人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

(……あれ。ひょっとして俺、すげえひどいこと言った?)

[そう思ったところで、口から飛び出た言葉は戻せない。たとえどんなに悔やんでも]

(悔やむ?まさか。
だってあいつはいけすかないイケメンで。
傷ついたところで、心が痛んだりなんかしないはず……)

[本当に?
嫌なことを言われたら、人は傷つくだろう。
──俺は誰よりも、そのことを知ってるはずじゃないか。

罵声。暴言。暴力。
あの店に溢れているものとは違う、人を嘲笑う冷たい笑い声。

思い出すだけで汗がどっと吹き出る、そんな悍ましい記憶──俺はそれと、同じことをしてしまったのか]
(84) 2023/03/03(Fri) 12:13:18