人狼物語 三日月国

16 【第三回TRPGミニマム村】ファスト・ミレニアム


【人】 【帝】 ゼノン


天の声を求めて

やってきた。


ナハトは、可愛い。
いや、天からすればすべての神が可愛いのだが。
自分の教義に対し……こう言って良ければ、
一番「いじらしい」のがナハトだと思える。

ナハトにとって、"義"は、何か凝り固まった規律ではない。
かの神は、ひとりひとりの心の中に"義"を探し、
そこにあかりを灯すことに腐心する。

ぱっと見、わかりにくいけれど、天はそれを見ていたよ。

故にこうして、エラについて天に直接疑問をぶつけてくることは、
当然だったのかもしれない。
エラの存在は、ナハトにとって意地悪だったかもしれない。

――ごめんね。でも。

「天がエラを連れてきたのには、ちゃんとした理由があるよ。
 あの人の子を通じて、神達の意図が聞きたかったんだ。

 ……企みと言うのであれば、企みなのだけれど。

 もう、いいかな。あのね……」
(55) NPC2 2019/10/05(Sat) 21:04:16