人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 悪食 キエ

>>@2 トラヴィス

慈しむ様に頬を撫でられてもキエに何かしらの言葉は生まれなかった。
キエにとっては数多持つ契約の内のひとつでしか無い。内容もキエにとって特段珍しいものでも無かった。
貴方以外にも居て、貴方の代わりは何処にでも居る。

「はいはい、感謝したまえよ」

キエは『こちらこそ』とは一言も言わなかったし思わなかった。人形トラヴィスが壊れればキエは其れを何の躊躇いも無く捨てる。壊れた物を修復しようなどとは思わないし、其れは人間のやる事だとキエは考える。
人間にとって永遠とも呼べる刻の長さは、キエにとって刹那である。
人間の『此れから』はキエにとって『後少し』程度の尺度だった。

話は終わったと言わんばかりに、すいと撫でる手から離れた。
(6) 2021/10/24(Sun) 15:14:29