人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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視点:


【墓】 衝撃波 ポルクス

「…………、は?」

人の音の少ないロビーでぼんやりしていた。
が、強烈な振動を感知する。その直後に響くアナウンスが身体を、心臓を揺らしていた。

「ッ……
なにやってんだ…………!!!!


小さく吐き捨てた掠れ声と共に駆けていく。何が起こってるのか見ていない。わからない。
だからまずは音の発生源まで。
(+4) 2022/02/24(Thu) 21:55:51

【墓】 衝撃波 ポルクス

「あークソッ……、揺れが、多いな…………」


目まぐるしく動き回る人の揺れ、駆け回り、銃を撃ち、時にはメシを食う振動を心臓に受け……俺、ちょっと酔ってきたかもー……。

あてどなく彷徨い歩いていたら怪しげな部屋roomまで来ちゃった……。
(+11) 2022/02/24(Thu) 22:29:42
ポルクスは、ここどこぉ…………
(c8) 2022/02/24(Thu) 22:30:43

ポルクスは、めちゃくちゃ泣きそうな顔でエルナトを見ている。
(c10) 2022/02/24(Thu) 22:33:56

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>35 エルナト
こんな怪しげな場所に人が……いる!!発見してくれたエルナトの元までひょこひょこと駆け寄り。

「う゛ぅ゛……俺、揺れから離れようとしたら、道……迷ったあ゛……」

ずび……ちょっと鼻声になってるかもしれない。

「放送は聞いてた、から、来た……戦えないヤツ……いるだろ……守るくらいならできるから、俺……」

それで迷子になってちゃ意味ないんだよな……一先ずは、拒まれなければエルナトについていくつもりだ。何かあればこの男が守ってくれるだろう。できるかはさておき。
(+14) 2022/02/24(Thu) 22:44:20

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>44 エルナト
「……ン!」

褒められたので、嬉しそうに短い返答をした。

「わかった、アンタについてく……はあ、助かったー、アリガトな」

あなたが看守であることはちゃんと覚えているので、迷子の心配をせずに済むことに安堵しました。守る側なのに逆にこっちが助かっている。

背にあるギターをよいしょ、と背負い直し。
移動するならあなたの服の袖を掴んで後ろからついていくだろう。
(+17) 2022/02/24(Thu) 22:57:58
ポルクスは、エルナトと一緒。もう俺は迷子にならない。
(c15) 2022/02/24(Thu) 23:05:31

【墓】 衝撃波 ポルクス

「ふろは、おそって、こない、」

何かを思い出したかのように呟き始めた。
歪んだままの風呂への認知……!
(+21) 2022/02/24(Thu) 23:38:27

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>61 エルナト
「ふろは、おそって、くるぞ…………!?」

呟きと真逆の事を言い始めた。

「目に石鹸? が入るとめちゃくちゃ痛いぜ?
 お湯入るとくらくらするし……」

一方こちらは困った顔になりました。いま別にふろは入りたくないから他のトコ行こうぜ、と半ば無理やり袖を引っ張って移動しようとするだろうか。ぐいぐい。
(+25) 2022/02/25(Fri) 1:18:44

【墓】 衝撃波 ポルクス

「…………、あ」

振動……人の音が二つ、減ったと理解した。
いつも静かで落ち着いている音と、いつもどこか具合が悪そうな音が消えたと理解した。

普通の人とは違う、特徴的な音なんだ。
だから覚えやすくて、分かりやすくて。
だからそれが無くなると。

「…………、死ん、だの……?」

いくら遠くに居たってすぐに気付いちまうよ。

負担の軽くなった心臓を。
苦しそうな顔で
抑えた。
(+36) 2022/02/25(Fri) 6:27:45

【墓】 衝撃波 ポルクス

「…………〜♪ 〜♪ 〜♪」

自分宛てにチョコが来ているとは露知らず。
鼻歌まじり、ロビーに居る面々を横目に飲み物を取りに来た男だ。

えーっと……何来るかな……シャンメリーdrink
(+46) 2022/02/25(Fri) 18:12:10
ポルクスは、なんか瓶が来たな……コップには注がず瓶のまま飲む。
(c28) 2022/02/25(Fri) 18:14:13

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>127 アルレシャ
差し出されたチョコを見て飲むのを一旦やめた。
手の甲で口元を軽く拭い。首傾げ。

「……ン、? ……なに? これ」

チョト理解してないね……。
(+49) 2022/02/25(Fri) 18:35:36

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>131 アルレシャ
「ンーン、バレンタイン……、……?」

行事の詳しい内容は知らずとも名前だけは知っていた。
シャンメリーの瓶を片手で揺らし、頷きながら話を聞いていたが再度、首を傾げて。

「……誰からのやつ? ……アンタの?」

ぜったいちがうぞポルクス!
(+50) 2022/02/25(Fri) 19:05:03
ポルクスは、なんか蘇生室の方から鳴ったぞ……………………
(c34) 2022/02/25(Fri) 19:21:13

ポルクスは、テンガンとロベリアの音にちょっと安心。
(c39) 2022/02/25(Fri) 19:51:55

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>150 アルレシャ
「なんだー……違うのかー……ッハハ、おもしろ」

あからさまに残念そうな顔をした。なんだー。
でも実の所は違うだろうと理解した上で聞いた。
ので。くすくす、からからと喉を鳴らし。

「ンーン、混ざってきた? それ本当に俺宛てのかー?
 ……まあいいか、ファンからの贈り物ならちゃんと貰ってやんねえとな」

というわけで、有難く受け取りました。誰からだろーなー……
(+58) 2022/02/25(Fri) 21:43:45

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>153 アルレシャ
「だってめっちゃ焦ってた……」

予想していたより焦っていた様子が結構面白かったらしい。
ちょっとしたいたずら心。

「メッセージカード? ああ、これか……ン、読んで」

リボンに挟まっていたのを片手で無事回収すれば、一緒に見やすいようあなたの隣まで移動するだろうか。距離感バグってるのでたぶんかなり近い。
(+60) 2022/02/25(Fri) 22:21:43

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>158 アルレシャ
「ンー、ンン」

これはなるほどね、の返答。特に何とも思ってなかった。
一方的なやつだって理解してるし。


そうしてカードの内容を聞けば。

「…………、ンンン」

結局誰かわからんのかーい!
周囲を見渡し首を傾げ。嬉しいより困ったの顔であなたを見た。
そもそも自分が好かれる理由さえよく分からない。

まあ食べてって言うのなら後でちゃんと食べるけれど……。
(+62) 2022/02/25(Fri) 22:45:00

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>161 アルレシャ
こっちは理解したから尚の事納得した、なんて言うまでもないのだろう。


看守か職員の誰か。男には思い当たる節は無し。

「俺、こういうの貰ったことないし……受け取るのも……送り返すのもなー……どっちも失礼な気がすンだよなー……」

贈り物は受け取らないようにして
しろと言われて
いたから慣れていない。
受け取るのが失礼に関しては……まあ。うん。あなたの方を見つつ。

「……ファンサでもしとくかあ……カメラ、っと」

監視カメラの前まで移動開始!
(+65) 2022/02/25(Fri) 23:17:50

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>+65
自分宛て(かどうか本当に怪しい)の本命チョコを持って監視カメラの前でぴょんぴょん。手を振りながら跳ねれば、両手でチョコをカメラの方に寄せ。
その後は自分の顔とそれが隣に映るようにして。

「誰からのかわっかんねーけどサンキュなー!!!!」

カジノイベントでやった時と同じように、片手で悠々と投げキッスでもしてしまおう。相手が見てるかは全くわっかんねーけどさ。

「……ん〜まッ! 
Thanks!!


