人狼物語 三日月国

177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】


【人】 虹彩異色症の猫

―帰宅―

[ なにせ上機嫌で散歩に出掛けたと思ったら、騙し討ち同然に気疎い場所に連れられたのだ。しかもその場に置いていかれた。この恨みは深い>>0:50

 澤邑が去った後、猫がおあん、おあん、と落ち着かなげにゲージの中で呼ばわっていたことを、病院の人間はいちいち澤邑に告げはしない。

 一頻り不貞腐れ隠れたと思ったら今度は寝床に来て恨み言だ。鳴き疲れた頃に眠ってしまった。

 今は気に入りの鼠の玩具を取り上げた手を叩いているが、爪を出している訳ではない>>0:51。どうかすれば玩具の代わりにその手で遊んでやろうという塩梅だ。
 鰹節か煮干しなりを手ずからやればすぐ機嫌はよろしくなる。そうして澤邑のよく座る座布団の上で眠る。

 晩酌の際は常に澤邑の膝の上にいること、普段からうるさい子らを避けて澤邑の部屋に居座ることが多い為、子猫が来ると知った時に騒いだ子らも、今はすっかりこゆきは祖父の猫との呼ばわりだ。家の中に猫がいればそれは構おうとはするが、こゆきが相手にせずすぐに逃げる為、自分たちの猫が欲しいと最近は言い出す始末。
 それを横目に顧みもせず、猫は澤邑から晩酌のお零れで貰った刺身をてちてちと舐めている。

 猫は風流など介さない。秋の夜空の具合は、明日の観月を充分期待させるものだが、濡れた鼻先を必死で両手で洗っている>>0:51。]
(2) 2022/10/01(Sat) 10:10:47