人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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視点:


アルレシャ白昼夢 アルレシャ

アルレシャは、誰よりも先に、処刑室へ。
(a0) 2022/03/05(Sat) 21:34:34

【人】 白昼夢 アルレシャ

さて。
誰よりも早く処刑室で待っていた最後の狼は、手に軍用ナイフを一つ握っていた。
指先で刃を少しなぞる。薄ーく皮膚が切れる。これは幻ではない。

「僕はな」

人が増え、大体揃ったかというタイミングでいつも通りの声色で紡ぎ始める。
ゆっくり、笑いかけてくれた世捨て人ハーミットに近付いていく。

「僕は死ぬのがとっても怖い。治るとしても。でもこうして死ぬと分かりきっていると」

にこり、とハーミットに笑いかけて。
その腹に、ナイフを突き刺すだろう。ずぶずぶと埋めるように。


「なんでも出来そうな気がする。
暴れ足りない


もしハーミットが傷を受けてくれるなら、ナイフを引き抜いて出入口付近に突き飛ばしにかかる。塞ごうとするように。
その傷は、即死はしないだろうが、放っておけばじわじわと命を蝕むものだ。 [▽]
(2) 2022/03/05(Sat) 22:12:13

【人】 白昼夢 アルレシャ

「最後の見せものだ!俺と踊れよ!」


声を張り上げる。
途端、アルレシャの周囲足元から
ドレスを焼くような炎
が噴き上がる。
一拍後、頭上に高く手を掲げる。
琥珀の礫
を呼ぶように。

処刑というより、これは討伐だ。
処刑室をステージとした、この狂った狼を殺してみせるといい。
(3) 2022/03/05(Sat) 22:16:17

【人】 白昼夢 アルレシャ

>>5 隠者ナフ

「だって、お前、俺が暴れるの見たがってたじゃん」

そこで転がっておけば、出入り口付近なんて絶好の場所で見物客になれたのにな。
でも、刃が返されるのは嫌ではない。するりと避けて、ナイフ握るその腕を掴もうと。あわよくば、ナイフさえも取り戻してしまいたい。

「……俺さえも?」

何もない、というならば。
俺がここに在ろう。お前を傷つけよう。

腕を掴むのが成功していても失敗していても、貴方の足を払うように蹴る。もし転がりでもするのなら、その血が滲む腹につま先蹴りでもお見舞いしたいところ。
(7) 2022/03/05(Sat) 22:53:39
アルレシャは、見様見真似の琥珀の雨を。室内に残る全員へ目掛けて落とす。
(a8) 2022/03/05(Sat) 22:56:14

アルレシャは、処刑室の外から遠距離で攻撃されたとて、文句を言いはしない。
(a9) 2022/03/05(Sat) 22:56:50

【人】 白昼夢 アルレシャ

まるで慈悲のように奪い取れたナイフ
みじめさを覚え、
舌打ちをひとつ。
足払いの効果が薄いと手応えで分かれば、距離を取るナフからは視線を外した。あれをやるべきは今じゃない。

留まるのも仕方ない、恰好の的だ。強い弾が足元を抉るのは、そう考えてナフとは逆に飛び退く直後。

着地と床を踏みしめる足、を見計らったように身体に刺さっている5本のナイフ。いくら目がよくとも、見えないんじゃどうしようもない。
時を飛び越えるお前が一番苦手だ。

左腕に二本、左肩に一本、右腕に一本、脇腹に一本、を受けた。素早くスカートのベルトに軍用ナイフを刺し通し、右手で三本、左手で二本のナイフを引き抜いた。


痛い、痛い痛い痛い怖い死にたくない、まだ死なない、まだやれる!


[▽]
(19) 2022/03/06(Sun) 1:12:51

【人】 白昼夢 アルレシャ

ーー本物には叶わない、美しさも威力もだ。
少なくとも、自分を白昼夢何もないと知っているアルレシャにとってはそうだ。
たくさんの降り注ぐプレゼントに見惚れかけて、ナイフ五本を持ったまま体勢を低くした。
そのまま、全員に肉薄するくらいの勢いで縦横無尽に駆け回った。さて、一旦琥珀が撃ち尽くされるまではどれくらいかかるだろう。

スピカがナイフを投擲してきたのはその最中だろうか。 走り回る小柄に当てられるのならば、成長を祝わねばなるまい。
兎も角、これは勿論スピカにも近付く。攻撃というよりは、ぐいっと顔を近づけて。

「その言葉は本物か?ただの少女め」


シェルタンの言葉を揺らがせるように。笑い混じりに。慈しむように。
英雄ではなく道端の少女に接するように。ただそう言葉をかけた。尤も、当然のことこれはただの言葉だ。何の力もない。

そうして、足は悪魔の元へと。
射貫け、と命令さえたそれに追尾機能はあるだろうか?あれば、避けるのに苦労するかもしれない。が。
左手で持った分の二本のナイフを、投擲するには近すぎるほどの距離で、叩きつけるようにシェルタンへぶつけるだろう。
(20) 2022/03/06(Sun) 1:13:26

【人】 白昼夢 アルレシャ

血の匂いがする。自分のものなのかそれとも近くまで来た狂人のものなのか。
白銀の刃が己のナイフを止めるのを見る。拮抗、はしない。すぐさま手を離すからだ。

アルレシャは銃が好きだ。
だがアルレシャの戦闘スタイルは実のところ、銃撃戦向きではない。
シトゥラとの模擬戦であっさりとナイフを生成したり。
狩人に阻まれた際に手榴弾を投げつけたり。
スピカに看板を落としたり。
こうして、ナイフを振るったり。


アルレシャは、近接格闘術寄りのスタイルをしている殺せるなら何でもいい


向けられた賞賛と槍。
いつもならば軽口の一つ、わざとらしい猫かぶりの歓喜なんてものを返すんだろうが。何も言わずに悪魔を見た。
そこには悦すら伴わない純粋な殺意しかない。

ナイフを手放して空いた左手で槍の柄を掴み、勢いをつけて引っ張ってしまおうか。シェルタンの体勢を崩してやろう、と。
もしそれが叶えば、動きが制限されるのは自分よりもナフの方かもしれないが。なんせ、間に割って入っているんだから。

叶っても叶わなくても、ここに長時間足を止めてはいない。
ーーー演者はまだほかにもいる。
(28) 2022/03/06(Sun) 20:44:18

【人】 白昼夢 アルレシャ

数秒は動きが止まっていただろう。その間に、そんなに威力の重たい弾を連射できるかどうかは分からないが。
弾が撃ち込まれている方向に、右手に持っていた三本のナイフを順に全て投げつけた。狙いは大まか、盾に守られるも構わない。牽制じみた動き。

そしてまた足を動かそうとして、出口付近へ向かった姿を見て速度を落とした。
スタミナはない。動き続けてはいられない。

出ていくなら早く出ていけ、そういう目をした。
して、ーー目を背けるのが一瞬早かったかもしれない。

「がっ……!?」

斬りつけられるはいい。そんなもの急所に当たらなければ。だから既に多めに攻撃を食らっている左腕を犠牲にしていなそうとした。
致命的なのはもう一つの方だ。
ばち、と走る痛みが頭の中に
恐怖
を思い出させる。
動けなければなすすべがない!


……貴方に近い場所。
ぎり、と歯を食いしばって暫し硬直する狼がいる。

動けぬ間も無防備ではない。
手の中に鉄製のスコップを出現させて、殺気も顕わに方々を威嚇している。
(29) 2022/03/06(Sun) 20:44:55

【人】 白昼夢 アルレシャ

隠者がスコップを見ていないのは
見れば
わかる。
かといってそのためだけに一旦これを消すのも、ベルトに刺したナイフを抜き直すのも愛銃をとるのも、全て無駄に思えた。
だから、この痺れて動かない左腕はもういらない。
身体を揺らすように動かし、煌めく銀閃の的をそこに集中させる。
声には答えない。答えるだけの余裕はない。
白い髪が見える。俺のリボンの効果と似てる。


そちらに目を使っていれば、どうしても他への注意は疎かになる。
気付いた時には銃声と大腿に感じる衝撃があった。
何発かの銃弾が皮膚と肉に穴をあける。
退いた少女もまだ油断はできない。それ以上何を言うこともできない。
それでも気は配っていなければいけない。

目が足りない!障害物もだ!
その場にいる者は、狼の背後に揺らぐような戦場の風景を見るだろう。赤い空、崩れた瓦礫と焦げた跡。

ぶつん、ぶつん、と脳から悲鳴が聞こえて、それらはすぐに消えてしまうのだけど。
鼻の奥に鉄錆の匂いを感知する。

そうして、腹の中心に熱を感じた。
じわ、と溢れ流れる血は即死には至らないが。

「……ッ!!」

まだ終われるか!!

