アタシ、ちょっと出かけてくる。
[そう、努めて笑顔を作って告げた時。
あの時
>>+131自分の両目に湧きあがっていた涙を、顔を起こした際
>>+132にぬぐい切れていなかったことに、ゾズマは気付いていなかった。
この場のダビーも、ルヴァすらも頼ろうとせずに、ひとりでその場を離れていった。
こうして、メインデッキから廊下へ――。
自然に足が赴いていたのはカウンセリングルームの前だったが、ゾズマにそうさせた理由が果たして何だったのか
>>+80>>+96は、この時の彼女自身にも定かではなかった。**]