人狼物語 三日月国

69 【R18RP】乾いた風の向こうへ


【人】 第11皇子 ハールーン


[引きつった笑みで零された物騒なセリフに、思わず笑ってしまった。こんなやり取りを、ダレンはどう思ってるんだろうか?さっき伝えた情報が冗談みたいな雰囲気にみえるかな。
だけど、そう思ってるのは俺だけかもしれない。憂鬱そうなセリフが続く。]


 「もてなしてやってんのに何その態度
  ホント腹立つ野郎なとこは変わってねぇ
  昔からトチ狂ってんだよな。」


  それ、俺のこと毒殺しようとした人が言う?!


 「……昔からそう。皇子の自覚がねンだよ。
  家のために強い奴が残るのは当然だろ。
  弱ぇヤツまで大事に保護なんかしてたら
  秒で財政破綻の未来が見えるわ。」


[『財政破綻』という単語に少々面食らう。確かにそんなこと、考えたことなかったかも知れない。イスマーイールの言葉はそこで終わらなくて]


 「オマエの主観では悲劇かもしんねェけど、客観、
 『皇子の自覚もなくフラフラと逃げ回った挙げ句、
  特に用もないのに男連れで帰ってきた不良債権』
  って状態なの、オマエ解ってんの?」


[そこまでいって、何かに気づいた様に口を噤む。俺は、返す言葉が見つからなくて、ただ、相手から目を離さない事しかできない。]
                
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(99) 2021/04/22(Thu) 19:45:37