人狼物語 三日月国

45 【R18】雲を泳ぐラッコ


【人】 Cucciolo アジダル



 [ 目撃者は処理するのが通例。不運にも通りかかった人や
  動く事なかった家無したちが片付けられるところは
  幾度となく見てきた。
  けれどどこか甘さの捨てきれない青年は
  その理不尽さに都度眉根を寄せていた。 ]


   どうあれ、そのまま帰すってわけにゃいかないな。


 [ 明らかに疑わしい人物を相手にしてもこの時もまた。
  添えるだけでトリガーの指を曲げる気にはなれず、
  無表情の奥底にある策略を探りながら
  まだ重く感じるグリップを握り直した。

  軽く上げた顎を傾け後方に声を投げようと、した時だ。

  
  背を向けていたブロンドの女はライターで目当ての紙を焼き
  "空虚"に武器を構えていた彼の背後に近づくと
  その項のあたりでフリントホイールをジャッと回す。 ]

  
(63) 2020/10/02(Fri) 6:46:49