【人】 骸狩り スカリオーネ>>+13 ペトルーシャ 花売りがいるからだろう、煙はない。 不意に部屋に訪ねられでもしない限り、 子供に煙は浴びせない。 この男は一定のルールに則って動く。 「あれが愚かだっただけだ」 いつも通りに。興味を失ったように。 しかし、続く言葉に目を伏せる。 「……多くの者が何かを為すのには、目的がある。 お前は何故死霊術を修めた? 騎士が剣や槍を持って戦う理由はどうだ? 政府の連中が今頃躍起になって炙り出しを始めたのは? 理由は様々あれど、最終的に行きつく先…… 真理はひとつ――」 「――必要だったから。」 「それ以上の理由や説明など、要るまい」 二度、テーブルを指で叩いた。 (32) 2021/12/15(Wed) 1:31:00 |