【人】 御相談役 徽子>>-148 [また大いに酔っぱらいました。 ただし、今回はひとりきりで。───人はこれをやけ酒と呼ぶようです] やっていられないわ…! [たん、と盃を置き、小さく呟きました。 この心情を、何に例えましょうか。楽しみにしていた催し事が流れた感覚というのは、言うなれば気に入りの玩具を取り上げられた感覚にも近いでしょう。 耐えられない訳ではありませんが、耐え難いものです] ……。あら、これは……。 [目に留まったのは百継の人形。 黄色い餅が置いていったのでしょうか…思い出せません。 なかなか無いほどに精巧に作られたそれは、上手く使えば呪術の道具としても活用できそうでした。 いえ、うつくしはわざわざやりませんけれど] …………。 [座った目で歩みより、人形に土下座をさせてみます] 「ねえや、ほんにすまぬことをした!今から封印を解くから、百鬼夜行にももを連れていっておくれ!(声真似」 …………言うわけ無いわね。 [馬鹿なことをしながら酒を過ごすのも仕舞いにしましょうかと、ふらり、立ち上がりました。 その時人形を回収せずにその場に忘れてしまったのは、やはりうつくしもそれなりに酔っていたということなのでしょう。 翌朝人形が発見されて騒ぎとなり、うつくしは知らぬ存ぜぬで通すことになるのには、そう間もないことでございました**] (3) rein-joir 2021/04/26(Mon) 11:52:19 |