人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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視点:


【人】 二年生 鳳 凛

─ 花巻庵の屋台 ─

[凛が初めて会った時の楓は、今よりも髪が長くてレースの可愛いらしいワンピースを着ていた。
凛は楓の祖母の部屋で過ごすことが殆どだったけれど、一度だけ、お金を渡されて、それを全額募金したとき、募金箱のある店のほうに顔を出した。
部屋から駆けてきた凛に遅れて、楓の祖母が顔を出し、そこに居た家族に事情を説明してくれて>>1:342、あの時、その場に居た楓を初めて見たのが出会いだっただろう。
店のほうに居た楓とは言葉を交わすことは殆どなかったかもだが、家を訪れる時とか目があえば、笑いかけたりはしていた。
楓も笑いかけてくれてたように思うがどうだっただろうか。
きっと、あんなことが起こらなくて、もっとたくさんの時間を過ごせていたら、自然に友達になれていた気がする。>>1:347


私のほうこそ、お声掛け下さりありがとうございます。


[はぐれる心配のない場所まで来れば、凛は落川のシャツの裾は離していただろう。
気さくに話かける落川の後ろ、凛は控えめに顔を出して、最初は会釈だけ。
彼との話が終わり、楓が傍まで来てくれた時に漸く、いろいろと話が出来た。>>236
(264) 2021/07/26(Mon) 20:39:52

【人】 二年生 鳳 凛




お祖母さんにはとても親切にして頂きましたから。

結局ご迷惑をかけることになってしまったから心苦しいのですが、今でもずっと感謝しています。
あの頃私、居場所がなかったので、お祖母さんが受け入れてくれたこと、嬉しかったんです。

楓さんのお祖母さんの部屋が私にとって初めての
“居場所”でした。


[訪ねれば温かいお茶と和菓子が用意されていて、昔話を聞いたり、最初に裁縫を教えて貰ったのも楓の祖母からだった。
新作の試作品が用意されているときは楓の父親も顔を出してくれて、凛の感想をもとに改良を加えることもあった。
凛も花巻の家の家族の一員になれたようで、

大好きだったから、あのまま、平気な顔して居続けることは出来なかった。]
(265) 2021/07/26(Mon) 20:39:58

【人】 二年生 鳳 凛


───…ありがとうございます…

…でも、
夜に伺うのはご迷惑ではないですか?


[尋ねながらも凛は、会うなら夜のほうがいいとも感じていた。
しかも今日は祭りで特別な日。
祭りの空気に紛れて、こっそり訪ねれば、他の者に見られる可能性も少ないだろう。]


でも、そうですね。
寧ろ今日はチャンスなのかも───


[何やら思案していた凛は、うん、と頷くと、楓を見て微笑んだ。]

        ・・・
…ありがとう、楓ちゃん。
後で、行ってみます。


[今日だけ、あの頃に戻って───。]**
(266) 2021/07/26(Mon) 20:40:04