人狼物語 三日月国

192 【半突発R-18】ダンジョン オブ イシュノルド【飛び入り、見物解禁】


【人】 液状生物 レマーン

―とある日 ダンジョンの中で―


「あまり、軽々しく『穴』に手出しするのは感心しないね。」

ひっそりと、ダンジョン内の地図を作製している一人の冒険者>>5へと声を掛ける。
呑気に手持ちの魔石を齧りながら。

もっとも、油断は微塵もしていない。
十分に逃げられる距離を置いて、万が一に戦闘に発展した場合の魔力をたっぷりと取り込みつつ、だ。

「こちらもかなり前から、君の事をつけさせてもらっていてね。
装備や戦法、密かに作成しているダンジョンの地図、これらを繋げれば目的に見当はつく。
それでも、細かな素性は最後までわからなかったし、僕のようなものでなければ、目的に見当もつけられないだろうけど。」

彼女は、きっと「何故」と問うてくるだろう。
こちらも、別に隠し立てすることは無い。

何より、一つ彼女が見落としている事が一つある。
それが、彼女の目的に見当をつける事が出来た理由。
身体中の粘液が蠢いて、形を変えていく。
暫く身体を蠢かせ続けていたが、やがて落ち着いた。
(6) 2023/01/03(Tue) 17:14:57