【人】 乙守 流歌[ しーくんは覚えてないかもしれないけれど 私は覚えてる。 出会って少し経ったころのこと。 私はすこし怖いめにあった。 今思えば少しで済むことじゃなかったかもしれない。 近くのショッピングモールで家族で来てた時 知らないおじさんに声をかけられて。 おとこのこのトイレに連れてかれそうになっちゃった。 それを偶然、お買い物に来てたしーくんが助けてくれた。 怖かったし、いっぱい泣いた私を しーくんはぎゅってしてくれた。 きっとしーくんだって怖いだろうに。 それからずっと私は 密やかに密やかに、恋心を募らせてた。 そう、密やかに。] (37) 2022/05/17(Tue) 22:40:54 |