足を踏み出すたびに血を流しながら、スコップを狛犬目掛けて縦に叩きつけようと。
(34) 2022/03/07(Mon) 0:16:29

【人】 白昼夢 アルレシャ

手応えがあった。しかも、強めのだ。
それでも生死を確認する余裕はない、まだまだみんな動いている、確認は後。
少なくともぐったりと転がった『それ』を、邪魔だと言わんばかりに蹴り飛ばし、て。

迫る気配に気付いたのはその後だ。
胴体を横薙ぎにする様にスコップを振り回しつつ、振り向いたときには間近にその指があった。

それは、しっかりと、緑色の髪を通り過ぎて頭に触れることが叶ったのだろう。

ーーー脳が揺れる。ぐわんぐわんと、常に張り詰めていて、その上たった今酷使している脳味噌が。

れ 
(38) 2022/03/07(Mon) 2:02:48

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 蒐集家 テンガン

爆風。轟音。硝煙と土煙、崩れた瓦礫。
不明瞭な怒号。身を縮こめて息を殺すすぐ側を、何度も何度も通り過ぎていく敵軍の足音。
合わぬ歯の根を顎の骨ごと押さえつける痛み。
冷や汗が滲む気持ち悪さ。
恐怖、とまぜこぜの高揚。


吐き気。

「生きて帰るとは腑抜けた奴だ!」「恥を知れ、無傷など!」
記憶がこびりついて何度も何度も壊れた再生機のように。

目眩、頭痛。

死にたくない、
死にたくない!


遠くの爆発音。味方は敵軍の群に特攻したらしい。
あれは褒められるんだろうか。

砕け散ってもう拾い集めてももらえなかろう。

死にたくない。

いやだ、

いやだ、
いやだ!!


どうしてみんな死ねるんだ。
こんなに必要ない俺が隠れているのに。
こんなに必要ない俺だって死にたくないと思うのに。

こわい。 なにもかも。
(-7) 2022/03/07(Mon) 2:04:53

【人】 白昼夢 アルレシャ

「ぁ、」


「あ
あぁ
ぁあ
ぁあぁ゛
ああ゛ぁ゛あぁ゛!!!」



ーーー処刑室に、絶叫が響き渡った。
(39) 2022/03/07(Mon) 2:07:30
アルレシャは、スコップを保てない。
(a14) 2022/03/07(Mon) 2:07:41

アルレシャは、喉を曝け出して頭を振り乱すだろう。
(a15) 2022/03/07(Mon) 2:08:14

アルレシャは、今までの挙動は嘘であるかのようにーーー、ただ、取り乱してなりふり構わず暴れる。
(a16) 2022/03/07(Mon) 2:09:14

【人】 白昼夢 アルレシャ

スコップが当たったのかも、もうどうでもよくなっていた。意識すらできなくなっている。
聞こえる声はある、意味を噛み締める力が今はないだけで。
その言葉の真意を、その笑みの意味を、今は捉えられないだけで。
向けられたもの自体は、分かるのだ。
暴かれて役を繕えなくなった惨めな自分、という形で。


尚も暴れようとしたその腕に鎖が巻き付く。痛い、よりも混乱が勝った。余計に腕を振るおうとして肉が千切れ、血が落ちる。それでも振りほどくほどの力は残っていない。
この身は捉えられる。味方をしてくれた世捨て人物好きの腕の中へ。

「……ハー、ミット、」


涙声がほんの僅かに仲間を呼ぶ。そうして崩れ落ちたのを確認する数秒、蜃気楼アルレシャの動きは止まった。
血だまりに沈む姿を見る。
少しだけ息ができた。

お前が、俺の死を確認する前に、死んでよかった。
あのなにも思わない目を、俺に向けないなら、本当によかった。
お前だけが知っている、死より上回る、俺の怖いもの。


止めていた動きは、近付く少女により再開される。
死が怖いに変わりはない。気遣う言葉も意味が分からない。今は自分の処刑で、いいか悪いかなんて関係がないだろう!

掴まれそうな手をめちゃくちゃに振り払い、隠者の死体を蹴ろうが踏もうが、後ずさる。
被弾してまともに動かない足を引きずるように。揺れたままの脳が眩暈を起こし、途中で崩れ落ちて、それでもなお。

そうして、スカートの中に手を差しこみ。震える手で愛銃を取り出した。
最期まで。最期まで、幕は下りない。

役は投げ出せない。役割は全うしなければいけない。
抵抗の姿勢だけはやめることがない。
依然、死にたくもない。


ーーー遠くの部屋から近付く気配に、気付きなんてしないまま。
(44) 2022/03/07(Mon) 3:44:00

【人】 白昼夢 アルレシャ

「来るなよ、」


英雄がゆっくりと己を追い詰めに来る。
正義を振り翳した力あるものが己を屠ろうと近付いてくるのだ。
いつもならもっと力を抜いてしなやかに構える銃だが、震える手で真っ直ぐ、愚直に向けるしか出来ない。
そして、二発。引き金を引く。正直、照準は的のどこかに当たればいい程度。殺すためとは言い難い。

「来るなよ!」


どうせその反撃しないのは余裕ぶってるんだろう。
無様な俺を見下してるんだろう。
出来るくせにすぐ殺さないのはその証拠じゃないのか。
来ないでくれよ、見ないでくれ。
お前の憧れるアルレシャ様のままでいさせてくれよ。


近付いてきた分、とはいかないが。
なお、下がる。動かない身体を必死に動かして、生き汚く足掻く。
(46) 2022/03/07(Mon) 6:01:34

【人】 白昼夢 アルレシャ

声が聞こえた。自分を呼ぶ声だ。
それが誰かを判断するより早く、咄嗟に、銃口を向けて。

「………ぁ、」


それが誰か、を見た。

なんで来ちまったんだかなぁ。
この処刑室にいる奴は全部撃ち殺していいようにしたのに。
したのにさ。


引き金に掛けた指が、震えるだけで動かない。

……撃てないって分かってたから、来るなって言ったのになぁ。
(49) 2022/03/07(Mon) 22:14:49

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

掠れた声は。

「――――……だからおやすみ、」

酷く穏やかで優しい音で、あなたの耳へと届けて。

「アルレシャ」

その際に振動を操ってあなたの脳内を揺さぶり。
僅かでも安らげるようにと丁寧に丁寧に信号を送る。
恐怖に脳内を揺らされたままの、あなたに効くのだろうか?
静かに眠りを誘うこの振動が。

もし届いたのならば。
ふっと柔らかく緩やかな眠気があなたを襲うだろう。
(-17) 2022/03/07(Mon) 22:24:11

【人】 白昼夢 アルレシャ

いつもより力が強いな、と、恐怖でぐちゃぐちゃの頭の片隅が思う。
どうして来た、何のために来た、お前も俺を殺したかったのか、この様を見にでも、

頭の中でぐるぐると回る思いは、言葉によって掻き消される。
ーーー迎えにだって。

……もう終わりか?

声にはならなかった。
怪我も失血も多いが致命傷はないし、

声にはならなかった。
このザマだけどまだ悲鳴は上がる。

声にはならなかった。
盛り上がりにかけるんじゃねぇの、こんなんさぁ。

声はひとつも出て来やしない。

震えるばかりで何の抵抗もできないまま、脳が声に撫でられる。
歪な魚は安らぎを知らない。張り詰めた脳が緩む感覚を知らない。
ただ、それはこの機械と眠ったときによく似ていた。

額への口付けまで貰ってしまえば、あとはもう『眠るだけ』。
(53) 2022/03/07(Mon) 23:33:22
アルレシャは、愛銃によって、盛大に頭部から『
』を咲かせた。
(a19) 2022/03/07(Mon) 23:34:23

アルレシャは、上手く役をこなせただろうか。
(a20) 2022/03/07(Mon) 23:34:52

【秘】 出来損ないの機械 ポルクス → 無 アルレシャ

ああ、嫌だな。


「――――……ぐす、」

やっぱり手放したくないや。
(-23) 2022/03/07(Mon) 23:46:35

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ

――――処刑が終わり。
フラついたままの重たい足取りで。
音の無くなった身体を追い蘇生室まで辿り着く。

その際に、テンガンと入れ違いになるだろうか。
首を傾げて。だが目で追うだけに留めた。

蘇生装置のすぐ近く。
部屋の中で佇む出来損ないの機械は。
愛しの魚が眠りから覚めるのをただ待っている。
(-33) 2022/03/08(Tue) 1:40:51

