人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 調理の途中、届かない位置に器具があれば
  背伸びするより「夜綿さん……」と眉を下げて呼びつけ
  取ってもらう手伝いはしてもらったりしただろうし。
  体や様子を気にして、キッチンへ来ることがあるのなら
  「味見します?」と余ったイチゴを差し出したり。

  そんな一幕もあったかもしれないが。
  ともあれ完成したショートケーキを手に、
  私はぴょこん、とキッチンから出て、貴方の元へ。 ]


  夜綿さんっ
  ……私の一番最初、もらってくれます、か?


[ 二人のテーブルへケーキを置く指先は、もう
  クッキーの時みたいに、震えてはいなかった。

  微笑んで彼を見つめる。 小首を傾ぐ。 ]
 
(45) 2023/03/15(Wed) 15:26:41