ファンサ慣れしているのでこれくらいは照れとかなしにできます。ここに来るまでのライブの時にもよくやってたしな。
ひらひらと手を振れば駆け足で元の場所へと戻っていくだろう。
(+67) 2022/02/25(Fri) 23:30:13
ポルクスは、見られるのはめちゃくちゃ慣れている。
(c47) 2022/02/25(Fri) 23:32:21

ポルクスは、スピカにアリガト!した。
(c49) 2022/02/25(Fri) 23:43:00

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>163 アルレシャ
「……もどった!」

何事もなかったようにけろっと戻ってきた。

「あれでいいのかなー……」

わかんないね。
とりあえず安心安全圏に戻ったのでぼんやりしている。先程までノリノリでファンサしてた人間には見えない。
(+68) 2022/02/25(Fri) 23:43:31

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>166 アルレシャ
「えっと、ただいま…………、?」

? の音がした気がするので首を傾げた。
無意識に心地の良い場所に戻って来たのだと自覚していない。


「……、見てるかがわかんないんだもんなー……
 ンーン、付き合ってくださいとかだと俺、いよいよ何もできないぞ……」

ファンサすら出来ないな、と思った。困り顔再び。そうじゃなくてよかった本当に、マジで。
はあ、と息を吐いて。まだ半分くらい残っているシャンメリーを飲みつつのんびりだ。
(+70) 2022/02/26(Sat) 0:03:40

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>167 アルレシャ
「……ああ、邪魔だったら退くから……言ってな」

思考を読めたりなどしない。
だからこれも、もしそうならそうする、くらいの軽い確認だ。

「まあ……これはちゃんと後で食べるよ」

そして、聞かれたら聞かれたでそこそこの反論があなたを待っていただろう。
危なかったね。

飲みにくくない? と問われれば首を横に振り。

「……んや、こっちのが慣れてる。
 いちいちコップ用意して片付けるのもメンドイし」

ラッパ飲み常習犯らしい。育ちがそんな感じだったのでもはや癖だ。お行儀はともかく、片手で飲めるくらいの大きさではあるので平気そう。
(+72) 2022/02/26(Sat) 0:46:24

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>171 アルレシャ
「……ン」

安心した、の短い返答です。問題なさそうなら良かったと。
音だけだと心もとないからどうしても心配になるようだ。

「…………ッハハ、大丈夫だって」

チラ見されればくすくす、と笑いを溢す。言葉通り飲み慣れているようで、こぼすような様子はきっとないはずだ。
そうこうしている内に中身は空っぽに。瓶だけになったそれを机の上に置いて。

「これ飲みやすいし何本か部屋にストックしとくかー……」
(+73) 2022/02/26(Sat) 1:22:53
ポルクスは、机に伏せながらモニターを見ている。
(c51) 2022/02/26(Sat) 1:33:09

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>173 アルレシャ
音で嘘でないと理解できるのならば、後は言葉を聞くだけなのだ。どんな言種であれ伝えてくれるのは安心できる。

「ンー、? 得意とか得意じゃないとかあるかー?」

ごぷってなったことないからね。感覚がわからないね。
机に伏せた姿勢のまま、机上の瓶を片手でくる、くる、と回して。

「クリスマス……ああ、なんか……サンタのプレゼントがどうこうってやつ……?」

かなーり偏った知識。
バレンタインもクリスマスも無縁だったからここに来てやっと気分を味わえているかもしれない。うそ本人はそうでもなさそう。
(+75) 2022/02/26(Sat) 1:53:23

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>175 アルレシャ
「ごぷってなる? ンー、わかんないけど……
 アンタが飲むの下手だってことだけは、わかった」

割と遠慮のない発言をした。悪気は全くないです。
瓶に貼られたラベルをじ……と見ていたが。

「フーン……俺も詳しくないけど。『オレらには親が居ないのでサンタは来ませーん!』って言われたくらい」

声の振動を変え と似た声で空を揺らす。


視線をあなたの方へ向ければ。瓶を回していた方の手を伸ばしてあなたの頭を撫でるだろうか。
何となく、空っぽを感じ取ったから。
……でも撫でるのは少しだけな。直ぐに机上に手を戻した。
(+77) 2022/02/26(Sat) 2:23:35

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>177 アルレシャ
「ンーン……ッハハ、じゃあそういうコトにしといてやるよ」

くすくす、からから。別に勝った気分になんてならないけど。どちらかというと微笑ましさが勝ったかな、喉を鳴らして笑いつつ。

咄嗟に出ちまったとはいえ、声真似はマズったかなと思った。
でも何も思われなかったならその方がいい、きっと。

思い出したら余計に寂しくなるから。


「…………、あーるれしゃ」

引っ込めた手を枕にして再び突っ伏した姿勢になった。
そのままの状態であなたの方をじ……と見つめ。名を呼び。
(+78) 2022/02/26(Sat) 2:55:34

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>180 アルレシャ
じ……と見たまま。
あなたの心の内を知らぬまま。

視線を向けられ、なぁに、と声をかけられたなら。

「…………呼んだだけ」

笑みを浮かべた顔でそう返す。
寂しくても笑顔を繕うのは自分にもできるから。

もう一度手を伸ばそうとも思ったけれど、また苦しませちゃうような気がしたから上手く動かせなかった。
だから、ただ見てるだけ。
(+82) 2022/02/26(Sat) 3:37:05

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>182 アルレシャ
作られた表情も、作られていない表情も。
男はきっと変わらずに笑みを浮かべ見ているだけ。

「…………あはは、」

なんでもない。本当にただ名前を呼びたかっただけで。
理由なんて理解する必要もなくて。


「あーあ、……またそういうコト言う」

少しだけじと、とした目で視線を送る。俺に好き勝手させたから苦しんだくせに、なんて。思うけれど我慢するほどいい子でもない。
おもむろに、あなたの方へと手を伸ばしてしまおうか。
(+84) 2022/02/26(Sat) 4:09:47

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>184 アルレシャ
この男にとって表向きの表情の差異なんて些細なこと。
自身の心臓に響く音を信じているから。だから何も変わらず
心を
見ている。

「あーあーあー、後悔しても知らないぜ……ほんとに……」

呆れるような表情、声は自分に向けて出たものだ。そう言われて遠慮できるほど器用な心は持ち合わせていないから。
伸ばした手はあなたの顔の頬近く。手の甲で柔く触れた後は、手のひらで包むようにしてから親指で
慈しむように
撫でてしまおうか。

「俺に好き勝手させるアンタが悪いんだからなー……」
(+85) 2022/02/26(Sat) 4:46:54

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>186 アルレシャ
外側を覆っていても、外側を覆っているという事実をそのままに受け止め、受け入れてしまう。
かつてそれが出来ず後悔した過去を持つから、尚更だ。


「…………、あーるれしゃ」

困惑の音が響いていると理解できる。
いつもならきっと心配になって一旦、手を止めるのだろうけれど。


触れた手は撫でる動作を止めたりはしない、先程と変わらぬ声でもう一度名を呼んで。泳がない視線は真剣な眼差しであなたを見つめたままで。

「――――…………」

口だけを動かした。声は。
(+87) 2022/02/26(Sat) 5:16:33

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

あなたの耳へ届けて。

「――――……好きだよ」

直接、鼓膜を震わせて。
(-170) 2022/02/26(Sat) 5:16:56

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーーーまず、貴方に。

どく、
と心臓が跳ねる様子が伝わったのだろう。
(-171) 2022/02/26(Sat) 5:21:20

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>187 アルレシャ
響く全ての音を聞いていた。
跳ねる心音も、全て。

聞いても尚、この目は変わらずにあなたを見据えていて。

音が無くても様子を見れば分かる。困惑と、混乱と。

「…………だから言ったじゃん」
後悔しても知らないぜ、ってさ。


喉は無邪気な音を鳴らさない。くすり、小さく笑えば。
親指でなく手のひらで柔く頬を撫でた後に、それはあなたの元からするりと離れていく。

「…………戻る?」

ここまで好き勝手しても、引き留めるような我儘は言えないらしい。
そんな自分にまた呆れてしまうよ。

男はきっとあなたが部屋に戻るのを止めたりはしないだろう。
(+88) 2022/02/26(Sat) 5:43:47

【墓】 衝撃波 ポルクス

>>189 アルレシャ
あなたが何を考えているかは分からない。
分からないからただじっと様子を見ていた。
それでもきっと、後悔しているんだろうなという事だけは。
察しがついてしまうような気がして。
小さく息を吐いて。
自分は後悔なんてしてやらないけど。