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーー貴方がどれだけ待った頃だろうか。決して短い時間ではなかったはずだ。

蘇生装置に防音機能はない。必要がないからだ。
だからきっと貴方の心臓には機械の鼓動が絶えず響いている。
その合間。

小さく、
小さく、
跳ねる音があり。
そこから、魚は呼吸と脈動を再開する。
その身体はまだ蘇生ポッドの中だが。
(-36) 2022/03/08(Tue) 1:56:54

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ

どんなに長く時間が過ぎようが。
それはずっと近くにいただろう。
機械の振動のパターンを覚えてしまうくらいには。


「…………、……、ッ!!」

機械の音に混じり、命が跳ねる音が響いたと分かる。
安堵に息を吐き、力が抜けて足が縺れ。

「よかっ……た……………」


このまま生き返らないのではないかという恐怖心。
少なくともそれからは逃れることが出来る。


ポッドへと身体を向けたまま壁際まで下がれば。
すとん、と力なく座り込んだ。
(-38) 2022/03/08(Tue) 2:19:03

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


あれだけあった身体の震えも、恐怖の残渣も、何もない。
ただただ『生きる』ということを再開し、『死』を通り過ぎた。

それだけのこと。
目が覚めるのはいつかさえ、分からない。

ーーー眠っている。貴方の寝かしつけた魚が。
(-40) 2022/03/08(Tue) 2:24:11

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


壁際。イヤーマフに手を伸ばし身に付けて。
これは音楽を聞くモノではなく。
耳を塞ぎ、振動の感知に集中するためのモノ。

響くあなたの音、振動を拾うためのモノ。


あなたの音を心臓で受け止めている。
穏やかな眠りの音と、俺のだいすきな音。

疲れが溜まっていたのだろうか。
或いは安心感からか。或いはあなたのそばだからか。
その全て、かもしれないが。

座ったままに、この機械も小さく寝息をたて始める。

それでも。
愛しの魚の目覚めと共に。
この機械も動き出すのだろう。
無意識に、あなたの音を拾い続けながら眠るのだ。
(-43) 2022/03/08(Tue) 2:52:18

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


穏やかに、安らかに、呼吸と鼓動だけを続けながらそこにある。あった。
放っておいたらきっと随分と長い間そうだっただろう。

けれど、それはすぐに破られた。
ポッドの壁を二つ分隔てても聞こえてくるそのーーー異様な、叫び。

ぱち、と目を開ける。
職業病かもしれない。

飛び起きようとして、目眩。おまけにポッドの蓋を開けるのを忘れていた。

ガンッ!
カン、コン、トサ。


数回音がして、また静かになった。
今アルレシャはポッドの中で頭を押さえて丸まっている。
(-46) 2022/03/08(Tue) 3:22:55

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ

小さく、小さく寝息をたてていた。
浅い睡眠。それでも心地の良い眠り。

……の途中で響き渡る声に肩を跳ねさせながら頭を上げ。
それに続く形で響き渡る軽めの打撃音を感知する。
数回続く音もしっかりと心臓で受け止めた後は。

「えっ……な、に…………?!」


小声ドン引きボイス。なにがどうなったんだ???
音で分かっても流石にこれは理解が追いつかないよ。

でも完全に目が覚めた。ので、ロベリアのポッドを見つつ。
アルレシャのポッドまで近寄るだろうか。

あーあーあー……
怪我治ったばっかなのに…………、大丈夫か?」
(-47) 2022/03/08(Tue) 3:39:14

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


すぐに静かになった。ので、無理して外に出ずとも良くなった。
頭を押さえたまま痛みに耐える。
そして、何故ここにいるのか、何が起こってここにいるのかを思い出そうとしてーーー、

「ぁ、」


近付いてきた声に気付いた。それが誰のものかも。
思い出すことを中断して、ポッドの蓋を開けようか。貴方にぶつからないように、内側から何度かノックしてから。

「……ポルクス………」

いつもより、ややぼんやりとしている様子で貴方を呼んだ。
(-48) 2022/03/08(Tue) 3:51:56

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


頭を押さえたままの姿を見ればくすり、あなたには届かないくらいの音で笑うだろうか。その際に、もし目線が合うならば少しだけ首を傾げ。

「…………ン、」

ノックの音で理解する。きっとぶつからない位置まで移動して、蓋が開く様子を見守ってから再びあなたの近くまで行き。

「おはよ、アルレシャ」

へにゃりと、曖昧な笑みを浮かべあなたの名を呼ぶ。

ちょっと行儀が悪いかな。でも我慢できないからいっか。
ポッドの端、片膝を乗せて両方の手を伸ばして。
ぼんやり気味のあなたを抱きしめてしまおうか。
(-50) 2022/03/08(Tue) 4:15:33

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


多分、おそらく。笑い声が聞こえていたら苦々しげに中から睨みつける羽目になっただろう。聞こえてなくてよかった。

ポッドの蓋が開く頃には頭から手は離し。
万全ではないながらも一応虚勢は張ろうとするのだが。


曖昧に笑う貴方の顔が見え、名前が呼ばれたら。
何だかそれもどうでもいいか、と。

頭がうまく働かないまま、いつもより随分すんなりとその両腕を受け入れた。背中、よりもちょっと上、首の辺りに自分の手も回し、片手は貴方の頭へ。

「……おはよう、ポルクス」

なんとも毒気のない声だったことだろう。
(-52) 2022/03/08(Tue) 4:29:42

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


虚勢を張ろうとしたことも。
微弱な音で分かってしまうだろうか。
どの道、あなたへの態度はそんなので変わりはしないけど。


「…………、


そうして回される手には少しだけ驚きはするけれど。
音や味覚が分ったりしなきゃ伝わらない範囲だ。きっと。

自身に移る体温と熱に、安堵し。
くすくす、からからと喉が鳴り。

「…………あはは、あるれしゃだー……」

音と熱を噛み締める。
暫くはそのままだったかもしれない。
どこか甘えるような動きで擦り寄った後は。
ゆっくりと身体を引き剝がし、それでも二つの身体は大きく離れるわけでもない。

あなたの顔を優しく包むよう、頬に両手を添えて。
その存在を確かめるように親指で数回、撫でるだろうか。
(-55) 2022/03/08(Tue) 5:03:40

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かってしまったとしても、どうせ今はこのザマだ。
200年近い人生の中で、これほど緩んだことはない。
そのくらい頭が働かないのだ。

だからこの先、アルレシャがいつも通りになるまで。
いつもよりずっと素直で、突き抜けた音がするはずだ。


貴方の驚きはわからない。いつもならよくよく見たり、自分の行動の珍しさに自覚的だったりするのだろうが。
特に何も不思議に思わないまま、貴方の笑い声を聞く。
何笑ってるんだ、と思いはする、いつものように。けれど、それに感じるのはいつもの釈然としなさよりも。
もっとよく聞きたいという淡い『なにか』だ。


擦り寄られるがままに擦り寄らせ、頭に回した手で何度か撫でる。
貴方が何をしてくれて、どんな思いだっただろうなんて、まだ思い出すに至らぬまま。


「………うん、?」

身体が離れるときはごく僅か、名残惜しそうな音すらしただろう。
それを自覚することはないが。

頬に添えられた手に、のんびりと自分の手を重ねようと。

ぼんやり、だ。うとうと、とも言える。
寝ぼけているか寝足りないのかは微妙なところ。
(-56) 2022/03/08(Tue) 5:21:53

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


あなたから響く音を心臓で受け止めている。
いつもの音も愛おしいが。

素直な音は狂おしいほど愛おしく感じて。
逆にちょっとよくないかも。

このまま掻っ攫ってしまいたくなる。


「なんだー……? まだ眠そうだな」

求められる音に応えるように、楽しそうな喉の音は続いている。まあこの状況なのだ、応えようとしなくともきっと無意識に鳴ってしまうのだろうけど。

あなたの傷を開きたくないから思い出さなくていい、なんて気持ちは我儘だろうか。


手を重ねられても拒みはしない。
じ……と見つめ。

「…………、あーるれしゃ」

いつの日だかに呼んだみたいに名を口にした後は。
包んでいた手で少しだけあなたの顔を引き寄せる。足りない距離は自分から迎えにいってしまおうか。

「…………、ん」


あなたの唇へと、自分の唇を重ねて。
ぼんやりだからたぶん、避ける余裕もないよな?
イタズラっぽい音を心底、楽しそうに響かせた。
(-58) 2022/03/08(Tue) 5:54:27

