ってねぇよ、ただ、どんな顔して顔合わせりゃいいかわかんなかっただけ」

ロビーに顔を出さなかった理由も告げて。
ちら、と室内を振り返る。

「……入る?……入るなら、ちょっとだけ待って欲しいんだけど」
(-247) 2022/02/26(Sat) 22:12:42

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

あなたの元まで行き。第一声を聞き。

「…………、わん?」

首傾げ。おまけにポーズ付きだ。
両の手でわん、をした。
特に反論はないです。


「いやそうじゃなくって……
 アンタ、今日は具合……大丈夫なん?」

煩わしい、と思う事すらもはや無意味だ。
逃れようのない力なのだから。


そういえば、いつもどこかしんどそうな理由を聞けてなかったな、と。それ以外にも
死んで生き返った後だし?
心配な要素はあるのだが。
(-249) 2022/02/26(Sat) 22:24:32

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「馬鹿なの? 」

咄嗟に出た言葉が悪い。
そこは否定しなよって気持ちがあったから。

「……ある程度、マシ。
一度死んだからかな、思考がクリアになった」

もう一度死ねばもっと落ち着くかも、なんてね。

「……………
人と話すって、何話せばいいんだ
(-252) 2022/02/26(Sat) 22:32:50

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

俯きがちに、ちら、と視線をあなたの方に向け。
落ち着かなさで上着の裾に手を伸ばしぱたぱたと整え。

「…………、ン、……そっか」

そうして言葉を聞けば少しだけ安心する。
いつものはつらつとした様子は無いまま。

入る?と問われればまた身体が固まって。

「え、あー……えっと……じゃあ……待って、る」

掠れた声でしどろもどろに返事をした。
待ってろと言われなくても縫い付けられたようにここから動けない。
頭が上手く回ってない気がする。
俺、今までどんなだったっけ?
(-254) 2022/02/26(Sat) 22:41:13

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

『馬鹿なの?』と言われれば。
『またそういうコト言う!』とキャンキャン吠える。

「ンーン、……そっか。まあ……
 思考がクリアになった、は、わかる気がする」

自分も一度死んだから。本当に何となくな。
……流石にワンモワはやめて欲しいけどさ。

「えー、アンタ、人に話すの嫌そうじゃなかったか?
 具合悪い理由とか、あの時に死んだ理由とか……
 俺、色々気になるコトばっかなんだけどー!?」

唐突な集中砲火。
(-255) 2022/02/26(Sat) 22:47:57

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

元気がないような気がする、と思いはしたが。
恐らく自分の態度が良くなかったのだろう、と思った。

「すぐだから」

安心させる為にそう言い置いて、一度扉を閉じた。
数分もかからぬくらいでもう一度扉を開け。

「ほら、もういいよ」

少しばかり表情もマシになった、ような。
そんな様子で声を掛け、招き入れる。

部屋の中は無礼講の外でお茶会に誘ったときと同じような。
温室を彷彿とさせるように花で飾られ、白いテーブルとティーセット、自分のための椅子と貴方のための椅子。

貴方が訪ねてくるとは知らなかったのに、少しの時間しかかけていないのに、もう茶会の様相だ。

……貴方が茶を飲むつもりがあるかどうかにもよるが。
(-257) 2022/02/26(Sat) 22:52:47

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「……勿論人が集まる場は嫌い。疲れるから。
少しマシってだけでそこにいくのは避ける」

こそこそ動く事はあっても大きくは。

あともう1回死ぬ可能性は大いにある。
だってまだ生きてる。権利が有るから。

「………悪い事をしてにこにこ楽しくなんて、良くないから。
だから突っぱねてれば皆寄ってこないだろうって」

素直に話すのは、嘘をついてもバレるから。

「思ってたんだけど……皆構ってくるから少し諦めただけ。
あとやっぱり疲れるし、吠えまくるの」

要は疲れたので休憩タイム。
アルレシャに銃教わる時点でやり切れてない。

「死んだ理由はなんでもいいだろ」
(-261) 2022/02/26(Sat) 23:03:24

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

安心させる為の言葉には頷きだけを落とした。
でも落ち着かない、服をぱたぱたする手の動きは止まずに扉の前。

「…………、?」

開かれた扉の先を見て首を傾げ。
まあ、そういう約束だったもんな、と納得をした。
あなたを見る顔に変わりはない。
不安そうな顔で。

招かれれば重たい足取りで部屋の中へと入っていくだろうか。

「…………、え、っと、」

部屋の中に入ればもう一度辺りを見渡して。以前と同じであれば、自分の為に用意された場所はこれだろうかと、椅子の背を指先でなぞりつつ。
座っていいのかな? あなたの方に視線を向けた。
(-274) 2022/02/27(Sun) 0:29:07

