人狼物語 三日月国

45 【R18】雲を泳ぐラッコ


【雲】 使用人 リフル

[彼女と会ったのは食堂だった。>>D8
どちらかと言うと珍しい場かと思うが、ないではないので、いつも通りに挨拶をした。
上品な振舞いは苦手ではあるものの、盗賊団に居た頃から役立つと教えられていたものでもあり、この屋敷に来て数日という訳でもないので、小さな舞踏会くらいなら出ても恥ずかしくない姿を見せられていただろう。

寧ろ不安を感じさせたのは彼女の返答の方だ。
ちょっと落ち着くなく見えたし、
元気かどうか聞いてくるなんて、ご令嬢でなくとも首を傾げたくなる返しだった。
じろじろ顔を見るのは無礼だろうと思って、
背筋を伸ばしたまま、僅かに目を細めて、大雑把に判断した]


  ぅ──ん……
  
  ご自分で歩けて、喋れて、
  食欲があおりなのでしたら、
  元気と言って良いのではないでしょうか!


[深入りするつもりはもとよりなかったが、
さり気なくご主人を元気付けるのも使用人の務め、とは、
誰が言ったんだったか。
ここの家訓と合っているかは知らないが、ご主人は元気でないより元気である方が良いなんて、当然だろう]
(D12) nikibi 2020/09/29(Tue) 20:28:47