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


貴方の思いは知らぬまま。
ぼんやりと頷いてしまうこともないままだ。


「ねむい」

肯定の一言。
一生の中で1番安らかに寝た。いや死んでいたのだが。
惰眠を貪る、ということの良くない心地よさに目覚めそうだ。
それを抜いても、ダメージの大きかった脳……精神において、うまく整理がつけられていない、というのもある。

貴方が笑っているなぁ、と思う。
貴方がずっと幸せに笑っていたらいいな、と思う。
それでも笑う理由は分からないままなのだけど。


「……うん?なに、ぽるく、」

す、と最後の一音を発する前に、唇は塞がれた。
何一つ抵抗する暇も、その気力も、そこに至るまでの理解もなかった。
ゆっくり瞬きをする。一回、二回。

悪くないなぁ、とぼんやり思った。
だから、引き剥がしも、文句を言いもしない。
(-59) 2022/03/08(Tue) 6:12:13

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


「ねむい」の肯定の一言にはどこか困ったように笑ったのだろう。
悪夢を見ていた寝付の悪いあなたが眠りを欲するのは良いことなんじゃないか、と思うのだ。たくさん、眠ってしまえばいい。
でもここだと一緒に寝れないから嫌だな、とも思った。


あなたの二度の瞬きの後、軽く重ねただけの唇は離れていく。
きっと不思議そうな顔で首を傾げている。
想像してた反応と随分違う、予想外、というか。

…………いいの?
そんなんじゃ、


「…………、
ごめん、
もっかい、


やっぱり我慢なんてできなくて。
周りに人、フツーにいるんだけどさ。

目を閉じ再び顔を寄せた後は、はむ、と唇で甘噛みしてむさぼるようにキスをしてしまおうか。軽く合わせただけじゃ伝わらない感触を欲しがるように、火照る熱を求めるように、何度か繰り返し。

…………いや、よくないな、これ。
ちゃんとやめないと。


唇を離す頃に。離す前に。
……最後に、ちょっとだけ、一度だけ下唇を噛むかも。
じゃれるように。痛くない甘噛み程度に。
(-63) 2022/03/08(Tue) 7:43:38

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


困った笑いに含まれるものを、普段なら見てればわかるかもしれないが、今はわからない。
貴方がこっちを見ているなぁ、と思いはするものの。

離れていく唇を追いはしない。
追う発想がない。

少しの間貴方の唇に視線を向けていたが、やがて貴方の顔全体へと移る。
どうして不思議そうな顔をしているんだろう。何か気に食わないことでもあったのだろうか。それにしては不機嫌さはなさそうだ、云々。
思考を回すための準備運動のように考えが巡り始めて、けれど、

「……ぁ、」

もう一度唇が触れれば、全て霧散してしまう。
それも、さっきとは違う。合間に息を継ぐ必要があるほど。
ぐ、と息が詰まる。のが、なんだか
気持ちいい、ような。


「…っは、ぁ、」


下唇を噛まれ、軽く肩が跳ねる。
やられっぱなしも性に合わない。一度だけ、自ら口を動かして音を立てた。


乱れた呼吸の隙間で、また頭を回すことを試みる。
なんでこんなことになってる?俺は生き返ったばかりで、こいつは待ってて、ここは蘇生室で、


「……ここじゃまずい」


ぽつ、と呟いた言葉は、それで本当に合っていたのか。
少なくとも、この状態の脳味噌で口に出せる、まっさらな本音であることは確かだ。
(-64) 2022/03/08(Tue) 8:19:20

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


「! ……っ……ん、……ぁ、」


漏れ出す声に熱を帯びた吐息が混ざる。
閉じていた目が微かに開き、視線は音を追う。
反撃を食らうなんて考えてすらいなかった。


触れ合っていた自分の唇を無意識に中指でなぞり。
呟いた言葉を聞く、ちょっと前くらいに思考する。
すぐここから出た方がよかったな、これ。


ならば話は早い。
いや気付くのは遅いが……

横目に周囲を確認。この場の音を認識し。

「……アルレシャって重さどんくらいだろ」


囁くような声のままに喋る。
まあ、どんくらいでも関係ないか、と。

「――――……Boost」


己の脳へと信号を送り強化を施す。
狛犬を迎えに来た彼の真似、という訳でもないが。

未だポッドから起き上がっていないであろうあなたの膝裏に腕を通し、背中を支え掬い上げてしまおう。悠々と。
横抱き。いわゆるお姫様抱っこだ。


「…………、俺の部屋、行こうか」


さっきは"よくないかも"って考えが頭をよぎったけど。

……このまま本当に掻っ攫ってしまおう。自室まで。
(-72) 2022/03/08(Tue) 13:13:11

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


漏れる声を聞いて、ちょっとくらいは反撃になっただろうかと認識した。
ぼんやりしたまま、薄く笑う。

唇が離れても感触と熱が残っている気がする。
性格と、ここではまずいと思ったのも相俟って、自分から求めることも押し付けることもないのだが。

重さ、と聞いてふと顔を上げる。
……脳がついていかない。

何故重さを聞かれたのかすらうまく理解できず、答える前には既に抱えられていた。
見た目通り、より少しは軽いかもしれない。
さほど健康的ではない故に。


「……ん」


いつもなら自分で歩くだのせめてこの運び方やめろだの言うのが容易に想像つくかもしれない。
でも今は、動いたら落ちるな、程度の思考しかない。
貴方の思うがままに、魚は貴方に運ばれていくだろう。
(-77) 2022/03/08(Tue) 16:26:07

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


あなたが笑ったのを見てじわり、顔が熱くなる。
声出さないようにしてたんだけどなあ。


持ち上げれば存外、軽い身体に強化は要らなかったかな、と思ったが……こっちの方が安定するからいいか。
落とさないよう、苦しくないよう、しっかりと己の身へと添えて。

そうして愛しの魚を運べば廊下、自室の扉前。
それはいつも通り薄く開きっ放し、

うあぁ……
めっちゃ扉開いてる……!」

なんてことは全くない、誰がどう見ても全開だった。
あの場に駆け付けるため、勢いのまま飛び出していってそのままだったのだ。まあ、開く手間が省けて丁度いいけどさ。

つま先を扉に引っ掛けながら自室に入り。
扉が枠にぶつかる際に音、振動を操り。
動きに勢いが付けられた扉はバタン、と閉じられる。

「アルレシャ……部屋、ついたよ」

一先ずはベッドの上へと運ぶだろうか。運びました。よいしょ。
(-86) 2022/03/08(Tue) 22:12:05

【秘】 無 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


いつもなら人の目がないかとか気にするものだが、今はそれもどうでもよく。
素直に落ちないように、身体を寄せた。


めっちゃ扉開いてる、の言葉に軽く顔を上げる。
珍しいな、とも思う。
どうしてそうなのか、はわからない。少し考えれば分かるんだけど、今はわからないまま。


ベッドに運ばれ、降ろされるタイミングで。
貴方の首に腕を回そうとする。叶えば、ぐいと引き寄せてしまおうと。

「お前と寝る」

酷く端的につぶやきながら。
(-87) 2022/03/08(Tue) 22:24:05

【秘】 衝撃波 ポルクス → 無 アルレシャ


あなたの腕が伸びてくるのも、全く考えにはなくて。

「わ、……
びっくりした


素直な感想をひとつ。
それでも喉はくすくす、からからと鳴っているが。
身体と顔は容易くあなたの方へと引き寄せられるだろう。

「んー……? あはは、……じゃあ一緒に寝ちゃおうか?」

自分もベッドに乗り上げて。
後ろに体重かけていいよ、と声をかけながら。
背にあった手はそのままに。膝裏に差し込まれていた手をあなたの後頭部に添えて。ゆっくりと倒していくだろうか。

「俺どうすればいい? 何かして欲しいことある?」

寝る時の体勢、とか。他にも何かあればしてあげるつもり。
(-93) 2022/03/08(Tue) 23:20:11

【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


びっくりした、と聞こえたから、びっくりさせたな、と思った。
けれど貴方の顔は笑っている。
ならまぁ、いいか。


相変わらず後頭部に添えられる優しい手の意味は分からない。以前よりは素直に体重を預けることはできているだろうが。
続いた、どうすればいい、してほしいこと、の言葉に、少しだけ黙り込んだ。