ロビーを出ていくあなたをただ見送って。

「…………おやすみ。またな、アルレシャ」

あなたの居た場所に言い残してから。
男は部屋に戻っていく。……ギターを取りに。
(+89) 2022/02/26(Sat) 6:06:09
ポルクスは、眠れない。
(c55) 2022/02/26(Sat) 6:07:51

【墓】 衝撃波 ポルクス

ので。
ギターを背にトレーニングルームまでやって来ました。
扉にはいつだかに申請した『演奏中』の札をひっかけて。

手には適当に申請しておいたシャンメリーの瓶一本と、有害物質のない水蒸気タイプの電子タバコがひとつ。

風景など特に変えないままのトレーニングルームの壁際に瓶を置き、中央へ移動しギターを構えれば、まずははじまりのFの音を鳴らして。かと思えば間髪入れずに音をかき鳴らし始めた。いつもよりは身体の動きも大きめに。足でステップを踏んで。

「…………よーし、久しぶりにやるか」

不慣れな手付きで電子タバコの電源を入れて吸

ゲホッ!
……ゴホッ……うえ……
 やっぱタバコとかムリだよ俺え゛!」

それはそう。慣れてなさ過ぎて咽ました。
だって煙を出す役なんて俺やったことないもん!


気を取り直してテイク2。涙目のままタバコを吸って、吐いて。正直、手軽に煙さえ出せれば何でもいい。
演奏の手はそのままに、煙を
振動に吹きかけていく。
(+90) 2022/02/26(Sat) 6:20:03
衝撃波 ポルクスは、メモを貼った。
(c56) 2022/02/26(Sat) 6:20:56

【墓】 衝撃波 ポルクス

振動に吹きかけられた煙は"それ"に留まり続ける。
演奏によって生み出されている振動は徐々に輪郭を浮かび上がらせ"ひとの形"となっていく。

やがてそれは
ポルクスと同じ背格好をした振動の煙人形に!


用済みだと言わんばかりに口にしていたタバコを床へと吐き捨て落とす。カラン、カラン、と音を立てる振動ですら演奏の音へと塗り替えてしまおうか。

「おーうクラシック、久しぶり〜。
 ……ほら、お客サンにお辞儀は?」

ジャカジャジャン!
と鳴らす音に合わせ煙人形は華麗なお辞儀をしてみせる。
その後はポルクス本体の方を見て首を傾げるような動作をして。

「……なんてな? 今日は俺とデュオだぜクラシック」

能力が使えないと、ギターを持っていないと、煙がないと、お前には会えないからさ。だから今日は気が済むまでお前と舞ってみせようか。
ちょっとした再会と、ちょっとしたお遊びだ。
(+91) 2022/02/26(Sat) 6:37:35

【墓】 衝撃波 ポルクス

「フルスロットルでいくぜ!!」


掛け声に合わせギターは大音量を響かせる。軽快で豪快なロック調の演奏に合わせ、ポルクスの形を模した煙人形は踊り出し。

――なんだか懐かしいな、と感じた。
ホームレス街の外で、金をスるにも飽きた頃合いで。
パフォーマンスとしてよくコイツと踊っていたんだ。
その時には勿論、アイツもいてさ――


ポルクス自身も演奏をする手はそのままに、足だけでステップを踏み、時には跳ねて、ターンをして。
くすくす、からからと喉が鳴る。


観客のいないひとりきりふたりきりのステージで。
ポルクスと煙人形はまるで双子のように。
揃った足並みで踊る。音が鳴る。煙が舞う。

「いいぜ、そのステップ、もう一回!!」

――アイツは今頃どうしてるかな。
何もわからないや。何もわからなくなっちゃったや。
寒さに震えていないかな。お腹を空かせていないかな。
心配されるのはいつも俺の方だったけど。
なんだかんだでアイツも泣き虫だし――
(+92) 2022/02/26(Sat) 6:59:44

【墓】 衝撃波 ポルクス

懐かしさに浸ろうとすると寂しさも押し寄せてくるよ。
――俺らはいつでも一緒だったのに。

こんな力さえなければもう少し違っていたのかな。
――もっと普通に生きれたのかな、なんて。

考えてもどうしようもないと分かっているのに。
――だってもう離れ離れだ。


「…………ッハハ!!」

笑った顔を繕うのは簡単だ。
噓が下手な俺が唯一、偽れるものだ。
だってそうしていないと
どこもかしこもボロボロだから。

出来損ないの機械は音を鳴らせなくなると理解している。
だからボロボロのまま笑みを浮かべて、己の姿をした虚構と力強く舞ってみせようか。

煙人形をアイツの姿にしようと思ったけれど。
思い出の中の空想のそれに会うのはなんか違うなとも思ってやめた。


上手く演ってみせると大口を叩いたからさ。
次に会うのはやっぱ、本物のアイツがいいよな。


不敵に笑みを浮かべたって、満足なんて出来やしない。
それでもギターを鳴らして。踊って。跳ねて。舞って。
振動を纏う虚構も同調して。まるで生を得たように舞って。
俺は生きているよ。ここで生きているからさ。


届かない音を響かせ舞い続けよう。
生を叫び続けよう。俺の気が済むまで。

この振動は続いてく。
(+93) 2022/02/26(Sat) 7:33:03
ポルクスは、己の虚構と踊り続けた。気が済むまで。ずっと。一緒に。
(c57) 2022/02/26(Sat) 7:33:53

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

これは君が都合のいい時間帯の話だ。


囚人は君の姿を見かける。
普段ならば声もかけないしむしろ逃げるくらい。

だって君、知ってるんだもん。
多分同じものを見ている。知っている。

だからこそ、自分を理解する君が少し恐い。

「………
ポルクス、だっけ


彼に聞いた君の名前を小さく呟いた。
翡翠色の双眸は君を見ている。
(-180) 2022/02/26(Sat) 11:03:36

【墓】 衝撃波 ポルクス

これはシャンメリーの瓶を片手にまたラッパ飲みしながらロビーに来てみた男。
周辺を見。音を確認し。
いつも居る顔が居ないと理解し。

「………………、
やっぱマズったか?


やらかしたな……の顔をしました。
そのまま踵を返してふらっと何処かへ去ってしまった。
(+97) 2022/02/26(Sat) 19:09:04

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

突然だが、この男は寝付きがクソ悪い方だ。

だからきっと今日も、ド深夜にその辺を適当に散歩していたのだろう。行く宛てなどなし、迷子の可能性もあるが。

「……ン、あれ?」

そうして普段は感じる事の少ない珍しい音を感知し首を傾げれば、響いてきたのはあなたの声で。

「おーう、ロベリアじゃん!」

手を振りながらひょこひょこと。
恐れるような音に気付いたとしても。

あなたの近くまで駆け寄るだろうか。
(-220) 2022/02/26(Sat) 19:20:26

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「――――……俺、道覚えるの苦手なんだってば!」


足音をふたつ響かせて。

「――――……なんもないよ、ちょっと用があるだけ」


道が分からなければ部屋の位置など覚えている訳もなく。
レヴァティヘルプが発生しました。道案内されています。
あなたが居るであろう……あなたの部屋まで。

「…………、あー、
あーーー……


扉の前まで来てから今更、緊張を感じ声が掠れ。
ノックをしようとした手が空で揺れ。
レヴァティには何してるんですか、とお小言を呈され……。

あーも、うるさいな
…………、アルレシャ、いるか?」

確かに部屋に遊びに行くと約束はしたかもしれないが。
バタバタしていて時間が取れずにいたらゲームももう中盤過ぎて。
まさかこんな形になるとは思ってなかったな、全く、本当に。


そうして声をかければコンコン、と控えめに扉をノックするだろうか。
(-224) 2022/02/26(Sat) 19:56:54

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーーーノックの音の後。
ガタン!
と一度音がした。

部屋の中の揺れさえも感じられるなら、そう、凄い動揺した音がするだろう。
また、部屋の中には、アルレシャの音しかない。あとは、しても待機状態の端末の音くらい。
異様なほど、静かだ。


少しして、ぱた、とドアに近付く音があった。

「……どうしたの、ポルクス」

まだドアは開けない。
ちょっとまだ心の準備ができていない。
(-229) 2022/02/26(Sat) 20:19:22

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「レヴァティちょっと……あっちいってて……もう大丈夫だから!」


ガタン、と響く音に驚き肩が跳ねる。
大丈夫か……?

