人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[その後、花巻庵の屋台を出たあとの話。
多分私は、呆けた顔をしていたと思う。

今日はなんというか、おかしな一日だな……。
と、自分の勘違いからの行いやら、
甘いお菓子の匂いと共に訪れた再会やら、
あれやこれやで、頭がパンクしそうだった。
あとでお野菜も取りに行かないと……



時刻は、見上げた空から夕日の色も消える頃。
……一人になると急に、心許ない気分になって。

私が飾り付けた提灯の光に照らされる、
お祭りを楽しむ人々の顔の中。
浮かない顔の私の方が、ただ一人浮いていて。

知らず知らず賑わいから離れようとする足が、
無意識に辿るのは、あの日にも通った道。>>1:206]
 
(46) 2021/07/25(Sun) 13:19:50