人狼物語 三日月国

16 【第三回TRPGミニマム村】ファスト・ミレニアム


【人】 「狂」の神 アネーシャ

■感情取得@ ゼノン
 好敵手/宿敵

神の力は法則など簡単に飛び越えて存在しないものを創り出す。仮令それが、生物であっても。

「――……天様ぁ」

アネーシャの間延びした声に反応して、花の中からゼノンがゆるりと顔を覗かせた。
淡い光を閉じ込めたような白銀の髪が揺れる。アネーシャはそれを見て、真っ赤な唇を三日月に歪めた。
おひとり?と首を傾げると、帰ってきたのは無言の頷き。
そう、と了承を得ることなく隣にするりと座り込めば、早速本題に入ることとしよう。

「わたくし、聞きたいことがあったのよ〜。
 ねぇ、天様はこの世界をどうしたかった?壊したかった?直したかった?楽しかった?苦しかった?
 わたくしは天様のことは今日は好きなのだけれど、天様の世界は嫌いだったわ〜。
 だぁって、

 つまんないんですもの」

庭園、と呼ばれるその場所がアネーシャは嫌いだった。昨日までは好きだった。
帝、と呼ばれるその神がアネーシャは好きだった。昨日までは嫌いだった。
(13) kikimi 2019/10/04(Fri) 14:38:57