扉に身体半分を預ける形で音を確認して。
防音機能付きの部屋の振動はどうにも感知しづらい。
集中すればできなくはないけど……


扉付近へ来るあなたの音を、なぞるように手が動き。

「あー、いや……いつもロビーにいるアンタの姿が、見えなかった、から……」

心配事は。

「…………、
嫌いになった?
 
俺の、こと……


もうひとつあって。
また困らせるようなことしてるんだろうな、俺。
(-232) 2022/02/26(Sat) 20:41:19

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

感知しづらい、ということすら分からない、程度には。
さほど貴方をよく知っているわけでもないのに。


けれど、貴方の声を、言葉を、二つ目までしっかり聞ききって。
ガッ、と勢いよくドアを開いた。
もしかしたら貴方がバランス崩すかもしれないけど、今そんなこと考えていられない。


現れた顔は、そりゃもう困惑やら動揺やら、色々複雑なものが混じっていて、いつもの笑みなど作っていられずにいる。
聞こえる音も大体そうだろう。

「……お前のことが嫌いって音は、聞こえるかよ」

きっと一つも聞こえないはずだ。
お前を凹ませるくらいなら、俺が多少恥かいた方がマシだ。
(-242) 2022/02/26(Sat) 21:22:07

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

ドアノブに手が掛かる音がした。
目を閉じて音を拾う事に集中していたからそこまでは理解できた。が、集中に力を割いていたせいで身体を退かすタイミングが出遅れた。

「お、
…………っ、」

ほんの少しバランスを崩し、それでも予測したからコケる程ではない。
鮮明になったあなたの音を改めて心臓で受け止めて。
あなたの顔を見て。ばつが悪そうに俯いて。

「…………、…………、」

首を横に振った。音は聞こえないかもしれない。
自分の心の臓に響く音を信じている、はずなのに。
あなたの事になると信用しきれなくて不安になってしまう。
……身体が上手く動かない。
(-243) 2022/02/26(Sat) 21:51:21

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

近づいてくるその姿に少し目を細める。
けれど逃げることも後退することもなく。

「…犬みたい」

この感想はどうなんだ?
自分でも思うが、感じてしまったからつい。

君はその第六感を、煩わしく思わないのだろうか。
(-246) 2022/02/26(Sat) 22:06:33

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

バランスを崩した貴方を見ても、咄嗟に謝れる精神状況ではなかった。
バツが悪そうな様を見れば尚更だ。

「……嫌ってねぇよ、ただ、どんな顔して顔合わせりゃいいかわかんなかっただけ」

ロビーに顔を出さなかった理由も告げて。
ちら、と室内を振り返る。

「……入る?……入るなら、ちょっとだけ待って欲しいんだけど」
(-247) 2022/02/26(Sat) 22:12:42

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

あなたの元まで行き。第一声を聞き。

「…………、わん?」

首傾げ。おまけにポーズ付きだ。
両の手でわん、をした。
特に反論はないです。


「いやそうじゃなくって……
 アンタ、今日は具合……大丈夫なん?」

煩わしい、と思う事すらもはや無意味だ。
逃れようのない力なのだから。


そういえば、いつもどこかしんどそうな理由を聞けてなかったな、と。それ以外にも
死んで生き返った後だし?
心配な要素はあるのだが。
(-249) 2022/02/26(Sat) 22:24:32

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「馬鹿なの? 」

咄嗟に出た言葉が悪い。
そこは否定しなよって気持ちがあったから。

「……ある程度、マシ。
一度死んだからかな、思考がクリアになった」

もう一度死ねばもっと落ち着くかも、なんてね。

「……………
人と話すって、何話せばいいんだ
(-252) 2022/02/26(Sat) 22:32:50

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

俯きがちに、ちら、と視線をあなたの方に向け。
落ち着かなさで上着の裾に手を伸ばしぱたぱたと整え。

「…………、ン、……そっか」

そうして言葉を聞けば少しだけ安心する。
いつものはつらつとした様子は無いまま。

入る?と問われればまた身体が固まって。

「え、あー……えっと……じゃあ……待って、る」

掠れた声でしどろもどろに返事をした。
待ってろと言われなくても縫い付けられたようにここから動けない。
頭が上手く回ってない気がする。
俺、今までどんなだったっけ?
(-254) 2022/02/26(Sat) 22:41:13

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

『馬鹿なの?』と言われれば。
『またそういうコト言う!』とキャンキャン吠える。

「ンーン、……そっか。まあ……
 思考がクリアになった、は、わかる気がする」

自分も一度死んだから。本当に何となくな。
……流石にワンモワはやめて欲しいけどさ。

「えー、アンタ、人に話すの嫌そうじゃなかったか?
 具合悪い理由とか、あの時に死んだ理由とか……
 俺、色々気になるコトばっかなんだけどー!?」

唐突な集中砲火。
(-255) 2022/02/26(Sat) 22:47:57

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

元気がないような気がする、と思いはしたが。
恐らく自分の態度が良くなかったのだろう、と思った。

「すぐだから」

安心させる為にそう言い置いて、一度扉を閉じた。
数分もかからぬくらいでもう一度扉を開け。

「ほら、もういいよ」

少しばかり表情もマシになった、ような。
そんな様子で声を掛け、招き入れる。

部屋の中は無礼講の外でお茶会に誘ったときと同じような。
温室を彷彿とさせるように花で飾られ、白いテーブルとティーセット、自分のための椅子と貴方のための椅子。

貴方が訪ねてくるとは知らなかったのに、少しの時間しかかけていないのに、もう茶会の様相だ。

……貴方が茶を飲むつもりがあるかどうかにもよるが。
(-257) 2022/02/26(Sat) 22:52:47

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「……勿論人が集まる場は嫌い。疲れるから。
少しマシってだけでそこにいくのは避ける」

こそこそ動く事はあっても大きくは。

あともう1回死ぬ可能性は大いにある。
だってまだ生きてる。権利が有るから。

「………悪い事をしてにこにこ楽しくなんて、良くないから。
だから突っぱねてれば皆寄ってこないだろうって」

素直に話すのは、嘘をついてもバレるから。

「思ってたんだけど……皆構ってくるから少し諦めただけ。
あとやっぱり疲れるし、吠えまくるの」

要は疲れたので休憩タイム。
アルレシャに銃教わる時点でやり切れてない。

「死んだ理由はなんでもいいだろ」
(-261) 2022/02/26(Sat) 23:03:24

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

安心させる為の言葉には頷きだけを落とした。
でも落ち着かない、服をぱたぱたする手の動きは止まずに扉の前。

「…………、?」

開かれた扉の先を見て首を傾げ。
まあ、そういう約束だったもんな、と納得をした。
あなたを見る顔に変わりはない。
不安そうな顔で。

招かれれば重たい足取りで部屋の中へと入っていくだろうか。

「…………、え、っと、」

部屋の中に入ればもう一度辺りを見渡して。以前と同じであれば、自分の為に用意された場所はこれだろうかと、椅子の背を指先でなぞりつつ。
座っていいのかな? あなたの方に視線を向けた。
(-274) 2022/02/27(Sun) 0:29:07

