人狼物語 三日月国

181 忘却の前奏曲、消失の1ページ


【人】 朝日元親



   ボク以外に屋上に住み着く人がいるなんて
   驚いたのはボクの方だよ。


[ この場所はいつも人気が少ない。
  わざわざ友達を連れてくる場所じゃないし、
  あるのはせいぜい安っぽい青春イベント。

  ボクが居ることにも気づかず愛の告白をして
  見事に玉砕した気まずい空気にも慣れてきた。

  空気が悪くないと思えたのは、ハツナがいた時だけ。]


   他に話すことがないんでしょ。


[ 先生に対する辛辣な感想を零すと
  ハツナの誘いに乗るようにパンの袋を開けて
  食べる?と差し出してみただろう。

  今日のパンもいつも通りメロンパン。
  なんとなく、分け合いやすかったんだ。


  
(38) 2022/10/21(Fri) 22:48:46