人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 鳳 凛

─はなひら神社─


……ごめんなさい、少し遅くなってしまいました。


[神社で出迎えてくれた少女、小雪に凛は深々とお辞儀すると、案内に従い記帳する。>>1
手には不要になった新聞紙を編み込んで作った籠を提げており、中には収穫されたばかりの夏野菜が入っていた。

花一高校園芸部所有の花壇の隅の一角には、季節ごとに分けられたプランターが置かれている。
そこで凛は顧問から許しを得て、特別に野菜を育てさせてもらっているのだ。]


──…これは今日のご飯です。


[小雪の視線が籠の中に向けられたならば、凛は微笑んでそう応えると、鞄の中からスマホを取り出し、プランターで実っている野菜たちの写真を見せる。
水やり他、凛は毎日、野菜たちの様子を見に外庭に顔を出していた。
雨の日も風の日も、雪の日も。
毎日毎日、心を込めて育てた野菜たちはあえて例えるなら、凛の子供のようなものだった。]
(22) 2021/07/20(Tue) 21:56:16