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

どうしてそんな顔をしているのか分からない。
自分の音はそんなに悪いんだろうか。
さっき首を横に振っていたから、そんなことはないと思うんだけど。


貴方の様子をずっと見ていて。
自分も椅子に座ろうとして、やめた。

「………違う感じの部屋がいいか?」

座るのは問題ない、けれど。
緩やかに首を傾けた。もしこの問いに頷くのならば、その椅子には座らない方がいい。
(-275) 2022/02/27(Sun) 0:41:13

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

「…………、疲れる、か……
 まあそれは俺も同じようなモンだけどー……」

心当たりがあるような気がした。
実際、カジノイベント時の音は本当に辛そうだったし。
なんで? って聞くのはやはり野暮なのだろうか。

「…………、いわゆるツンデレってやつか?」

くすくす、からからと喉が鳴る。
噓なら音で分かる。

言葉だけは知っている。余計な知識である。

「ッハハ、俺みたいにしつこいヤツら、他にもいそうだしな。
 ……吠えてるから逆に目を引くんじゃないかー?」

笑ってはいるが、自分が構わなくともあなたに構ってくれる存在がありそうなのは安心した。ゲーム的な意味でも、"群れ"は強いと自分は感じたから。
もう権利を失い関与できなくなってしまったけれど。
大口叩いておいてこのザマだ。


「……え、いや、なんでもいいコトなくないか!?
 だってあれ、…………
テンガンの処刑
だったろ?」

「なのに、アンタの音まで一緒に消えたから俺、びっくりしたよ……」
(-277) 2022/02/27(Sun) 0:50:18

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

音に何か問題を感じた訳ではないが。
気を遣わせてしまったのかな、と不安になった。

自分の振る舞いをどうしたらいいのか分からない。
ライブとか、パフォーマンスとかならわかるのに。


問いかけられて慌てて首を振った。
そういうつもりじゃなかった、咄嗟に出る言葉は違うが。

「ンーン! ……だいじょうぶ」

俺また何か変なことしてたかな?

視線を落とし椅子を引いて、大人しく座り。

「…………、話、?」

以前の約束を果たすのなら、自分のしたことを話すんだったか。あなたが今でもそれを聞きたいと願うのかまでは分からないから、ゆるく首を傾げつつ。
(-279) 2022/02/27(Sun) 1:02:20

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

気をつかう、の範囲にもよるが。

貴方の様子の方がずっと気になるからか、さっきまでの動揺は随分と落ち着いている。
大丈夫ならいい、とそのまま椅子へ促し、自分も対面へ座った。

「あぁ、そんな約束してたな。聞かせてくれるのか?」

貴方のカップに、蒸らし終わった紅茶を注ぐ。
差し出して、自分のカップにも注いだ。

人の話を聞くのが好きだ。だから、いつだって貴方の話は聞きたい。
(-281) 2022/02/27(Sun) 1:13:04

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

座ってから暫くはあなたを見ていたが。
やがて視線はカップに注がれ始めた紅茶の方へと移った。

瓶をラッパ飲みするような男には、まともなお茶の機会など殆どなく、ちゃんとした食器へと流れていく飴色のそれを見るのは……なんとなく、ちょっと、面白い。

「……ン、そういう約束だったから……いいよ」

面白いのであなたに注がれる分の紅茶の様子も見ていた事だろう。
その動作が終わってからやっと口を開き。

「……と言っても、何から……話せばいい、かな?
 俺、喋るの……たぶん、下手くそだし……」
(-285) 2022/02/27(Sun) 1:36:51

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

視線が紅茶に移ったのに気付けば、ほんの少し角度を変えて見えやすくした。紅茶を注ぐ様子をじっと見る人はたまにいるから。
砂糖とミルクも手に取りやすい場所に置き。

……マカロン出してやるべきかな、とちょっと思った。
せっかく無礼講なら本物を注文した方がいいかな。


「んー……下手なのは別にいい。全部聞くから。
話したくないこともわざわざ話せとは言わん。
……何から聞こうかな…。一番気になってんのは、『あの事件が起こることをお前は少しも把握してなかったのか否か』かなぁ……」

話を聞く、と言った日からもう随分経った。貴方のことを調べ直しもした。
それで一番気になったのはそこだ。なにぶん、映像の中の貴方は本当に戸惑っていたように見えたから。
(-286) 2022/02/27(Sun) 1:46:52

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

全ての動作を見終わり。
それでもそれらに手を伸ばすことはなく。
なんとなく食欲がない気がした。


「黙るのも結構、疲れるから……アンタが知りたいなら別に、なんでも、」

そうして問われた言葉に目を見開いて。
"あの事件"……何の話をしているのか一瞬で理解してしまう。

「…………、ッ!!」

あまりの動揺で立ち上がり。その勢いでガタンと音を響かせ椅子が床に転がり。嗚咽を漏らし。振動の刃を自分に向けようと……
――少し前の自分が実際に起こした行動だ。


それでも今回はまだ。この身は動かず椅子の上にある。

「俺、は……、俺、……は、……わかん、ないよ」

戸惑いは顕著に表れる。声の震えまでは繕えない。
いくら考えたって答えは出なかったんだ。


「ただ、別の国で、ライブするって、聞かされて……確かに、ちょっと音おかしいかもって、思った、けど……いつも、アイツ、そうだったし、でも俺、は、話、聞けなくて、俺、は……何も……、!!」

ああ、ダメだ、何もわからない。
何をどう話すのが正しいのかも。心音の落ち着け方も。
(-291) 2022/02/27(Sun) 2:11:03

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

紅茶に手をつけない様子を見て、マカロンについてを聞くのはやめた。
振動が分からなくても、人を見てれば分かる。


もし、貴方が椅子を倒して転がして、それどころかティーセットの全てを割ったとしても、アルレシャは何も言わなかっただろう。
そういうことを聞いたのだと、ちゃんと理解している。
だって貴方が何回も聞かれて、何回でも信じてもらえなかった部分なんだろう。


「うん、……うん。な、いいよ、纏まんなくていい。
吐き出したいこと吐き出せばいい、俺のこれは尋問じゃねぇし」

自分の方のカップを持ち、砂糖も入れずに一口。
カップを持ったまま、貴方の様子をじっと眺める。

「アイツって、……聞いてもいい話?」

調べたから知っている。一緒にライブをしていた片割れが、今も足取り掴めていないらしいこと、とか。
でも、貴方のペースでいい。だから、少し控えめに尋ねるだけ。
(-293) 2022/02/27(Sun) 2:21:54

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

呼吸の乱れ。心音の乱れ。
自分のが荒れると心臓に響いて酷く気持ちが悪くなる。
苦しそうな顔で胸を抑えて。息を吸って、吐いて。
それでもあなたが変わらずにいてくれるのだけは、安心できる。


「……、ン……、」

男は片割れの存在をずっと黙秘している。
"アイツ"なんて三人称すら出した事がない。
話をする事で、その存在に与えてしまう影響を恐れた。

こんな場所に来て欲しくないというエゴだ。


「…………、俺、には……
双子の兄貴
が、いたんだ……」

また大きく息を吸って、吐いて。震える涙声で。

「ずっと、一緒にいた、んだ……親に捨てられてから、も、盗みをするのも……ライブをする時も、ずっと一緒で……バカな俺のこと、見てくれてて……構ってくれてて……」

「あんな、優しかった、のに……俺のこと、見捨てるわけない、だろ……、でも……、」

分からなくなってしまった。
あの事件で離れ離れになってしまったから。
靄がかかったように、今はその人が分からない。
兄がずっと自分を羨み、妬んでいたと音で理解していたから。

力のせいで、嫌われたのかなと疑ってしまって。
(-297) 2022/02/27(Sun) 2:49:05

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

余裕が無さすぎた。お飯事のように仲良しこよし。
こんな場所でそんな楽しみを得ていいのかと。
誰かに票を委任するならば、こんなところにいる必要が。

……でも、多分欲してた。
誰かの手を。誰かの熱を。…独りは、苦しい。

例え誰かとここから出たとて、ずっと傍にいてくれなんて言える気がしない。
自分だけの感情は酷く醜い。…でも、手離したくないと思ってしまう。
許されてはならない。…赦されたい、生きる希望を得て。


