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![]() | 【人】 給仕 シロタエ 「まったく、あの人は稼ぎも悪いくせに船を新しくしたいだってさ」 「どうしてお前はそうなんだい、あれに似てぐずなんだから」 「いい加減ちゃんと覚えとくれ、何度言えばできるんだい?」 ごめんなさい、アタシちゃんとやるから 「あのロクデナシやろう、全部持って逃げやがった!」 「きっとお前もロクな奴にならないだろうね」 「ロクデナシになりたくないならいう事を聞けばいいんだよ」 「あぁ、本当にお前はあのロクデナシそっくりだ」 「教えたこともできないロクデナシだよお前は!」 アタシ頑張ったよ、だけどダメだったの アタシ、ああ。アタシ、は (37) 2022/11/16(Wed) 1:39:35 |
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![]() | 【人】 給仕 シロタエあは、あはは あぁぁぁぁ!! [笑う、笑う、慟哭ともつかない声をあげて 気付かない振りでいた本当の自分を嗤う そう、そうだわロクデナシは片付けられなくちゃ だからこうなったのも当然なの だって、あたしはロクデナシなんだもの] あはは あはっ かはっ [笑いすぎたか咳き込んで、血を、吐いた 吸い込んでいた毒がいつの間にか肺の奥を侵食して 激しく笑ったことで崩れ出していたなんて、娘は知らないけれど] (40) 2022/11/16(Wed) 1:45:37 |
![]() | 【人】 給仕 シロタエ[つい、と頭から最後の血が抜け落ちていくのを感じる 怖くはない、忌避もない、だってこうなるのは当然だから] あは は [最後まで娘は笑ったまま、ゆっくりと地面に倒れ伏した**] (41) 2022/11/16(Wed) 1:47:46 |
![]() | 【独】 給仕 シロタエ/* どうも、闇落ちENDです(こらこら 生死不明って感じですが生き残ってもどうにもならないよなぁ、という 実は最初からシロタエさん(身体的に)再起不能にしようとは思っていたので、wikiにああ書いたわけです 欠損NGな方がいたらすみません あとはまあ、本当に酷いのは母親だったという いるよね、こういう母親…… (-57) 2022/11/16(Wed) 2:07:46 |
![]() | 【独】 警備員 ジュード/* ああ〜切断 欠損 やるせない すきです 欠損系はラング機関でなんとかなるか?とは考えてみても、 元通りとはいかないのでしょうし、 一度闇落ちしてしまうと精神面もきつそうな チグサさんのおはなしの、狂気を齎した方々もただではすまない 沈痛な空気も好きで…どうなってしまうのかきになりますね… (-58) 2022/11/16(Wed) 3:43:11 |
![]() | 【独】 住職 チグサ/* おはようございます。今日はお婆ちゃん手習いの日なので夜いない。 タエちゃん……(合掌) (実際できるかどうかは別として)いっぱいお話し聞きたかったなぁというもどかしさが……つまり美しいですね (-59) 2022/11/16(Wed) 6:12:06 |
![]() | 【独】 碧き叡智 ヴェレス/* おはようございました。 ちゃんと休みを取っていれば、うるせ〜しらね〜𝐹𝐼𝑁𝐴𝐿 𝐹𝐴𝑁𝑇𝐴𝑆𝑌形式で全員に突撃(なお時間軸を考慮しないものとする)出来たんですが… 大人しくポケモンやろうと思います… (-60) 2022/11/16(Wed) 8:25:53 |