「………お前の音が聞きてぇかなぁ」

微睡みかけた、素直な意識で溢す言葉は、


「お前がそばにいたらそれでいいよ」

奇しくも、貴方がこの魚に望み続けたものと似た形をしていて。
それでいて、それよりもずっと淡い振動を奏でているだろうか。
(-99) 2022/03/09(Wed) 0:01:24

【秘】 衝撃波 ポルクス → 歪な魚 アルレシャ


黙り込む様子を見れば首を傾げながら目を細め。
開かれた口から続く言葉を聞けば。

「…………、っ」


強く跳ねる心臓の音。……自分のだ。


「……、ン……わかった」


心をかき乱す、とはこういうことを言うのだろうか。
息苦しさの音。普段の二人を真逆にしたみたいだ。

けれど。このどろりと熱を持ち絡みつくような独占欲の音は、あなたのモノではないのだろう。


後頭部に添えていた手を動かして、隣に寝そべって。
いつもの、腕枕をするみたいにあなたを包み込んでしまおう。残った方の手で布団を被せた後は、あなたの頬に添えて、撫でて。

「ゆっくり休みな。……ずっとそばにいるから」
(-110) 2022/03/09(Wed) 2:07:19

【秘】 歪な魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


分かった、と声がするので、少しだけ笑った。
言ってみてよかった、とも思った。
きっとそう思ったことは後で忘れてしまうが。


いつもはされるがまま、丸まるように小さくなるものだけど。
貴方の腕の中、胸元に自ら耳を寄せた。
鼓動が聞こえる。
ーー戦場では銃声が子守唄なんだ。静かすぎると眠れやしない。
近くで聞こえる、この鼓動が心地良い。


頬を撫でられる頃には、もうほぼ目は閉じかけていた。
あぁ、もう一度うまく眠れるだろうか。うまく眠れるといい、貴方がいるなら。

「……おやすみ、ポルクス」


言ったきり、そう時間もかけずにアルレシャからは寝息が聞こえてくるだろう。
いつかのように魘されることもなく、眉間に皺を刻むこともなく。安らかに。
死を待ったあのときのように。


目が覚めれば、きっといつも通りに戻っているのだ。
貴方が起きる頃には全て思い出して。
そうして、……貴方を何度か撫でてから、部屋を出ていくはずだ。
(-113) 2022/03/09(Wed) 2:27:19

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 歪な魚 アルレシャ


笑った顔には、男も笑みを浮かべた。
胸元に来る動作が愛おしくて、
苦しくて。

手放したくない、ずっとそばにいたい、閉じ込めて、


あなたに届く鼓動は、振動は、騒がしく。
長い間、強く、早く、跳ね続けていたのだろう。


あなたが目を閉じる頃、あなたの頭。
届く場所へキスを落としてしまおう。
いつもより長く、それを贈った後は。

「おやすみ、アルレシャ。……、
愛してるよ


あの時、脳を撫でた声と変わらぬ音で
おやすみの挨拶と愛の言葉を。最後の言葉は微睡むあなたの耳に届いたかどうかも分からないが。
魚の安らかな眠りと共に、機械も眠りに就こうか。

いつも通りに戻ったあなたには。
男はまた曖昧な笑みを向けるだろうか。
撫でられればくすくす、からからと喉を鳴らし。
今回は自分から扉を開けて、廊下を歩いていくあなたを見送っただろう。
(-114) 2022/03/09(Wed) 2:59:11
アルレシャは、おはようも言わず、ロビーへ。
(a32) 2022/03/09(Wed) 4:00:43

アルレシャは、ピチねばは、いらない。
(a33) 2022/03/09(Wed) 4:01:00

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 狂信看守 エルナト

これは処刑も蘇生も終わり、一晩が経ったのちの無礼講の何処かの都合のいい時間。

『蘇生終わったよ、体調もいいかんじ。
お茶会する時間はある?』

貴方宛に、そんなメッセージが届いただろう。
(-116) 2022/03/09(Wed) 6:57:34
アルレシャは、トリュフvilぎりぎりちょこvilショコラパンケーキvilを頼んでみる。
(a34) 2022/03/09(Wed) 16:09:21

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

やってきたトリュフを口に入れた。
暫く黙り込む。


口の中のトリュフがなくなってから、ぎりぎりちょこもといカカオの塊も一欠片放り込んだ。
(61) 2022/03/09(Wed) 16:11:38

【独】 夢幻泡沫 アルレシャ

「………味、するな…」

死んだ後は大体、何を食べても味がしないのに。
トリュフの濃厚な甘さもぎりぎりちょこの強烈な苦味と酸味も感じ取ることができる。

……あんなに恐ろしい死というものがストレスにならないのは初めてだ。
それとも、感じたストレスを既に緩和できたとでもいうんだろうか。
或いは、両方……かもしれない。
アルレシャには分からないが。
(-121) 2022/03/09(Wed) 16:14:48

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

>>62 ナフ
「結局僕は出すこと叶わなかったなぁ。
えーと……確か、スピカが出したのはスピカが食べきってたし、バーナードが出したのはラサルハグが食べきってた…かな?」

でもまだ完食じゃないよね……いるもんね壁際……。
(63) 2022/03/09(Wed) 16:16:47
アルレシャは、パンケーキも食べる。のんびり食べる。
(a35) 2022/03/09(Wed) 16:28:03

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

>>64 ナフ
「メートル単位で聞くとヤバいな」
ヤバいなぁ、となった。

「お前も出してたっけ…じゃあアレお前のかな」

無傷で佇むチョコの一体を指して。
(66) 2022/03/09(Wed) 16:47:46

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ

これは君の処刑も蘇生も終わり、かつエリアは封鎖される前のどこかの時間。

「やぁ、アルレシャ。元気?
良かったらお茶でもどう?」

君が一人でいるのを見かけたなら、ふらっと声を掛ける。
宴の序盤にそうしたように。あるいは日常の中、友人として君と繰り返してきたように。
(-129) 2022/03/09(Wed) 19:35:28

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「うん?あぁ、ナフ。……元気だよ、この通り。
そっちは?」

死んでからさほど時間は経ってないが、そんなふうに返し。

「お茶、いいね。じゃあ部屋に向かわないと」

そうして、いつも通り、今まで通りに快諾した。
(-150) 2022/03/09(Wed) 22:01:08

【赤】 夢幻泡沫 アルレシャ

これは色々片付いてからのメッセージ。


『まぁあそこまで役割れてたら勝てないよねぇ。
お疲れ様。……どうだろう、みんなは楽しめた?そうなら、俺も満足だよ』
(*1) 2022/03/09(Wed) 22:02:49

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

>>70 ナフ
「アレがお前ので合ってたか……」

ちょっと食べてたりしたら否定が飛んでくるかな、と思ったけど来なかった。そっかぁ……2m丸ごと残ってるアレかぁ……。

「エルナトだったら貰ってくれそうだな……加工して溶けないように腐らないようにして飾りそう…」

勝手に言ってる。
(74) 2022/03/09(Wed) 22:05:41

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

アルレシャは、ずっとロビーにいた。
いたので、練り歩く広告を目撃した。

機嫌良さそうだな。ライブ、するのか。

後で、見にーーー、
(75) 2022/03/09(Wed) 22:15:45

【独】 夢幻泡沫 アルレシャ

ーーー模擬戦の観戦とか、そういうの、見に行っていい?ってすぐ飛びつくくせに。
ライブは、俺が行ってもいいのかななんて、どうしようもないことをふと考える。

頭の中に、何か色々、言葉にもできないけれど微かなものたちがざわっと通り過ぎていって、一瞬立ち上がるのを躊躇した。

……曲、出来たのかな。
出来たんだとしたら、聞きにいかないと。
そうやって理由を探して、ようやく足に力を込めた。

なんなんだろうな。
息がしづらいな。
(-155) 2022/03/09(Wed) 22:19:13

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



「見た目通り、いつも通りだよ。
深く眠れてスッキリしてるくらいだ。
安眠法としてやっぱりアリだと思うんだよね。


最後のはシトゥラに勧めて断られたやつ。まぁ与太は置いておいて、君が知るとおり死は全くコレに影響を残していない。

「腹具合はどう?また何か適当に頼んでいい?」

君の後をついて歩きながら、リクエストがあればそれに応じたものを端末から注文するだろう。
(-157) 2022/03/09(Wed) 22:19:16

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「安眠法はよくないとおもう……」


そりゃ反対もされる。
ただ、いつもより深く眠れる、については否定はしなかった。

「うーん、すごく空いてるわけではないけど何も食べれないほどでもない。軽食くらいならいけそうかな。
食べ物は任せるよ、好きに頼んで」

そうして、部屋の前につけば、やっぱりちょっと貴方を待たせるのだ。
その後すぐに招き入れる部屋の中は、いつもの様相。
(-159) 2022/03/09(Wed) 22:30:36

