人狼物語 三日月国

16 【第三回TRPGミニマム村】ファスト・ミレニアム


【人】 「愛」の神 サティカル

>>1:22 ナハト 感情取得 B保護欲/支配欲


 エラ、という人間の少女。
 ひとを愛し、ひとを殺めた少女。

 サティカルは「愛」の神だ。
 愛の神として沢山の「愛」の形を見てきた。
 美しい愛もあれば、そうでないものもある。
 触れたら壊れてしまいそうなものも、触れたら傷ついてしまいそうなものも。
 それだからもちろん、その中には彼女のような愛の形もあったのだ。

 ただ、それはおそらく、「義」を良しとする神である、ナハトから見てどう映るものであるのか。
 それは細やかな好奇心で、細やかな興味だった。

「……ナハトさまは、」

 その背に小さく、声をかけた。
 いつものサティカルよりもずっと声は小さかったかもしれない。
 それでもその姿はサティカルを振り返り、穏やかに口元を緩める。

「有罪、無罪を別として。
 彼女のことをどう思われますか?」

 ひどく曖昧な問いかけに言葉は返るだろうか。
 その感情は揺らぐのだろうか。

 真っ直ぐに迷いなく、自分の信念のもとに立つ姿を知っているから。
 どういうものであれ、それを守りたいと願う心は、自らの「愛」が為せるものなのだろうか。*
(0) 澪斗 2019/10/04(Fri) 23:30:48