【神】 ライアー イシュカ>>G7 エルナト 「一応は実習生の肩書になったから。まあ…… 大人って、気付いたらなるもんじゃなくて。 ある日急に、勝手にそうされる」 膝を組み琴を構え直し、乗せた指をとん、と何度か叩く。 既に仕舞い終えてるから音は鳴りはしない。 『楽しい場所か』を問われると、力無い流し目。 「 “治ってたなら” 楽しいんじゃないか」期待する答えを返せてないのは重々承知。 それでも望む答えは言いたくなかった。 貴方を傷付ける事になっても、それは決して。 「わからん。何の助けにもならない家族って、 そもそも家族と呼ぶ必要と意味があるのか?」 言葉の端々から未知の生物でも見たような反応だ。 身を乗り出されたのを軽く手で制して、するりと立つ。 「言っただろ。音楽は別に好きでも何でもない。 演奏されても余計なお世話だ。 僕が聞きたいのは……これの、 音 だけだから」そろそろ行くとばかりに顎で促して、 貴方の返答を聞けば去って行こうとするだろう。 (G8) 2022/05/01(Sun) 23:33:43 |