人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 徒然 シトゥラ

>>96 イクリール

 おすすめの本を届けることを約束すれば
 ぽつりぽつりと思い出すように口から零れる言葉は続いた。
 家は、10年以上長く連絡が来ないのだという。
 だからすっかり忘れてしまった、
 どんな家族がいたのか帰る場所があるのかも。

 僻むことはせずに羨ましいと思えるのはきっと、
 子供達を好いている自分がしっかりといるからだろう

 たとえそれが―――
 連れて行かれた彼らを見なくなる歪みが生まれてもだ。

「あなたのように可愛い子に告白をされたことが無かったんだ。
 ありがとう。今日も朝ご飯を美味しく食べられたのはあなたのおかげ、そんな優しいイクリールが好きだよ。

 また明日も一緒に食べてくれるかな?」
(99) 2021/05/27(Thu) 2:07:28