人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 花で語るは ソニー

【バー:アマラント】

「こんにちは、ロッシさん。今日の花です。最近は出入りが多いですねえ、大変なことだ。
 どちらにおきましょう、あっち? こっち? 表でいい? 裏口のほうに?
 あっと! お代お代、オレが帰るまでにツケといてくださいよ、けど一杯もらおうかなあ」

この国のビジネスシーンにおいて酒が振る舞われることは珍しい話ではない。
そして、それしきで潰れる人間もりっぱな大人であればありえない。
花屋の男はせわしなくバーに上がり込むと、片隅を飾る色彩を抱えて運んだ。
普段からそうなのか、祭りのために飾られているのかは不明。
ひょっとしたら間違い配達なんてこともあるかもしれないな。
そんな中、喉を潤すために一杯のカクテルをもらって唇を湿らす。

視界に見知った顔があったなら、にこやかに笑って手を振るだろう。
されどあくまで表の知り合い、気さくな花屋の顔見知りとしてだ。
くるくると表情のよく変わる男を、裏稼業と結びつける人間は少ない。
同じファミリーの中にいないのであれば、尚更だ。
(1) redhaguki 2022/08/08(Mon) 21:30:32