人狼物語 三日月国

55 (R18)竜宮城


【人】 因幡 フウタ

[朝から熱いひと時があっただろうか。
何はともあれ、出掛けたのは昼過ぎ。>>24
初詣をやっているらしい。
己もそのチラシは読めなかったが、なるほど初詣は知っている。
箱に金を入れて何か鐘を振り回して願い事を言ったりアリガトウゴザイマスと感謝をするんだ。
神社が近くにあるとは思わなかった。
元旦に行けるなんて幸運だと思っていそいそ準備をしたが……

流石は元日。
視界の奥の方まで人ばっかりだ。
住んでいる町でこんな行列は見た事がないと思う。
理恵の悪役の様なセリフに、あちらこちらでフッと笑う声が聞こえる。まぁゴミって例えるせんすが面白いもんな、と、〇ピュタ未視聴の俺は思うのだった。

夏祭りの様に食べ物をゲットしたり(今回は千円以上ある)
亀を撫でる理恵に「冬眠しとるに決まっとるじゃろ、おいそんなに触るな」と大真面目に
嫉妬
答えたり、理恵の手にポケットを占拠されたり、絵馬を書いたりした。
文字は未だに苦手だが、「理恵」の字だけやたら上手い。
ばあちゃんが教えてくれて、それを真似て練習したからだ。
絵馬を覗き見ようとするうさぎを回避して、一番高いところに引っ掛けた。
「お前だって見せたくないんじゃろ?お互い様じゃ」と、ふんす、息を吐いて、他人様の絵馬を覗き見る理恵を「やめろ」と慌てて止める。
「せっくすとは交尾じゃ。せっくすれすが何かは知らんが、人には見られたくないもんじゃろきっと」と理恵を注意する声はそれなりにデカかったので、またまわりから視線を集めた。
何かもうようわからんから、静かに列に並ぼうかと
最後尾の方へ足を向ける。

まぁ理恵と一緒で静かに、なんて無理なんだが]
(43) 2021/01/10(Sun) 6:48:26