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



君がそう言うなら、茶請けになる程度のものを。
それからこのチョコレートルーレットも最後だと、クッキーvilショコラパンケーキvilも加えて。

君の部屋の内装は、あの日と同じものなのだろう。
相変わらず、コレは君の見せたいものを見る。
促されるままに席に着いて、変わらぬ微笑みを君に向けるだろう。
(-164) 2022/03/09(Wed) 23:04:02

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


なんかなんとなくショコラパンケーキに縁がある気がする。3回くらい食べてる気がする。

内装は、全く同じだ。違うところを探すほうが難しいくらいに。花なんて、生き物のはずなのに。
本物ならば。

椅子を勧め、自分も対面に座る。まだ抽出が終わっていない茶葉、ティーポットを軽く指先で撫でた。

「もう少しで終わるね」

雑談の切り出しとして、そんなことをポツリと。
(-167) 2022/03/09(Wed) 23:29:08
アルレシャは、Fの音が響いた頃にそーっとトレーニングルームに身体を滑り込ませた。
(a39) 2022/03/09(Wed) 23:30:00

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

あなたは音をかき鳴らす機械の姿を見ているだろうか。

あなたの方へと視線を送り。
目が合うことがあれば。

一瞬だけ。ほんの一瞬だけ。
柔らかな笑顔をあなただけに向けるだろう。


これは鳴動する機械が。
たったひとり、愛しの魚に向ける恋歌。
(-174) 2022/03/09(Wed) 23:57:49

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



変わらぬ光景の中で寛いで、行儀悪く肘をついたりもして。

「そうだね、あっという間に過ぎ去ってしまう。」

楽しいこと程、光陰矢の如し。
また過ぎた記憶は他人事のように資料めいて色褪せる予感。
だけど、まだ終わっていないから。

「ねぇ、アルレシャ。
楽しめた
?」

穏やかに微笑み、気軽にそんな問いを投げかける。
(-175) 2022/03/10(Thu) 0:05:32

【独】 夢幻泡沫 アルレシャ

ーーー心臓が揺れる。揺らされる。
息を吐く。詰まる呼吸をどうにか整えたい。
なぜ今詰まっているのか身に覚えがない。


心臓が揺れるのなんて、恐怖と憤怒と殺戮の高揚だけだったんだ。
だから最初にお前の曲を聞いたときも、『悪くない』と思ったんだ。
苦しいな。うまく息ができない。



ステージの上に目を向ける。楽しそうだ、と思う。
ライトがこちらを向いているわけでもないのに、眩しいと感じる。
目を細めて、舐め回すような視線が端から端まで走るのを見た。
見て、ーーー……
(-176) 2022/03/10(Thu) 0:07:36

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

どく、
と。

目があった瞬間、笑みを見た瞬間。
響いた音も、お前なら聞こえてるんだろう。
(-177) 2022/03/10(Thu) 0:08:36

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


肘をつく行儀の悪さも咎めない。
蒸らし終わった紅茶をカップに注ぎ、貴方の前へ差し出す。
自分の分も、注いで。

「……まだ終わってないから、ってのはもう通用しないでしょ」

前にも聞かれたな、と思う。まだ終わってない、というのと、面白いと答えたっけか。

「楽しいって一言じゃどうしても不足する。処刑のあんな思いはもう懲り懲りだし、この期間に感じた惨めさは結構すごいよ。
でも参加してよかった気はしてる」
(-178) 2022/03/10(Thu) 0:19:00
アルレシャは、拍手はしない。ただ最後まで観、最後まで心臓を揺らしていた。
(a43) 2022/03/10(Thu) 0:26:00

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



君がそう、“終わってないから”と幻影に巻くならばそれはそれで受け取るつもりではあったのだけど。

「不足、かぁ。処刑の君は、随分と
生き生き
しているようにも見えたけどね。……死にたくないと足掻く君は、綺麗だったよ。」

世捨て人ハーミットに追わせるくらいに、と目を細めて、紅茶に口をつけながら君を賛美する。

「約束を果たしてくれて、ありがとう?」

首を傾げれば、急所が顕になる。
その姿で、君に心からの礼を告げた。
(-183) 2022/03/10(Thu) 0:52:54

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「……綺麗って…嫌味か?
じゃねぇんだろうなぁ……


ちら、とカップから貴方の顔へ視線を移す。
これは本当に褒められてるっぽい顔をしている、なんて判断をして、なんとも言えない顔をした。

「暴かれないほうが綺麗だろ、あんな見苦しいもの。それに、そのほうが上手く憎まれ役で死ねたはずだ」

自分も紅茶を一口。砂糖もミルクも入れずに。

「……俺が死ぬ前に死んでくれてありがとう」

貴方の急所に目を向けながら、礼を返した。
(-186) 2022/03/10(Thu) 1:15:52
アルレシャは、ライブ後、ロビーの端へ。ここが
二番目に
落ち着くので。
(a49) 2022/03/10(Thu) 1:27:59

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 疾風迅雷 バーナード

これは、なんか程よい隙間の時間のどこか。


「睡眠の良さを知った」

貴方が暇そうなときに、唐突に話しかけてくるいつもの小さいのがいる。話題もものすごく唐突。
(-195) 2022/03/10(Thu) 2:13:02

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



「人が生きたいと足掻く姿の、どこが見苦しい?」

処刑の後、死体と成り果てたモノに興味を失う姿を見ていた君は、“死体となるまでは”その姿を見守り、時に最も華やかであるように手を掛けていた姿も見ている筈だ。

「お前は美しかったよ。夢幻ミラージュなんかじゃない。確かに其処に在って、生を求めて吠えていた。」

君に名を与えた隠者ハーミットは静謐に、ただ己の見たものを語る。
(-197) 2022/03/10(Thu) 2:24:02

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「………
ひとが、


ぽつ、とこぼした言葉は、思いもよらない言葉を貰ったときのような。いや、ようなではなく、本当にそうなのだ。
他者を見る際には、これっぽっちも思わないこと。

「……ナフハーミットの目が引けたなら、まぁ、いいかな。受け取っておく」

言いはするが、まだ上手くは飲み込めていない。
口の中で転がすように、脳味噌で噛み締めている。
(-199) 2022/03/10(Thu) 2:31:34

【秘】 疾風迅雷 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


「おっマジ?」


 これは暇だったので普通に会話に乗るいつもの大きいのだ。唐突だろうと全く気にしていないし寧ろ自分の好きなことの良さを分かってもらえたのが嬉しいので興味津々姿勢。

「急にどうした、良いことでもあった?それともいい夢見た?」
(-202) 2022/03/10(Thu) 2:36:09

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 疾風迅雷 バーナード


「よく眠れた。……よく眠れるってあんなにいいことなんだなぁ……」

本当にしみじみ呟いた。

「俺あんまり寝れないっていうか寝れるかどうかってほぼギャンブルだし、そのギャンブルに勝っても9割は悪夢っていう…感じで………?
いや悪夢も嫌いではねぇんだが……?


