(……謝らないとだめだよな、これ)
[じゃなきゃ、俺にこの店の門をくぐる資格なんてない。
そう思いながらも、どうしても足が動かない。
それから数度顔を合わせた。
あいつは俺を見かけたら会釈してくれるのに、俺は結局声すらかけられないまま。
俺なんかいなくても楽しそうなあいつを横目で見るだけだ]
(──このドアの先にあいつがいたら、今日こそは)
[スマホの待受画面
>>0:327を見つめながら、心の中で呟く]
(ローレライちゃん。どうか力を貸してくれないか)
[そうして、今日も俺はそのドアを開けた**]