【人】 陽光の元で ニーノ>>70 リヴィオ 「……う、うん」 「あッいや、"はい"、です!」 目の前にいるのは黒猫ピンを付けていてもかっこいいなと思える顔がいい相手。 微笑んでそんな風に言われるとなんだか気恥ずかしさが湧いて、瞬時の声は小さく砕けたものになってしまった。 が、すぐさま上司への返事としては相応しくないと気が付き、謎の訂正を加えている。 流石せんぱいは無敵だ……とまた謎の感心を抱いていたところ、恐る恐るの問いに返ってきたのはとりあえずの否定と。 でもなんだかちょっと含みがあるかのような言葉と所作で……。 「フリーだけど、友人じゃなくて……?」 「……も、もしかして今から可能性がある、みたいな…… それともえっと、なんか……ひみつのかんけ〜…」 なに、なんなのせんぱい、その反応と顎撫では……! とまでは流石に言葉にしないが、ぐっと握った拳には堪えた何かが現れている。 ぐるぐると深く突っ込むか葛藤して思考を働かせる中──気が付いたのはそうじゃないことで、そしてかなり今更の気付きだ。 「──はっ、リヴィオせんぱい仕事中じゃん! ごめんなさい!オレと話してたら平和を守れないですよね…!」 #街中 (73) 2023/09/12(Tue) 22:07:44 |