203 三月うさぎの不思議なテーブル
| [改めて告げられた、彼の願いは、 >>+131 先程、誰にも奪われたくない欲を口にした時より、 幾分かは控えめなものだった。 強引さはない、その優しさに思わず目を細めた後。 話題が、あの気まずい日に変われば 思わず視線を伏せたけれど。 それから、ゆっくりと口を開いた。] あれは……、高野さんが悪いわけじゃなくて、 戸惑ったんです。 向けられた好意にじゃなくて。 タルトを食べた高野さんに。 [視線を上げられないまま、 重なっていない方の手の甲で口許を隠して。] (+145) 2023/03/10(Fri) 13:12:28 |