人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 白昼夢 アルレシャ

さて。
誰よりも早く処刑室で待っていた最後の狼は、手に軍用ナイフを一つ握っていた。
指先で刃を少しなぞる。薄ーく皮膚が切れる。これは幻ではない。

「僕はな」

人が増え、大体揃ったかというタイミングでいつも通りの声色で紡ぎ始める。
ゆっくり、笑いかけてくれた世捨て人ハーミットに近付いていく。

「僕は死ぬのがとっても怖い。治るとしても。でもこうして死ぬと分かりきっていると」

にこり、とハーミットに笑いかけて。
その腹に、ナイフを突き刺すだろう。ずぶずぶと埋めるように。


「なんでも出来そうな気がする。
暴れ足りない


もしハーミットが傷を受けてくれるなら、ナイフを引き抜いて出入口付近に突き飛ばしにかかる。塞ごうとするように。
その傷は、即死はしないだろうが、放っておけばじわじわと命を蝕むものだ。 [▽]
(2) 2022/03/05(Sat) 22:12:13