![]() | 【独】 人狼 ラシード/* シロタエちゃん……! 最後の男性がまさかの帰ってきたお父ちゃん展開だったらどうしよう、と震えてたんですがそれよりも最悪なことになっちゃった…… プロローグとのコントラストが映えますね お疲れ様でした……ゆっくりやすみなね………… (-61) 2022/11/16(Wed) 16:07:47 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[── かつて、ガライカにはある兄弟が住んでいた。 兄は毒が強く、長く部屋を出る事もままならなかったが、 その中でも、家で行える書籍の翻訳の仕事をしていた。 弟も、その仕事を手伝い暮らしていた。 彼らはそれなりに幸せであった。 隣国からの手紙が、村の長へと届くまでは。 ラング機関に関する記述と 『あなた方の自由のため』、機関を利用した 防毒魔術の開発を計画している。 その協力者を募りたい。と書かれた手紙。 送られた内容は、民に隣国への疑念と 外の世界への希望を抱かせた。] (42) 2022/11/16(Wed) 18:12:47 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[相談の末、特に強い毒を持つ者を制御できるなら 他の者の毒も制御する事は容易であろう、と 村の人々は、 厄介者であった 兄を送り込む事にした。兄も迷惑ばかりでなく『やくにたつ』事を願っていたから 均一は、傍目には取れていたのかもしれない。 そうして連れて行かれた兄は 帰ってもこなければ、便りをくれる事さえなく。 交易に訪れる隣国の民も、最近は外では戦が激しいのだと ぱったりと来る事をやめてしまっていた。 ……兄が隣国へ行ってから何年が経った頃だろうか。 弟の元へ、隣国からの小包が送られてきたのは。] (43) 2022/11/16(Wed) 18:13:20 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[長を通さず商人によって渡されたその中には 一通の手紙と小瓶が入っており、 手紙には以下のような文が書かれていた。 『お兄さんは今でも役に立っている。 おかげで出来た防毒魔術のテストの為、 防毒魔術を纏い、”一時返却”するこの瓶を、 指定の日の夜に我が国の港まで持ってきてほしい。』 確かに同封された書類には、魔術の使用方法が記されていた。 手紙や魔術は読み解ける文字であったのに、 瓶のラベルが古代文字で書かれていたのは 秘匿性の為か、この計画の為だったのか。 どちらにせよ、読み解かない方が幸せだったのだろうけど。 疑念を抱いた弟は、それを読み解いてしまった。 彼らの脅威の片鱗を、知ってしまった。] (44) 2022/11/16(Wed) 18:14:42 |
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![]() | 【人】 警備員 ジュード── 朝日の届かない場所で ── [座り込んでから、どれだけが経った頃か。 頬に当たる冷たい感触に目を開けると、 目の前にはモップの先端があった。 既に床を撫ぜた後なのだろうか。 それは色々な汚物を混じらせたような 粘性を含む汚水を垂らしており、 毛束の隙間には虫の足や潰れた羽さえ紛れている。 ひどい匂いに男が身を引くと、 向こう側にはモップを持つ研究員の姿が見える。 彼の表情は、憤怒を孕んでいた。] (46) 2022/11/16(Wed) 18:15:40 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード「……お前がやったのか?」 [非常に端的な問いかけを、男は理解する。 少し眠ったからか記憶ははっきりとしていた。] 男は逃げ惑う内に、様々なものを侵した。 それはこの水晶宮も例外では無い。 何もかもを崩壊させた後悔は縺れて、 質問に答えようと口を開くも 乾いた喉に声がひきつれる。] あ……そ です、 おれ たくさんに、ひ、ひどいこと してしまって すっ、すぐ かたづけ を、 [どうしよう、と微熱に苛まれる頭で考えるも、 状況を改善する方法も、事態をなかったことにする 奇跡の一手も思いつかない。 せめて、今すぐにできることをやろうと、 男は座り込んでいた身を起こしかける。 ……その喉を、指叉のようにモップが抑え込んだ。] (47) 2022/11/16(Wed) 18:16:40 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード「どういうことだ 最初にちゃんと毒性の処理は できてるのか聞いたよな? お前、大丈夫だって言ってたじゃないか。 