人狼物語 三日月国

5 光と闇の幻影月蝕〜Phantom lunar eclipse〜


【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ

[アナベルに従うイシたちが奏でる音楽。
その演奏に、次第に別の音が混じる。

細やかな雑音《ノイズ》のようだったそれは、
次第に明確な音となってイシたちの演奏と重なり、
一つの音楽としてカタチを変えていった。

それは、命の唄。
この地上に数多在るイノチ――…草花や樹木、
鳥や獣、虫や魚たち。
かつて富嶽で燃やされたニグラスの遺灰は、
白と黒の不死鳥を産み落とした後、
灰となって空へと舞い上がり、
やがて雲と混じりあい雨となって地上に降り注ぎ――そうして、
長い年月をかけて万物へと宿ったもの。
その命が共鳴し合い、音を奏でている。]
(119) yuno 2018/12/21(Fri) 22:13:19