――ラウンジ――
>>55お試しで、と思って貰えるのなら。
[
>>55 見つめる主客を入れ替えて、千秋の瞳が此方へ向く。
奥まで探ろうとするかの眼差しを受け止め、口元で笑んで、
自分のグラスをわずかに下ろす。]
俺の物になる女を手に入れたい。
そういう欲望。
この一晩、その半分にもなるかどうかの間だけ。
千秋。貴女を俺の物にしてみたい。
試してみるか?
[グラスを包んだ彼女の手へ、静かに右手を向かわせてそっと触れた。ぎらつくような気配を瞳の奥に漂わせて見つめ返せばさて、どんな表情が返されるだろうか。]*