そして、前提条件を話さないと良さに気付いたこの心情のデカさを分かってもらえないな、と思ったので、ぶっちゃけた。
(-205) 2022/03/10(Thu) 2:49:40

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



君が咀嚼するための時間をゆっくりと稼ぐように、紅茶に口付ける。
サク、とクッキーを食めば、バターとココアの香しさが広がるのだろう。
再びカップを傾ければ、砂糖の甘さはさっぱりと流れて行く。
暫しそうやって作った間の後に、ゆっくりと再び口を開くだろう。

「君が見てきたものと、オレが見てきたものはきっと随分と違うのだろう。
……私から見ればね、監獄ここにいる者たちは皆、“幸せになりたかった”者達だ。
ね、今度こそ正しく人らしく、幸せになって欲しいな。」

囚人達のことを言っているようで、その実同僚の君達の事も一緒くたに祈る。
(-206) 2022/03/10(Thu) 2:55:35

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「……俺、は、さぁ、」

噛み締めて、噛み締めて、飲み込めるくらいまで小さく砕いて。
そうしてやっと口を開いたとき、アルレシャには上手く繕っていられるほどの器用さはなかった。

「死に損ないだよ、……幸せってどんなのかもわかんねぇのに、なりたいなんて考えられねぇよ。みんながそうなら、みんなそうなったほうがいいなとは思う、不思議なもんだよな」


他者は圧倒的に幸せになるべきだ。各々の幸せを掴むべきだろう。
自分にまで幸せになってほしいと言う友人の言葉は、ぐ、と喉に詰まる。

「わかんねぇのに?」
(-208) 2022/03/10(Thu) 3:08:35

【秘】 疾風迅雷 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


 最初はうんうんと頷きつつ、普段そんなに眠れてなかったのかなと疑問に思う程度だったのだが。あなたから前提条件を聞くと一度目を丸くして。

「えっそんなに眠れてなかったの?……その前提でのよく眠れたっての、めちゃくちゃすごいやつじゃね?それはマジでおめでとう。
 しかしそうなってくると、それだけ眠れてなかった理由もだけど、それだけ眠れなかったのによく眠れた理由が気になってくるな……」

 穏やかに微笑みつつ潜めた声には素直な優しさが滲む。

「お前を選んだ相手と何かあった?」
(-211) 2022/03/10(Thu) 3:18:13

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



「さて、君の幸せの形なんて分からないよ。
でも、君がそうやって他者に望む以上……他の誰かが君に望むことも覚悟しなきゃ。」

虹彩を透かす血の色が、生命の色が、君を見ている。

「わからなくとも、お前は生きている。生き続けている。
死を恐れ、吠え叫ぶ程に。

生を捨てる方法なんて山ほどあるのに。
寿命無き今、惰性で生きるには長すぎる生を。
目覚めぬ眠りに身を任せることもなく。

それを希望と呼ばずに、何と呼ぶ?」

パンドラの匣の底。最悪の災厄の名を、淡く色付く唇に載せて首を傾げてみせる。
(-214) 2022/03/10(Thu) 3:30:45

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 疾風迅雷 バーナード


目を丸くしたのを見て、そりゃ自分でも寝てない方なんだろうという自覚はあれど、あぁそこまで酷かったんだなぁと漸く理解した。

「ここ100年くらいで初めて上手く寝れた。ありがとう」

素直におめでとうに礼を言ったまではいいものの。
眠れなかった理由もまぁ聞かれたら話せるくらいではあるものの。
……眠れた理由が気になると言われて、足が僅かに後退した。ずり。逃げる前には聞かれてしまったわけだが。

「なん、
で、
……そう思う…」

あっダメだこれ図星ですって言ってるようなもんじゃねぇか。
(-215) 2022/03/10(Thu) 3:32:07

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


「なんでぇ……」


わざとらしい泣き言めいた声。
わざとだから、本当は考えればわかる。

みんな自分の幸せだけ考えてればいいのにな、なんて、自分を棚に上げて考えてることの
なんと傲慢なことか。


生命の色を、よく似た、しかしもっと柔らかな林檎色が見つめる。
やがて、貴方の言葉が終わった頃、盛大に溜息をついた。

「吐きそうだ。」

飲み込めん、一気には。
(-216) 2022/03/10(Thu) 3:39:38

【秘】 探求者 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


ひゃっ……
100年もそれであのパフォーマンス出してたのかお前……難儀すぎるだろ。心の底から祝うし、これからもよく眠ってほしい」

 あなたの様子を見て曖昧ながらに納得すると緩慢な動作で首を傾げて見せる。

「んー……俺が変わった理由もそうだったから、かな。無理に聞きはしないからそんな構えんな、話すなら喜んで聞くけどさ」

 ひらひらと手を振る。自分が変化したこともそれが誰に由来するものなのかも認識した上で、あなたにいい方向の変化を与える相手がいることを喜んでいるのだ。
(-220) 2022/03/10(Thu) 4:40:29

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 探求者 バーナード


「普段はたまにサプリとかで寝てない分補ってた。
よく寝て分かったんだが、正直破裂寸前くらいだったんだと思う。今めちゃくちゃスッキリしてるつーか、頭軽い気がする」

いつもより気負いが少ない。声が若干軽いかもしれない。
けれど、普段とさほど変わらない。ということは、普段虚勢を張りまくっているのだ。

「……あぁ、…そうか、なんだ、よかった。俺がそんなに分かりやすいのかと……」

細く細く息を吐いてから、どうしようか迷う数秒。口を開いては閉じて。

「…………そいつの心臓の音聞いてたら眠れた」
(-221) 2022/03/10(Thu) 4:52:22

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ


君にそれ以上を教え諭す必要を感じないから、ただ再び紅茶を味わい。
一枚、二枚……サクサクと音を立ててクッキーが消えていく。
君が細かく噛み砕き、咀嚼し、嚥下するための時間を。
或いは今すぐ消化出来ずとも、後で反芻するために一時の置き場を探すための猶予を。

与えることなど出来ない。コレに叶うのは、ただほんの少し内にあるモノを引き出すことだけ。
あとはやわらかく見守るのみ。


鏡のように静謐に存在感すら透き通らせて、暫し唯、君の傍にに在るだろう。
(-228) 2022/03/10(Thu) 11:39:25

【秘】 探求者 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


「なるほどな。……色んな自覚も伴ったのならよかったよ、本気で。100年分が数日で癒えることもないと思……
ないよな……?
……ないと思うから、ゆっくりな」

 数十年分がここ数日で満たされた自分もいるがためにちょっと言葉には悩みつつ。今までよく上手くやってきたなとも思うが褒めることじゃないのであえて言わない。
 分かりやすいかどうかで言ったらあなたが分かりやすいのではなくあなたに生じた変化が分かりやすいだけなのだがこちらも黙っていた。

 そして、あなたが悩みつつ告げた言葉にはほうと笑って。

「……ああ、よかった。それだけ安心できる場所ができたんだな。
 無礼講終わってからもソイツに"手伝い"頼むといい。お前のコンディションに改善が生じる以上監獄側もNG出さないだろうし」
(-229) 2022/03/10(Thu) 12:04:14

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


紅茶にもパンケーキにもクッキーにも手をつけず、少しの間ただそこにある。
貴方の立てる音を聞きながら。すぐに飲み込めるわけはないが、飲み込もうとはして。

そして、飲み込み終わる前に、置き場を探す前に、友人を見る。


「お前もだからな。
願うなら、願われろ


まっさらでいることは許さない、とでも言わんばかりに。
ぽつ、と呟いた。
(-231) 2022/03/10(Thu) 14:27:48

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 探求者 バーナード


「…………思ったよりこう、深刻っぽかったんだなって、お前の反応見てわかったよ。
100年以上前は上手く眠れたかっていうと微妙だから、まぁ、そんなすぐ上手くいくわけはねぇわな。……まぁ、命は永い」

貴方の優しさを、労りを、飲み込もうとしている。
まぁ、言葉はこの通り可愛げのないものだが。

貴方の笑う顔が、揶揄や皮肉じゃないのがわかる。ぐぅ、とやっぱり喉は詰まりそうだ。
やっぱ猛毒だな、お前も。


「安心、……安心か…安心ってよくわからんが、まぁ、じゃあそうなんだろう。死ぬ瞬間も怖くなかったくらいだ。
……囚人に手伝い頼んだことねぇなぁ……邪魔にならんかね、することたくさんだろ囚人って」

いつか、この無礼講が始まってすぐの頃に貴方に伝えた『身軽でありたい』の真実がこれだ。
誰も俺なんかで縛りたくなかった。
(-232) 2022/03/10(Thu) 14:38:52
アルレシャは、今日も今日とてロビーの端に。
(a50) 2022/03/10(Thu) 14:46:49

アルレシャは、多分これがラストチョコ。ダックワーズvil<<エルナト>>allwho型チョコvilトリュフvilを頼むぞ。
(a51) 2022/03/10(Thu) 14:47:25

