人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【人】 苛々 フィウクス

>>37 >>38 エルナト

「……俺は、お前と同じようには考えられない。
 お前と同じようにはできない。
 お前の病への対処法は、お前の病への対処法だ。
 そうやってできる事があるのは、…恵まれてるよ」

だからお前はまだマシな方だとか、言うわけじゃなくて。

「俺と同じようにならなきゃいいな」


無愛想に、ぶっきらぼうに。
声色は変わらず不機嫌そうで、苛立ちの篭もったものだけど。
やっぱり特別あなたを煩わしく思っているわけではなくて。
問いへのあなたの答えにそんなふうに言葉を返して、
その前の不満げな言葉には返事をしないまま。

図書室を後にするべく踵を返し、背を向けた。

「俺は、……自分以外に構ってる余裕なんて無い…」


「俺には視野を広げる余裕なんてない。」

独り言のように呟いて、一歩、二歩、出入り口の方へ。

内に籠もる事でしか自分や他者を守る事ができない。
いつも片眼を遮る前髪は、
どこかそれを物語っているようだった。
(40) 2022/05/04(Wed) 10:52:13