『知りたい』

こちらも返答はすぐ、短い。

「嫌われていない、そうなのですか？良かったです、テンガン様はあたまがいいですね。」
なんでそのような結論を出したのかはわからないが、嫌われてないという結論に喜んでいる。それはあなたにも嫌われていないということになる。

「私も、エルナト様とはあまりお話できません……、でもテンガン様とはお話できて良かったです。お話、またしましょう。」
できないものはできないが、できたからそうやって無邪気に笑ったりした。

「時間、そろそろですね。お話できてありがとうございました。模擬戦もよろしくおねがいします。」
投票権がない同士どうなるかはわからないのだろうが（少なくともスピカはわからないが。）来たる『次の日』へ向けて少しなにか食べておこう、ともし引き止められなければあなたとの会話を終えるだろう。

『言いふらすなよ、黙ってた方が面白いこともあるし』

『ラサルハグ』

返事まで少々の間。

『ああ』
『それは言い触らさない。面白い選択をしたな。
それは、黙っていた方が面白い』
同意する文を返した。本心だ。

『正直、バーーーッて生存者リスト動かして指差したとこにしたんだけど、面白いから採用した』

ぶっちゃけた。

『楽しみ』
こっちは、本心。

「俺の頭はそうでもない。少々詰め込んでいるだけで。
……ああ。少々長話過ぎたか。
ではまた……模擬戦の後にでも感想を話し合おう。宜しく頼む」

笑顔のあなたを見、頷き、話を終えた後はあなたの前から去った。

あったんだなぁ。

『兎も角、俺の目的と衝突せず済んで良かった。別の人間なら見学を頼もうかと思っていた。
楽しんで来るといい』

『だぁれも譲らねぇんだから仕方ない。これなら平等だし、俺も楽しい』
あったんだよなぁ。

『また何か企んでんのか？まぁいい、そっちも楽しめよ』