人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【神】 おかえり 御山洗

>>G1 鬼走/三日目 夜の河原

明日は祭りもある。昼頃から屋台が建ちはじめて、みな明るい顔をしているだろう。
そこで煮えきらない顔をしていては訝しまれる。こくりと、頷いて承諾はした。

買いかぶりすぎだと言われても、御山洗にとって鬼走は信頼できるひとだった。
ずっと昔から自分たちや他の子供達を見てきてくれた、まだ大人でも子供でもなかった人。
集落を離れてしまうその時まで、ずっと迷惑を掛けもしたし、世話になった。
もっと年の離れた大人達よりも話しやすいこと、接しやすいと思うことはたくさんあった。
心の中に抱えた不安。忌避するもの。恐怖の理由。
長い沈黙のあとに、ふ、と気が緩んだように、小さな声を河辺の岩に染み込ませる。
それは只々の些細なことではなく、今までの何もかもを壊す大きな刃だ。

「……俺は、ずっと、」
(G4) 2021/08/15(Sun) 12:08:07