203 三月うさぎの不思議なテーブル
| [俺の好きな人を気にするように、伺う視線。 伸ばされた指が、自身の手に触れ、捉えられた。 少し、冷たい中に、確かに伝わる温度が残っている。 彼が、生きている証。 熱がゆっくりと覆われた掌から 伝わってくるのを感じながら。 向けられた視線を受け止めるように、 手元に落とした視線を上げる。 自身と同じように異性が好きだった人。 >>+129 戸惑う心に、少し共感するように微かに微笑んで。 やがて彼の視点から話される自身の話になれば、 >>+130 少し面映ゆかったが、 握り込まれたままの手を振り払うことはしない。] (+144) 2023/03/10(Fri) 13:11:35 |