人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 小さな心 サルガス

>>3:21 ブラキウム
「……うん。おはよう。いっしょに食べよう」

 咎めは多くなく、覚えられていないわけでもなく。少しだけほっとしたようだった。
 昨日のように隣の席にのぼって、自分の食事を並べた。
 量には多少の差があるけれど、同じもの、それと、"お願い"の対象。
 張り詰めた空気の中で、いっときくらいは緊張を忘れるように。そろそろと、息を吐いた。

「いまはブラキウムといっしょだよ……。
 きのうはちょっと遅くまで起きてたから、おきてくるのもちょっと大変だったの。
 きょうも、じゅぎょうもあるし、医務室にもよらなきゃだから、うとうとしちゃだめなのに」

 まるで日常に帰ってきたような言葉。いいえ、今も、日常のはずではあるのだけど。
 これほどまでに、肌のすぐ近くで表面化しなかっただけ。
 それでもすこし表情には疲れが見え、貴方の顔を見て、落ち着いたようだった。
(22) redhaguki 2021/05/28(Fri) 23:01:52