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

どうしてそんな顔をしているのか分からない。
自分の音はそんなに悪いんだろうか。
さっき首を横に振っていたから、そんなことはないと思うんだけど。


貴方の様子をずっと見ていて。
自分も椅子に座ろうとして、やめた。

「………違う感じの部屋がいいか?」

座るのは問題ない、けれど。
緩やかに首を傾けた。もしこの問いに頷くのならば、その椅子には座らない方がいい。
(-275) 2022/02/27(Sun) 0:41:13

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

「…………、疲れる、か……
 まあそれは俺も同じようなモンだけどー……」

心当たりがあるような気がした。
実際、カジノイベント時の音は本当に辛そうだったし。
なんで? って聞くのはやはり野暮なのだろうか。

「…………、いわゆるツンデレってやつか?」

くすくす、からからと喉が鳴る。
噓なら音で分かる。

言葉だけは知っている。余計な知識である。

「ッハハ、俺みたいにしつこいヤツら、他にもいそうだしな。
 ……吠えてるから逆に目を引くんじゃないかー?」

笑ってはいるが、自分が構わなくともあなたに構ってくれる存在がありそうなのは安心した。ゲーム的な意味でも、"群れ"は強いと自分は感じたから。
もう権利を失い関与できなくなってしまったけれど。
大口叩いておいてこのザマだ。


「……え、いや、なんでもいいコトなくないか!?
 だってあれ、…………
テンガンの処刑
だったろ?」

「なのに、アンタの音まで一緒に消えたから俺、びっくりしたよ……」
(-277) 2022/02/27(Sun) 0:50:18

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

音に何か問題を感じた訳ではないが。
気を遣わせてしまったのかな、と不安になった。

自分の振る舞いをどうしたらいいのか分からない。
ライブとか、パフォーマンスとかならわかるのに。


問いかけられて慌てて首を振った。
そういうつもりじゃなかった、咄嗟に出る言葉は違うが。

「ンーン! ……だいじょうぶ」

俺また何か変なことしてたかな?

視線を落とし椅子を引いて、大人しく座り。

「…………、話、?」

以前の約束を果たすのなら、自分のしたことを話すんだったか。あなたが今でもそれを聞きたいと願うのかまでは分からないから、ゆるく首を傾げつつ。
(-279) 2022/02/27(Sun) 1:02:20

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

気をつかう、の範囲にもよるが。

貴方の様子の方がずっと気になるからか、さっきまでの動揺は随分と落ち着いている。
大丈夫ならいい、とそのまま椅子へ促し、自分も対面へ座った。

「あぁ、そんな約束してたな。聞かせてくれるのか?」

貴方のカップに、蒸らし終わった紅茶を注ぐ。
差し出して、自分のカップにも注いだ。

人の話を聞くのが好きだ。だから、いつだって貴方の話は聞きたい。
(-281) 2022/02/27(Sun) 1:13:04

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

座ってから暫くはあなたを見ていたが。
やがて視線はカップに注がれ始めた紅茶の方へと移った。

瓶をラッパ飲みするような男には、まともなお茶の機会など殆どなく、ちゃんとした食器へと流れていく飴色のそれを見るのは……なんとなく、ちょっと、面白い。

「……ン、そういう約束だったから……いいよ」

面白いのであなたに注がれる分の紅茶の様子も見ていた事だろう。
その動作が終わってからやっと口を開き。

「……と言っても、何から……話せばいい、かな?
 俺、喋るの……たぶん、下手くそだし……」
(-285) 2022/02/27(Sun) 1:36:51

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

視線が紅茶に移ったのに気付けば、ほんの少し角度を変えて見えやすくした。紅茶を注ぐ様子をじっと見る人はたまにいるから。
砂糖とミルクも手に取りやすい場所に置き。

……マカロン出してやるべきかな、とちょっと思った。
せっかく無礼講なら本物を注文した方がいいかな。


「んー……下手なのは別にいい。全部聞くから。
話したくないこともわざわざ話せとは言わん。
……何から聞こうかな…。一番気になってんのは、『あの事件が起こることをお前は少しも把握してなかったのか否か』かなぁ……」

