[ 雨のように降り続ける彼の声が、ぴた、と止む。
>>+164 見上げた顔が赤くなっていて、目線が落ちた。 ]
……あの、夜綿さん
[ 名前を呼ぶ。腕を動かし、合鍵を持っていない方の手で
彼の頬へそっと触れ、「こっちみて」と行動で促した。
目が合ったなら、微笑みを浮かべ。 ]
電話をね、して。縁を切った後、思ったんです
ずっと、家族が欲しかったけど。
家族がどんなものか、知りたかったけど。
でも、これから先私に家族が出来て。
その相手が夜綿さんだったら、って考えたらね
ちょっとだけ 変わったんです。