人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【神】 司書 エルナト

>>G2 フィウクス

「僕も烏の鳴き真似を練習しようかなぁ。」

そうしたら苦しくない?と。
少年はいつもと変わらぬ能天気な笑み。

「なるほど、逃げ場所なんだ。」
「…なに、そんな怖い顔しないでよ。泣いちゃうよ。」
「あなたが言ったんでしょ。ここに居るしかないんだって。」

言葉のほうは意にも介さず。
だって、君の脚は動かないままだから。
去っていくならごめんねくらい言おうとも思うけれど。

鴉が飛び去るのを見上げた。

「外の世界はどうなってるんだろうね。」
「早く外に出たいよ。きっとここより楽しい。」
「この森、深いのかなぁ。」

境界線の上に立つ木に手を添えて、どう思う?なんて。
深くない森なら、頑張って歩いたら抜け出せそうじゃない?、と
冗談めかして笑った。
(G3) arenda 2022/05/05(Thu) 19:15:02