「…は? なんだよツンデレって。いい意味じゃないだろ。
………彼等にとってボクはただの子犬なんだよ。
どれだけ吠えても、怖さが無い。哀れなやつ、ってこと」

子犬が吠えたってただ見守るだけだろ。
誰かみたいに暴れる事も出来ないんだし。

「…………………腹が立っただけだ。
あとボク、今なら何度でも自分で死ねる」

君から一歩遠のいて、懐の銃を自身の頭に突き付けた。
表情に変化は無く、何処か遠くを見ている。

「息をする方が、苦しい」
(-298) 2022/02/27(Sun) 2:55:16

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

あんまり苦しそうな顔見たくねぇな、と思う。
口には出さないし、勿論態度にも出さないけど。
自分にできるのはただ、『普通』にしていることだけ。


「………、うん」

聞いている。余計な口も挟まず。貴方の声が途切れるまで。
振動が分からなくても、今の貴方の声が震えていることはわかるのだ。
宥め方は、分からないが。

「俺はお前の兄じゃねーから、分からんが。
……何がしたかった、とかもわかんねーが…」

なんと言えばいいのだろうか。
分からず、少し黙った。聞いたのは自分のくせに。
(-299) 2022/02/27(Sun) 3:13:05

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

熱を求める音も。苦しさの音も。
きっとこの男には伝わってしまっていて。
それでも、あなたの口から言われた訳では無いから葛藤の内容までは分からなくて。

「子犬って……、まあー……ウーン……
 戦えないって言ってたしなあ……
 そういうの抜きにしても……アンタってなんか、人に甘いし」

コイツが人を遠ざけるのは優しさに由来するんじゃないか?
勝手な憶測、けれどあながち間違いでもない気がした。
ちょっと口が悪いだけで害意らしい害意、そんな感じないし。


「…………、は?」

そうしてあなたの話を聞いていれば銃を頭に当てていて。
音で"それ"を持っていると理解していたとはいえ。
――死のうとするか? 今? ここで?


「――――お前ッ!!!!」


させるワケねェだろバカが!!

振動を操り銃を弾き飛ばす!!


操る振動は今出した己の声だけで十分だ。
目標は銃を持つあなたの手の僅かな隙間。
小さな空気の爆発――弾かれるくらいの感覚で痛みは無い――を起こし引き剥がそうとするだろう。
(-302) 2022/02/27(Sun) 3:22:44

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

パァンッ!!


引き剥がしは叶った。
が、引き剥がす直前に手早く安全装置を外し引き金を引いていたものだからその音は廊下に響いて。

床に落ちたピストルを眺める。やはり表情に変化は無い。

「…………冗談、だよ」

ここで他者であればどちらか分からないんだろうけれども。
……その音は本気の色を含んでいた。


目を閉じる。

「…普通でありたかった。許されなかった。
ここに来ればそれを強く感じることが出来る気がした」

でも。

「………ここにいるなんて、普通じゃないって言われたよ」

その通りだとも、思った。
(-303) 2022/02/27(Sun) 3:41:02

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

机に両肘をついて。顔を覆うように両手を当てて。
長いため息。手の隙間からぽた、ぽた、と零れる。
出来損ないで泣き虫の弟がそこには居る。


「…………、利用される、な゛ら、利用されるで、別に、よかったんだ、俺、は……っ゛、だって、何をするのも゛、ずっと一緒だったから、一緒だった、の゛に、……俺え゛」

"金は盗んでも己の為に使ってはならない"
"他人のステージを邪魔してはならない"
"あらゆる命に害を与えてはならない"

全て兄の教えだった。


「ただ、言って、……欲しかったよ、……ずっと、俺、に……羨望と、嫉妬と、罪悪の音を向けてたのは、もう、いい゛っ……!! ひと、殺すなら、殺すで、俺、は……っ……」

一緒に居られるならそれで良かったんだ。

捨てられた俺らは 長く生きてたってどうしようもないからさ。

捨てられたオレらは長く生きてたってどうしようもないからね。
(-304) 2022/02/27(Sun) 3:43:39

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

ーー感情の吐露を聞いた。
アルレシャは人の話が好きで、その人の口からその人の言葉で語られるそれらが好きだ、けど。


ティッシュやハンカチが必要か。
でも本物は出せない。

心落ち着く空間が必要か。
これ以上のものは知らない。


結局考えて、答えは出なくて。ティーカップをテーブルに置いて、少しだけ身を乗り出した。
撫でる、のは躊躇して。顔を覆う手に、片手の指の背をひたりと触れさせるくらいの。そんな算段で手を伸ばす。

「……大好きなんだなぁ」

だった、ではなく。今尚そうなんだろう。
感想が口からこぼれ落ちる。それだけだ。
(-305) 2022/02/27(Sun) 3:59:28

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

鳴り響く音。弾の挙動を変える必要がないと理解した。
走り出す。あなたの元まで駆け寄る際に、床に落ちていた"それ"を蹴飛ばして遠ざけてしまおう。
銃は軽い音を響かせ廊下を滑っていき。

「…………
ッバカがよ!!


拒まれなければ、あなたの両の手を掴む。
冗談でないと理解できる。

男の両の手は震えていて。

「……普通でありたいなら、死のうとするなよ、ばか」

吐き捨てるように絞り出された掠れ声も、震えていて。

「誰に普通じゃないって言われたんだよ……
 誰が許さないって、言ったんだよ……!!」

「そんなヤツら知らねえ、いないと思えばいねえよ!!
 お前にそんなコトいうヤツは俺が代わりにブン殴る」

下手な慰めのようにも聞こえるかもしれない。
そういう話じゃないことも理解しているが。
それでもこの男は本気だ。


「苦しいのは……アンタがちゃんとここで生きてるからだよ……」
(-306) 2022/02/27(Sun) 4:04:49

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

漏れ出す嗚咽が心臓に変に響くから気持ちが悪い。
だからきっと、崩れないように、元気を繕う必要があったんだ。
でもアイツの話をするといつもこうだ。
だからこそ逃げていたのかもしれない。


「…………、…………、」

人を殺していいなんて思えはしない。
それでも兄と一緒ならそれすらも出来てしまえたんだ。


しゃくり上げたまま。
ああ、今でも大好きなんだな。

あなたの言葉には小さく頷き。涙がこぼれ落ち。
手に触れた熱を求めるように、片方の手の小指が微かに動き。

「――――……」

一度だけ、音のないままに口を開き。
涙声に邪魔されて名前が呼べない。
(-308) 2022/02/27(Sun) 4:28:38

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

拒まない。目を閉じたままその熱を感じて。
ゆっくりと、翡翠色の瞳は君を映す。

「君は、綺麗だね……」

眩しくて、輝いていて。…胸が苦しくなる。

「……少しだけ人と違う、それだけで十分だったんだ。
特別な器として置くには、十分だった」

言葉が止まらない。言うつもりなんてなかったのに。

「いっそ自分が死ねばと思ったのに。
…消えたのは他で、ボクは死ねなかった。
死に方が分からなくて、そうして骸を食らってここにいる」

泣きながら食べた特別な人はとても美味しかった。
彼を飲み込まなければ、息が出来なかった。

「………ここから出たら、何も無いなって思ってたんだ。
だから、いっそあの日消してしまった全てのように燃えて無くなれば、二度と生き返ることは出来ないって思った。

でも、ろくでもない約束が出来て、求めてしまった。
今この時だけでも、夢のような時間だとしても……」

きっと君には正しく理解が出来ない。
この無茶苦茶な告白は詳細が記されていないから。

「…そんな夢に浸ったから罰が当たったんだって思ったの。
クリアになった思考は、それを更に思わせた」
(-309) 2022/02/27(Sun) 4:31:58

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

しゃくりあげる音が聞こえる。聞こえるから、それだけを聞いている。
無理に言葉を挟もうとはしないし、無理矢理泣き止ませようなどとも思わない。

避けられなかった手は、貴方の手に触れている。涙で濡れても、払われたり避けられたりしない限りは触れていようと思っている。
小指の動きに気付けば、擦り寄るように一度軽く動かした。貴方の手に阻まれて、涙すら拭えはしないが。