薬を飲んでるから大丈夫だって、 具合の悪い時には来ないからって 約束したじゃないか。 なんで来たんだよ なんでおれたちの研究室を汚してるんだよ なんで あいつらみんな 死んでるんだよ! 」[返答の間も無く、研究員は叫びながら 振り上げたそれで男を殴りつける。 汚水がそこら中に飛び散っても、 硬い固定具が男にぶつかっても 止まることはない。] (48) 2022/11/16(Wed) 18:17:21 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[男はこの道すがらに 彼の飼育していた希少な小鳥を 侵してしまったのかもしれなかった。 彼と仲の良かった職員が倒れていたのに 躓いてしまったかもしれなかった。 それ以外だって、思い当たる罪はいくらでも。 武器はいつのまにか持ち手の方になっており、 怒号とともに一際高く振り上げられる硬い木の柄。 その下で、男は前かがみにうずくまる。 ……男は、自分の命よりも 『宝物』を守ろうとしていた。 目的と主体の優先順位が反転する。 ]それは正気なのか、狂気なのか。 (49) 2022/11/16(Wed) 18:17:36 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[……研究員だって、本心から 男のせいだと思ってた訳じゃない。 ただ、宝物を失ったことを受け入れられず、 一時的に責める対象が欲しかっただけ。 気が済んだら、やめるつもりだった。 その思惑は、本人にしかわからなかったけど。] [── めき、と。 薄く硬質なものが砕ける感覚が 研究員の手に伝わる。] 「── ぁ、」 [目線の先、床に倒れ伏す”それ”は、 ぼろぼろだった。] (50) 2022/11/16(Wed) 18:19:07 |
![]() | 【人】 警備員 ジュード[べたべたの身体には、落ち葉、ゴミ、泥、煤、 虫、血液、風に舞った銀の体毛、だれかの体液…… さまざまな狂騒の名残がはりついている。 尾の骨が幾つか砕けているのか、 先端に瘤のような腫れが生じている。 火傷でもしているのか、 服の所々には浸出液が染みを作っている。 細かな切り傷や打撲は数え切れないが 一つ、頭蓋を叩き割った傷からは 滾々と血が流れている。 そして、それぞれの傷には 汚らしい死肉と汚水と毒とが染み込んで、 ぐずぐずと、患部を爛れさせていた。 浅い呼吸をくりかえす"それ"は うごかないし、おきあがらない。] (51) 2022/11/16(Wed) 18:19:34 |
![]() | 【人】 怪物 ジュード── 天舞う鷹は何を知るか ── [……狂気の収まる頃には誰ともなく、 “この惨状から日常に帰れる”と信じるため、 残骸の片付けを始めるのだろうか。 その中に混じる目撃者や研究員は、 町民や師団員にも散らばる粘液の危険性を説き、 多くの命を救うのだろう。 『甚大な被害を齎した”害獣”は 施設研究員の手によって無事回収され 外部の研究機関へと収容された。』 真実を知らない人たちの間では そのような推測に話が落ち着くのかもしれない。 混乱の傍、他の怪我人に紛れるように ]師団の船へと運び込まれたぼろぼろの青年が "それ"であると、気付くものはいるだろうか。 (52) 2022/11/16(Wed) 18:20:49 |
![]() | 【人】 怪物 ジュード[研究員は図らずも、”怪物”を仕留めた英雄となった。 怪物を収容しきれなかった点に対しても、 事件時の状況が明らかになる程に 「改善点があるのは事実だが、 一個人を責められる話ではない」 という意見も増えていくのだろう。 何も知らない者が怪物の噂をする中で、 研究者も、いくらかの目撃者も、その真実を語らない。 真実を知らなければその証言は偏見になりうる。 未だ不安定な人々に疑心暗鬼を生ずるだけの話をして 罪人捜しを扇動した所で、何になるのだろう。] (53) 2022/11/16(Wed) 18:22:40 |
