人狼物語 三日月国

141 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【花見】


【人】 九朗

[早速明日の約束をとりつけた九朗は、機嫌もよく一二三の工房で針と糸を借り、白い縫いぐるみのほつれを一刺し一刺し丁寧に縫っていた。
車輪に踏まれて折れた骨芯の代わりを削り出した一二三の方は、歯車の欠けや摩耗がないか、小さな部品をひとつひとつ改めている最中だ。

黙々と作業するふたりの間は静まり返っていたが、会話の口火を切ったのは意外にも一二三のほうだった。
唐突に前振りもなく。
そういえばと言って続けられた言葉は
「昔お前が作ったものが修理に回ってきた」
という短い一言。

どこか抑揚を抑えた一二三の言葉に、九朗の瞬きがひたりと止まる。]


 …………おや、

 それは………
 ふむ…、驚きました……ね。


[本当に驚いたという顔で目を丸くする九朗に、一二三の顔が苦虫を嚙んだようになる。]
(36) tukihami. 2022/04/10(Sun) 0:07:14