人狼物語 三日月国

179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】


【人】 高山 智恵

 で、その子が次に出勤してきた日の開店前に、ふっと「あの時どうしたの?」って聞いたんだ。そしたら――…


『いや、その、スミマセン……
 アイツ――知り合いがいたもんで、その……』

 「は、……そういうこと!?」


 別に体調不良でもなく、本気でヤバいことをしてきた相手がいたって訳でもなかった。
 単に、知り合いにここでバイトしてるの知られるのが滅茶苦茶恥ずかしかった
ってだけの話だった。この時バイト初めて日が浅かったってこともあって、その知り合いがこのカフェによく来てるってことをこの時まで知らなかったらしい。
 いくら無理しないって言ってもさー!ってうっかり怒りそうになったけれど、まあ、人に知られたくないものは知られたくないっていうのは私自身、よく理解できるからね……。

 ちなみにその“ 知り合い ”っていうのは……同じくブレイキンのダンサーなんだけれど、一緒のチームで共闘する方じゃなくて、大会で対戦する方のダンサー、とのことらしい。
 そりゃ普段張り合う間柄になってるんだろう好敵手に、このギラギラの欠片もないめちゃくちゃ爽やかな好青年カフェ店員っぷりを見られるのは……ね……。
(70) 2022/10/18(Tue) 11:53:38