人狼物語 三日月国

188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】


【人】 XII『吊された男』 ユグ

[あれから季節が四度巡り、五度目。
 小虫のわいたあばら家に、ひとりの使者がやってきた。
 出迎える、どうにか生きつないだというだけの少年は、身体は痩せぎす、肉などほとんどこけてしまって、服はぼろぼろでひどく臭った。
 それでも洋館から来たという青年に、ああついに待ち望んでいた日が来たのだと、神様は僕を見ていてくださったのだと、心からの幸福を目に浮かべ笑った。
 ためらいなどない。何を憂う必要もない。
 自身が神に愛されているのであれば。]
(70) 2022/12/11(Sun) 5:48:38