【人】 XII『吊された男』 ユグ――先生と―― 寄り道だとか言って、そのまま行かない気でしょう。 [>>3:425そうではないのかもしれないが、それでも傍を離れがたくて、結局着いて歩いた。 呆れられるのは慣れてるなんてもし聞けば、もっと気をつけてくださいだとか、わかってるのにどうして繰り返すんですかとか、ちくちくと小言めいた話をして引きずってでもアリアのところに連れて行ったろうから、封印されたのは正解だ。 とは言え、まっすぐ彼女の部屋や薬草園に向かわないのには小言が顔を覗かせかけたけれど。 幸いにして、他の話をしていた分口から滑って出てくることはなかった。 ――うまく誤魔化された? そうは思いたくない良心。 ] (34) 2022/12/20(Tue) 2:12:35 |