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

「あっ!エルナトだ!」

エルナト型チョコだー!これは流石に本人に渡すのなんかアレだし、後で食べよう。
(90) 2022/03/10(Thu) 14:48:25

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



君の
食餌
を待っていたコレは、外れたタイミングで投げ返された君の言葉にぱちくりと瞬き……それから困ったように微笑む。

なんだって君たちは、そんなにも目がいいんだか。透明に隠れるコレを、捉えようとしてくる。


「……なら、お前は……私に
何を願う
?」
(-234) 2022/03/10(Thu) 15:16:10

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 憐憫聖贖 ナフ


純粋な心配や友愛、とは少しズレて歪んだ感性。
返された言葉にパッと笑う様子は、ごく普通のものに見えるだろうが。

「そうだな、俺が今すぐどうこうしようとすんのは無理だな」

望みを聞かれて、目標を考える。
お前には望まない。俺が願うだけだ。


「痛み以外でお前が泣くとこ見たいかもな。感涙でも、絶望でも」

伝える言葉があっているかどうかもわからない。
でも紛れもなく本心だ。

「ま、時間はたーっぷりあるからな。
……生を止めないのが希望なんだろ?」

幾ら空虚でも。
に、と悪戯に、意地悪く。悪友の笑みを貴方に向けた。
(-237) 2022/03/10(Thu) 15:53:55

【秘】 探求者 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


「俺が寝るの好きなの差し引いても深刻だぞ。まあ少しずつやっていきゃいいさ。お前の言う通り、俺達はこれからも生きるんだ」

 あなたの試みを穏やかに見守っている。自分もつい最近までそれに苦戦していたからこその、そっと応援する気持ち。

「邪魔になるわけないだろ。寧ろお前と過ごす時間なら喜んで飛びついてくるんじゃね?
 ……囚人側からはたらきかけるのには限界があるしな。色んな面倒を"看守の手伝い"で除外してやれるのもデカい。看守に協力的なら待遇だって変わってくる」

 素直に甘えろよ、なんて言いはしないがつまりはそういうことである。あなたへの猛毒から、尤もな理由をつけてことを運ぼうとする悪知恵を真っ当に用いてアドバイスへと変えている。
(-238) 2022/03/10(Thu) 15:54:21

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 探求者 バーナード


「うーん……そうかぁ……。まぁ、今まで9割ダメだったのが8割とかになるだけでも違うよなきっと」

まだまだこれから。応援されていることまでは読み取れないが。
少なくとも、改善しようかな、くらいの気持ちにはなった様子。

「いや、それは……
飛びつかねぇだろそんな簡単に、って言えたらよかったんだがなぁ……


何をしても何を見せても全く引かないもんだから、諦めた。
早く諦めろと言った貴方に、そう告げる代わりに呟いた。


「……なるほどな?…アイツが望むなら、だな、望むなら」

それでもやっぱり往生際は悪いのだが。
(-241) 2022/03/10(Thu) 17:28:43

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

無礼講が終わりエリアが閉鎖されてしまう前。
あなたの姿を見つけることが叶ったのならば。

「あるれしゃ〜〜〜!!!!」

いつも通りひょこひょこ……よりはもう少しきびきびとした動きで、走って近寄るだろうか。因みに足は早い方です。

「終わる前に見つかってよかった、」

そして、駆けた勢いのまま両腕で抱きしめてしまおうか。
次はいつ拘束の無い腕でこれが出来るのかは分からない。
だから、無意識に腕の力が強まる。


「俺、アンタの傍にいられるように頑張るから。
 …………だから、待ってて」
(-242) 2022/03/10(Thu) 17:46:33

【秘】 鳴動の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ

離した身体。あなたの顔をしっかりと見据えて。

「また迎えに行く」


へにゃりと笑みを、浮かべた。

アイツとの再会を果たし。
刑期が決まりでもして。
外に出られたとしても。

あなたの元に再び辿り着く。

愛しの魚を逃がす選択肢など、存在しないのだから。
(-243) 2022/03/10(Thu) 17:47:06

【秘】 夢幻泡沫 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス


わっ……」

声に気付いて振り向いたときには多分もう近くにいたんだろう。避けも逃げもしないが、不意打ちではあった。
勢いを殺しきれずに後ろに数歩蹈鞴を踏む。もし後ろが壁なら背中を壁に預けるくらいで。

「………ぁー、」

笑みを見ればまた心臓が跳ねる。息はしづらい。
俺はこれからも看守だし、お前の知らないところで怪我をしてお前の知らないところで死ぬかもしれない。
……言っても、多分引かないんだろうな。撤回もしないんだろうなぁ。
ちゃんと受け止めてるよ。飲み込めないだけで。


「……無理すんなよ。手助けが必要なら言えよ。
俺の名前出して、担当を引き継いでもらってもいい」

発する言葉は、拒否じゃない。

「ゆっくりでいい、俺はずっとここにいる」

どこかに消えるなんてことはない。
だから。
(-246) 2022/03/10(Thu) 18:47:46

【秘】 貴方の魚 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

「……待っててやるよ」


少しだけ、
困ったように
力を抜いて笑った。
(-247) 2022/03/10(Thu) 18:48:32

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 夢幻泡沫 アルレシャ



「なーに、泣かせたいの?快楽でなら泣けるよ、試してみる?」

そういう事じゃないと分かっていて、
べ、と揶揄うように赤い舌を出して見せる。悪童めいて。
感涙は満たされる者の、絶望は満たされていた者の特権だから、それはきっとコレにとって遥か彼方。


「それ以外を試してみたいなら、やってみるといい。時間をかけて、ね。」

悪戯を誘うようににんまりと笑って。もう空気はいつも通りの気楽な悪友同士のものだろう。
虚ろも、情も、全て確かに呑み込んで……永い日常は戻ってくる。
(-248) 2022/03/10(Thu) 19:01:05

【秘】 貴方の機械 ポルクス → 夢幻泡沫 アルレシャ


話を聞いていた。声を聞いていた。振動を感じていた。
担当を引き継いでもらってもいい、の言葉には心底、嬉しそうにしていただろう。
そこまでは大丈夫だったんだ。


そうして続く言葉と、あなたの笑った顔を見て、

「…………、っ、……」


じわりと熱を帯びる顔と、強く跳ねる心音がひとつ。


「あーあーあー……」


壁があるならこの魚を追い込んでやろうか。
片方の手と、肘とを、ピッタリ沿う形で壁につけて。
もう片方の手はあなたの頬に添えて。

これ、拘束されててもできるのかなあ。


あなたの唇と自分の唇を重ね。
誰か見てるかもわからないから。

少しの間だけな。


「――――……愛してる」


出来損ないの機械もまた、曖昧な顔で。
笑った。
(-252) 2022/03/10(Thu) 19:14:58

【秘】 探求者 バーナード → 夢幻泡沫 アルレシャ


「あはは、飛びつきそうなやつの姿が思い浮かぶよ。言えなくなったならもう仕方ないよな、どんどん飛びつかれとけ」

 くすくすと笑う姿は揶揄うそれではない。だからこそ声音は柔らかく、往生際の悪いあなたにもうんうんと頷いて。
 俺の思っているやつであっているのなら、当然望むだろうから。諦めさせるのはアイツの役目ってことで。


「お前を見て、選んだ人間なら。多少の我儘や迷惑なんて苦じゃないだろうから」
(-256) 2022/03/10(Thu) 20:14:06

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ

ーーー無礼講が終わる直前。
アルレシャの足は処刑室へ。

自分が最後に飾ったその部屋を確かめにーーなんてことは
決してない。

探すのはカメラだ。それも外部支援者に向けた、臨場感を重視した、目線の位置くらいにある壁沿いのカメラ。

見つければ、コンコン、と爪の先でそれを叩く。映せ、と言わんばかりに。
そうして、スイッチが入ったのを確認してからーーー

ガッ、
とカメラの端を両手で掴んだ。

[▽]
(91) 2022/03/10(Thu) 20:48:29

【人】 夢幻泡沫 アルレシャ


「……お楽しみいただけましたか」

にぃ、と笑う。悪どい笑みを意識して。
しかし声は甘く滑らかな、蕩けるテノールの囁き声。

「ご覧頂きました通り、ここは監獄、看守といえどもこの通り
狂った狼
が蔓延っておりまして。
高みの見物で留めておきたくば、どうぞそのまま、何卒道を踏み外しませんよう」

こんな惨劇を喜んで見届ける、罪をなさぬ悪へ釘を刺し。


「また、無礼講は皆様の支援により成り立っております。今後もよろしくお願いいたします」

あとちゃっかり支援のおねだりも。


「高みにいられるのはご自身の判断と財力です。
ゆめゆめお忘れなきよう舐め腐ってんなよ


そこまで言えば、雑にカメラを離す。
映像は揺れただろうが、気にはしない。

「……またいつかの無礼講でお目に掛かりましょう」

そう言い残して、アルレシャは処刑室を出た。
(92) 2022/03/10(Thu) 20:48:48
アルレシャは、リボンとフリルで着飾って人の皮を被り、日常へ戻る。
(a65) 2022/03/10(Thu) 20:49:26