【人】 落星 クロウリー[人類が与えた名の数々に纏る逸話は 何処までが創作で何処までが真実か、はたまた全てが虚空なのか? 考えるだけで壮大な話であった。 彼が我々の歴史にどれ程昔から関わっていたのかも、また。 悪魔が「インタリオ」となる迄の話を聞くことを許されてからも 更に永き時間が経った今すらも、知ってはいないだろう。 人間は同胞の正体すら容易に見失う 私は、大いなる存在を自己の狭小な視野を持って決めつけはしない。 かつては見捨てられぬよう教えられるもの全て理解する為に、 館を出てからは人間達を誘い役目を全うする為に、 そして、多くの魔術を探究する為に。 思考の使い道は他に幾らでもあったのだ。 そうあらなければいけない、でなければ生きられない。] (92) 2022/05/24(Tue) 2:32:30 |