人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 口に金貨を ルチアーノ

商店街の人混みを靴の音を鳴らして通り過ぎていく。
香るチーズに店子の声、視線の先にはピザ屋を見ている同僚の姿があった。
あれなら片手で食べられる食事には入るか?と、誰かの顔も思い浮かべた。

「お前まで食いっぱぐれる気はないよなあ」

背後からロメオの肩を叩き、もう片方の紙袋を抱えた手に力を入れる。
太陽が登る間普段は忙しくアジト内を回っている男は珍しい休憩時間を過ごしていた。

「Ciao、ロメオ。今日の餌探しも順調か?
 そうだ急ぎの用はないが、夜連絡が取れるようにしていてくれえ。外からかけるからなあ」

然程重要でもない連絡事項、足を止めさせるほどでもない為言いたいことを言えばその場は去るつもりで。
そのままピザ屋よりも街の喧騒の方へと視線をやればまた手元の紙袋を抱え直した。

#商店街
(51) 2023/09/08(Fri) 23:39:54