話を聞く、と言った日からもう随分経った。貴方のことを調べ直しもした。
それで一番気になったのはそこだ。なにぶん、映像の中の貴方は本当に戸惑っていたように見えたから。
(-286) 2022/02/27(Sun) 1:46:52

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

全ての動作を見終わり。
それでもそれらに手を伸ばすことはなく。
なんとなく食欲がない気がした。


「黙るのも結構、疲れるから……アンタが知りたいなら別に、なんでも、」

そうして問われた言葉に目を見開いて。
"あの事件"……何の話をしているのか一瞬で理解してしまう。

「…………、ッ!!」

あまりの動揺で立ち上がり。その勢いでガタンと音を響かせ椅子が床に転がり。嗚咽を漏らし。振動の刃を自分に向けようと……
――少し前の自分が実際に起こした行動だ。


それでも今回はまだ。この身は動かず椅子の上にある。

「俺、は……、俺、……は、……わかん、ないよ」

戸惑いは顕著に表れる。声の震えまでは繕えない。
いくら考えたって答えは出なかったんだ。


「ただ、別の国で、ライブするって、聞かされて……確かに、ちょっと音おかしいかもって、思った、けど……いつも、アイツ、そうだったし、でも俺、は、話、聞けなくて、俺、は……何も……、!!」

ああ、ダメだ、何もわからない。
何をどう話すのが正しいのかも。心音の落ち着け方も。
(-291) 2022/02/27(Sun) 2:11:03

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

紅茶に手をつけない様子を見て、マカロンについてを聞くのはやめた。
振動が分からなくても、人を見てれば分かる。


もし、貴方が椅子を倒して転がして、それどころかティーセットの全てを割ったとしても、アルレシャは何も言わなかっただろう。
そういうことを聞いたのだと、ちゃんと理解している。
だって貴方が何回も聞かれて、何回でも信じてもらえなかった部分なんだろう。


「うん、……うん。な、いいよ、纏まんなくていい。
吐き出したいこと吐き出せばいい、俺のこれは尋問じゃねぇし」

自分の方のカップを持ち、砂糖も入れずに一口。
カップを持ったまま、貴方の様子をじっと眺める。

「アイツって、……聞いてもいい話?」

調べたから知っている。一緒にライブをしていた片割れが、今も足取り掴めていないらしいこと、とか。
でも、貴方のペースでいい。だから、少し控えめに尋ねるだけ。
(-293) 2022/02/27(Sun) 2:21:54

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

呼吸の乱れ。心音の乱れ。
自分のが荒れると心臓に響いて酷く気持ちが悪くなる。
苦しそうな顔で胸を抑えて。息を吸って、吐いて。
それでもあなたが変わらずにいてくれるのだけは、安心できる。


「……、ン……、」

男は片割れの存在をずっと黙秘している。
"アイツ"なんて三人称すら出した事がない。
話をする事で、その存在に与えてしまう影響を恐れた。

こんな場所に来て欲しくないというエゴだ。


「…………、俺、には……
双子の兄貴
が、いたんだ……」

また大きく息を吸って、吐いて。震える涙声で。

「ずっと、一緒にいた、んだ……親に捨てられてから、も、盗みをするのも……ライブをする時も、ずっと一緒で……バカな俺のこと、見てくれてて……構ってくれてて……」

「あんな、優しかった、のに……俺のこと、見捨てるわけない、だろ……、でも……、」

分からなくなってしまった。
あの事件で離れ離れになってしまったから。
靄がかかったように、今はその人が分からない。
兄がずっと自分を羨み、妬んでいたと音で理解していたから。

力のせいで、嫌われたのかなと疑ってしまって。
(-297) 2022/02/27(Sun) 2:49:05