人狼物語 三日月国

69 【R18RP】乾いた風の向こうへ


【人】 宵闇 ヴェレス

 軍人だ。

[ ちょうどダンテが両手に朝食を贖い席に戻った頃合い、巡回らしい金糸雀色の軍服>>29が人波の向こうに垣間見えるのに呟いた。その征衣が国軍と異なるもの>>a5であるのは知る由もないが、旅人にとっては闊達な露天市に見えても、実情穏やかでない事はその姿で知れる。

 時折不審げな、探るような目付きを現地の住人らしき者に向けられるのもそのせいか。

 市への道すがら、広い鍔で隠したつもりの欠伸は覗き込まれて>>35しっかり見つかってしまった。]

 そうだね、宿に落ち着いたら一眠りしようかな。君は街を見て回ってくれていてもいいし……、いや、やっぱり夕方くらいまで一緒に寝る?

[ 先の軍人の姿や、向けられる視線の治安を思えば、彼をひとりにすることも憚られた。
 宿の書き付けを差し出されるのと入れ違いに、干し果実を茶請けに彼の方へと押しやる。]
(45) ameya 2021/04/14(Wed) 23:31:15