![]() | 【人】 怪物 ジュード[……男は、怪物は、害獣は 自らの手で己が危険なものであることを証明した。 無害であることを証明するよりも、ずっと容易に。 重ねた努力の甲斐もなく、 そこにはなにも、なにも残らない。 鍋に煮込まれた娘のように、 形のない死者は多く居た。 男の不在を訝しむものは少ないだろう。 嘗ての住処も、炎の中で 僅かな私物ごと焼け落ちていた。 もしもあの時、別の選択をしていたら そんな後悔も脳を零れ落ちて 回収され、元のように収蔵される 兄であったものと、 いずれ、教会で見つかるかもしれない彼と ”関わり”があった者は、一体誰なのか? そんな謎の他は、なにも。*] (54) 2022/11/16(Wed) 18:23:08 |
![]() | 【独】 怪物 ジュード/* もうちょっと何か書くかもですが キュラステルでの話はここで終わりのはず 一応生存はしています。いちおう いちおうは…… 結局意識のあるまま外に出なかった オオ 個人への恨みを吐露できないままに抱くよりは、 怪物のせいにして吐き出せるようにしたほうが 残された人は負感情を消化しやすかろうなぁ、とか 罪ばかりがそこに残る一方で もう誰も確認できないおもいでが 「その写真を誰かが撮った」という事実の中に 残っているんだなあ……というきもちです。 (-62) 2022/11/16(Wed) 18:26:07 |
![]() | 【独】 住職 チグサ/* ジュード君………しゅん…………… 言われてみれば安全性の証明って悪魔の証明染みてるのね…… しかし死亡率の高い村ですね (-63) 2022/11/16(Wed) 21:21:20 |
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![]() | 【人】 医者 ノーヴァ[神も仏も信じたことはない。 ただの一度も祈りを込めたことなどない。 ……けれど、彼等はどんな人でも受け入れられると聞いたから。 この行き場のない感情を、どう持ち歩けばいいのかを。 羽根をもがれた鳥に、自由を手にする手段を。 どうか───どうか、示してほしくて。 彼女の抱えた信仰が、清らかなものであるならば。] (55) 2022/11/16(Wed) 22:10:44 |
![]() | 【人】 医者 ノーヴァ[門が開いた途端、ジェインはすぐさま別室へと連れていかれた。 重傷者への対応として適切なことはわかっている。今は唯、自分の体に伸し掛かっていた負担の大半が覗かれたことに安堵していたのだ。 無残な蹴り跡の残る腹部を見た小僧の目を言葉に表すことはできない。未だ外の奇々怪々とした様相を知らぬ相手に──例えそうでなかったとしても、「自分がやった」ということはおくびにも出さないつもりだった。 全てを見ている神の姿を、この目で見ていない限りは。 ( 果たしてどんな姿をしているんだろう? ) 疲労の残る自分は休息を許されただけの身であった。 十二分な結界が張り巡らされた難攻不落の要塞は、ほとぼりが冷めるまで息を顰めるのにはぴったりの空間だった。 ……けれど、今の自分の目的は、命が可愛いだけの一般市民の持つ其れではないから。探しているのはたったひとつだけ。] (56) 2022/11/16(Wed) 22:10:47 |
![]() | 【人】 医者 ノーヴァ[経年劣化は免れなくとも、日々の清掃によって清められた寺院の中は、線香と木の香が混ざり合った空気が漂っている。 腐臭よりも断然居心地のいいそこを、床を軋ませ暫く行けば、本堂に人の気配を感じ取る。小僧の開門の手つきが手慣れていた理由は、老尼の言いつけ以外にもあったのだと悟った。] 「全く、災難だったぜ……」 「どこを見ても、臭くてかなわないったらありゃしない!」 「……おい、あの布はちゃんと持ってんのか?」 「今は必要ねぇだろ、少し位寛がさせろよ!」 「なあ、なんも落っことしてないよな?金貨の枚数は1、2、3、4……」 「然し、こんな安地があるなんてな……」 「あのクソ狼、どんなコネだってんだ!」 [障子の隙間から垣間見てみれば、泥塗れの衣服を身に纏った見覚えのない男たちが広間を陣取り、会話をしている様子があった。 違和感を覚えるのは、狂騒に浸されたこの街の雰囲気に反し、彼らが“冷静すぎている”といったところだろうか。] (57) 2022/11/16(Wed) 22:10:51 |