「……お前が、何も言わないの、なんとなく分かったよ」

冤罪、だとしても。それを選んだとしても。
好きなものを犠牲にはできなかったんだろう、きっと。
そうして、冤罪を何より嫌うアルレシャは、納得した息を吐いた。
(-310) 2022/02/27(Sun) 4:38:28

【秘】 衝撃波 ポルクス → 『巫覡』 ロベリア

見られれば見返す。男はあなたを見据えて。
翡翠色に映るその顔は、涙を滲ませている。


「…………、」

綺麗なんかじゃない。首を振って。
これでも本当はボロボロなんだぜ。


あなたの告白を聞く。混乱の音が響いている気がした。
だから、一度離した片方の手を背にもっていって摩ってしまおう。優しく、ゆっくりと。
大丈夫だから。


「…………、ン」

正しく理解など出来ない。それでも頷きながら聞いている。
本音を話されたとして、すぐには理解出来ないものなんだなと新たに学び悟った。


「……アンタに何があって、何を思って、とか、バカな俺にはさ、よくわかんないけど」

「罰が当たった、なんてお前が抱いた幻想にしか過ぎねぇや」

ぽつ、ぽつ、と言葉をこぼし。

「俺が言えた立場じゃないけど……自分のこと決めるのは自分だ。
 他人に何を言われようが、何を思われようがさ。関係ねえよ。
 …………アンタはどうしていたい? どうありたい?」
(-311) 2022/02/27(Sun) 4:56:06

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「…………、ン」

上手く呼吸ができない中で絞り出された返事。

泣いた顔を見られるのはなんとなく、嫌で。
だってカッコ悪いし。

だから隠していたけれど。退かしてしまおうか。
擦り寄せられた手を片方の手で力なく掴んで。

ぼろぼろと零れるこれの止め方はいつも分からない。
涙の滲む虚ろな瞳が、ぼんやりとティーカップを捉えていた。

「…………、あるれしゃ、」

吐息混じり。さっき呼べなかった名を音にして。
こうして名を呼べるくらいには呼吸はマシになってきた。
続くはずだった謝罪の言葉は言えなかったが。
(-312) 2022/02/27(Sun) 5:09:18

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

無理して返事をしなくていい、と言おうとも思ったが、それは少し違うなと思った。
返事をしようと思ってくれたんだろう。

掴まれた手を引きもしない。泣き顔を見られるのが嫌、とまではどうにも思考が辿り着けはしなかったが。

「なぁに、ポルクス」

名前を呼ばれた。
だからまた呼んだだけかと思ったんだ。謝られるようなこと、何もないから。
そして。


「………何して欲しい?何かしたいことあるか?」

どうしたらいいかわかんないので。
言わないよりは言ったほうが後悔、しない気もした。多分。
(-313) 2022/02/27(Sun) 5:22:55

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

相変わらず呼吸も心音もめちゃくちゃで。
目からぼろぼろと落ちるこれは止まってくれなくて。

本当はごめんじゃなくって。
話を聞いてくれてありがとうなのに、それすらも上手く音にできない。
黙秘していたことを肯定されたのは初めてだったんだ。

やっと理解されたようで嬉しかったんだよ。


「…………、んう゛」

名前を呼ばれればうめきに近い音で返して。
喋れないのも相変わらずみたいだ。
仕方ないから、掴んだ手を自分の方に数回引いて。

「……、……、
こっち


来てほしいらしいです。結構、雑な甘え方かもしれない。
他人に何かあれば言ってほしいと願いはしても、今ばっかりはこちらが言葉の足りない状態になってしまっている。
(-314) 2022/02/27(Sun) 5:52:32

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

俺にすらできるこんな簡単な『理解』を、捜査課や刑事課の奴らは怠ったんだろうか。
一瞬だけ脳裏に過ぎる怒りはあったが、今重要なのはそこじゃない。


「うん?……あぁ、ハイハイ」

手を引かれて強請られて、一拍分だけ理解に時間が掛かった。
手を離さないようにしながら立ち上がり、テーブルの外周を辿るようにして貴方のそばまで。
分かったので、足りない分の言葉は問題にならなかった。

「背中さする?頭でも撫でる?」

隣にいるだけを望まれてるなら、きっと大人しく隣にいる。
(-315) 2022/02/27(Sun) 6:02:44

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

涙の零れたままの目で移動してくるあなたを眺め。
それでも離れない手を少しだけ親指でなぞって。

我儘に応えそばに来てくれたあなたの問いかけにはどちらにも首を横に振って、立ち上がり、一度手を放して。

「…………、ン」

ゆるく両手を広げました。ご所望はハグらしい。
……が、自分から強引に、は今回はしないご様子。

雑な甘え方のままだ。言わずして伝わるかはあなたにかかっているが。
ひとまずは何も言わずじ……と目線を投げかけ。
(-316) 2022/02/27(Sun) 6:16:51

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

多分、今手を離したら、
寂しいんじゃないか、と思った。


立ち上がれば、少しだけ上にある貴方の顔。
じ、と眺め見る。表情も空気も変えないようにして。
けれど心臓は跳ねる。……息苦しさも、なくはないが。


「……お前、俺に抱き締めさせようなんてなぁ…」

人を見ている。見ることが多い。だから、大体の動作と表情で、ざっくりした要求はわかる。
細く長く息を吐き、貴方から視線を外し。

貴方に一歩近付いて、背に手を回した。
ハグの仕方なんざ分からないから、雑で、荒くて、素っ気無いが。
息苦しさもあるが。
貴方が甘えることを、よしとした。
(-317) 2022/02/27(Sun) 6:35:08

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

眺め見られた男の顔はどこか虚ろなままで。
涙の跡が頬に線を引いている。止まってはいないからまた片目からそれは零れて。
跳ねる心音と、息苦しい感じの音を聞く。


言葉を聞き。視線を外され。
そうして心配そうに顔を覗き込もうとしたら距離が詰まった。

「……あは、は……だって、アンタ……俺からだと、なんか、凄い……焦る、じゃん、?」

あなたのタイミングでの方が負担が少ないかな?と思ったのだ。たぶんもうちょい早く気付いた方がよかったやつだが。

男もまたあなたの背に手を回しゆるい力で抱きしめて。いいなら、いっか、と擦り寄るような動作をする。
息は未だに整っていないから、抱きしめた身体の震えは伝わるのだろう。たまにひっく、と喉が鳴って。
それでも口角は自然に上がっていた。


「…………、ン……おちつく……」

雑で、荒くて、素っ気無くても、だいすきなあなたのそばはやっぱり落ち着くものだった。
(-318) 2022/02/27(Sun) 6:54:25

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

抱き締め返され擦り寄られると、少しばかり身体に力が入るものだから、自分のタイミングのほうが楽なのはあながち間違ってないかもしれない。
嫌というよりは、ただただ心臓が跳ねて息苦しいだけだ。
これがどんな感情かはよく分からない。


「そりゃ、焦る。お前が俺のこと
なんか好き
なの、分かってるし俺。
慣れねぇ。息が詰まる」

でもこの状況で貴方の要望を跳ね除けるほどじゃない。
苦しいのはいずれ楽になる。
……なるか?本当に?一晩全く冷めなかったくせに?
……見ないフリだ。


喉が鳴るたびに軽く首の後ろあたりをぽんぽん叩く。泣きたいだけ泣けばいいけど、息が辛そうだから。
(-319) 2022/02/27(Sun) 7:07:05

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「…………ンー……」

どこかぼんやり。
近くにあるあなたの音を噛み締めるように。

抱きしめる力を強くして数度、身体を左右にゆらり、揺らし。

「ンー……? ンー……これくらいは……いい加減に、慣れたり、しないか?」

くすくす、からから、ひっく。喉の音も大忙しだ。
まあそんな様子も。
どこか愛おしいのだが。

言うのは、今は勘弁しておいてあげようか。

これは無意識の動き、回した片方の手をあなたの後頭部に添えて、自分の方に寄せ撫でた。

「…………ンー…………ンー、
待ってこれ俺
寝そう……?


