人狼物語 三日月国

45 【R18】雲を泳ぐラッコ


【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[その影からは、私はどういう風に見えていたんだろう。
 普通に見えていたのか、全く見えていないのか、それとも同じように影だけが見えていたのか。

 私も影だけじゃないかねって予想して、私は本棚から伸びる四角い影に隠れながら、忍者みたいにこそこそ『彼』を追いかける。
 実体が見えてたら、まぬけなぐらい丸見えだけど。

 彼は一番奥、壁際をびっちり埋める本棚の前で考え込んでいるみたいだった。
 だけど私が本棚の影に隠れたままじゃ、何の本を見ているのか分からない。

 彼の視界に私の影が入らないように気を付けながら、こそこそと背後から近づく。
 私は背が高いから、どうしたって壁際の本棚に影が映りこみそうになる。彼にばれないようにと思うと、自然と這いつくばる形になる。
 それぐらいなら羞恥心とかないです余裕。下にハーパン履いてるし。]
(31) kumiwacake 2020/09/27(Sun) 12:08:37