泣くのに疲れた+落ち着く人のそば=眠気!!
叩かれる振動も優しくて心地が良いから尚更だ。普段は眠気があまり来ないから少し戸惑いつつ。
(-320) 2022/02/27(Sun) 7:25:58

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

どく、どく、と。近くで鳴っているのに。
慣れたようになんて見えやしないだろうに!


「慣れん」

一言。
さっきまで泣いていた貴方の笑う声が聞こえる。まだ完全に泣き止んだわけじゃなさそうなしゃくりあげも聞こえるけど。
今はこっちが撫でる側だと思っていたので、撫でられれば余計に困惑が滲みもした。


「あ?……あー、寝るならお前の部屋、」

ぽんぽんはやめないままなのだが。
……貴方は、気付くだろうか。花々で埋められたこの部屋は、寝具のひとつも見当たらない。
この部屋で目立つ家具はこのテーブルセットくらいだ。
だから、この部屋で寝るのはお勧めできない。
(-321) 2022/02/27(Sun) 7:37:23

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「……ッハハ、慣れんかー……」

簡潔な一言にはまた笑い。
呼吸は確かに苦しいまま、しゃくり上げる音も止まないが、目から溢れていた涙だけは収まりつつある。
一度身体を引き剥がし、あなたの方を見て。

「ンーン……じゃあアンタは、俺の部屋……来てくれるの?」

態々こんな問いをするのは、あなたが近くに居ないとまともに眠れないと自覚しているからだ。
部屋に入る前に中を見渡したからきっと気付いているのだろう。
やはり眠ることをしないのだろうか、と思いはしたが。

憶測でしかない。その辺の話は未だに聞けていないし。


断られたら
寝ないように無理やり振動で脳を揺さぶり起こして
ワンモアハグするだけだが。
(-323) 2022/02/27(Sun) 7:55:58

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

「……お前が俺のこと好きな間は慣れんだろうよ」

それがいつまでかは分からないが。
そうじゃなくなったときにどうなるのかは知らないが。

身体が離れると、自然と、なんの気無しに貴方の顔を見る。よかった、涙は止まりつつあるな。

「……………お前が寝れるならいいよ、行ってやるよ」

前に添い寝…というか抱き枕になったときにも思ったが、貴方は寝つきが悪かったし。
自分ほどじゃないが。


「今日俺も寝るかもだけど」

寝れるかどうかは毎日のギャンブルみたいなもの。
今日は、……大人しくしていたし、多分寝れるはずだ。貴方が寝るなと言わなければ、だが。
(-325) 2022/02/27(Sun) 8:05:39

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

「……ンーンン、じゃあずっとだな」

なんて、平然と言いのける。たまに喉が鳴って、涙の跡が顔にある以外はもうすっかりいつもの調子。
ならしょうがないな、諦めてくれ、とあなたの頭をぽんぽんし。

「…………、いい? ……
やった


控えめに喜びを呟いた後は、テーブルの上のティーカップを掴み、自分のために注がれた紅茶を飲んだ。一気に。ガッと。
味わうなんて欠片も無かったが、せっかく用意して貰ったので。

「アルレシャも寝る? じゃあ一緒に寝るかー……」

寝付きが悪くなったのは、兄の振動が傍に無くなってからだ。
自然に眠る時はもはや気絶に近い。
自分の脳に無理やり信号を送り眠ることも可能だが快眠とは言えない。

いつしか睡眠は苦痛になっていた。


寝るななんて鬼みたいな事は言いはしない。
部屋に来てくれるのなら、また前みたいに手を取って一緒に歩いて行くだろうか。
(-327) 2022/02/27(Sun) 8:24:07

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

「わかんねぇだろうが………」

なんかすごい釈然としない気持ちだ。やっぱり全然納得できない。
全然納得できない顔を向けはしたが、ぽんぽんは払い除けはしなかった。

ガッと飲まれる紅茶は冷めかけていただろう。火傷しなくてよかったといえば、そう。わざわざ飲まなくても、とも思うが、片付けのためには空になってる方がいいか。

「魘されてても起こさなくていいからな」

多分今日はそこまででもないだろうし。
少なくともきっと、貴方を起こしてしまうほど酷くはならないし。
悪夢は悪夢で安心するものだから。


慣れない慣れないと言いつつ、手を繋ぐのくらいは平気なので。
貴方の手を握ったまま、ついていったことだろう。

起き次第部屋を出る。きっと。寝れるはずだ、浅くとも。
(-328) 2022/02/27(Sun) 8:38:03

【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ

一人の人間双子の兄貴をずっと想い続けているような男だ。平然と放たれた言葉はあれでもちゃんと本気のもので。

そうして『魘されてても』の言葉を聞けば少し心配そうな顔をする。
たぶん、心配が強くて起きてしまう。
それか自分は寝たフリでもして見守ってるか。
どの道、あなたが眠って魘されるような事があれば。
起こさないようにあなたの額へ、髪の上からそっとキスを落とすつもり。


以前と同じく薄く開けっ放しの扉に、アンティーク調の部屋に、振り子時計。ベッドの上に二人で寝そべって……以前と違うのはちょっとした我儘であなたに腕枕をしたがるかもしれないくらいだろうか。その状態でも抱きしめるのは変わらないけれど。

あなたが起きて部屋を出るまで。
きっとずっと。寄り添っていただろう。
(-329) 2022/02/27(Sun) 9:02:25

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 衝撃波 ポルクス

「……………分からない。分からないよ。
自分で考えるのは想像以上に難しい」

ろくな結果を招かない、そんな気がして。

「……どうしたいんだろうな、ボクは」

俯き、黒髪がさらりと揺れる。
君の動作にまだ振り払う様子は無い。

「選択しながら、迷い続けているんだよ」

ずっとだ。ずっと迷い続けている。
こんな考えのせいで揺れ続けている。
だから許容範囲をすぐに超えて辛くなる。

「……でも、もう普通じゃなくてもいいって、思いもした。
彼が外に連れてってくれるなら……それでいいんだって」

それと同時に普通でありたいとも思っていたから。
こうして今君の前で無様な姿を見せている。


「………………なんてね」
(-330) 2022/02/27(Sun) 9:10:39

【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス

貴方が冗談や軽々しくそう言ってるのではないことは、なんとなく分かるのだ。
わかるからこそ、だ。


心配そうな顔に、繋いだのとは逆の手をひらひら揺らす。心配ない、気にするなと。
辿り着いた部屋、腕枕にはとても怪訝な顔をしたが、したいというならさせた。今度はこっちが貴方の心音を聞くかのように、胸元に頭を寄せることとなっただろう。

そうして訪れる眠りは、やっぱり穏やかなものではなくて。
小さな身体をより小さく丸めるようにして、眉間に皺を寄せながら、静かに静かに魘される。
そんな静けさの中でも貴方が起きるなら、避けようのないそのキスは受け取ることになるのだろう。知らぬ間に。
好かれることも安らぎも普段は遠ざけておきながら、眠っている間の無意識は近くにある体温に『安心』してしまって。
おそらく普段よりは、ずっとずっと眠れてしまう。


起きて、貴方の部屋を出るときには、きっとまたいつも通りだ。
(-334) 2022/02/27(Sun) 14:35:34

【独】 衝撃波 ポルクス

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なんか独り言の話題でてたから荒らしとくね?

いえ〜い ぴーすぴーーーす☆
(-390) 2022/02/27(Sun) 20:59:12